令和8年6月25日
今日は朝から雨が降っている。台風も近づいてきているようで、しばらくは梅雨の天気が続くのだろう。学生時代に一時所属していた男声合唱団で知った男声合唱組曲「雨」は、作曲者多田武彦氏の優れた詩を選ぶセンスと巧みな作曲により現在でも演奏されているし、なにより一度知ってしまったらいつまでも心に残る作品である。
組曲は6曲からなり、伊藤整「雨の来る前」大木敦夫「武蔵野の雨」「雨の日の遊動円木」「雨の日に見る」堀口大學「十一月に降る雨は」八木重吉「雨」のそれぞれの詩と曲が合っていて聴いているとそのころの様々が思い出されてなつかしさを覚える。この曲は多田氏が1,967年2月に作曲し、5月に明治大学グリークラブによって初演された。
多田武彦氏には他にも雨に関する曲が多い。北原白秋「梅雨の晴れ間」草野心平「雨」など心に残る。八木重吉の「雨」は多田氏が自身のレクイエムにして欲しいと言ったとか。
「雨」八木重吉
雨のおとがきこえる
雨がふってきたのだ。
あのおとのように そっと世のために
はたらいていよう。
雨があがるように しずかに死んでゆこう。



