令和6年12月20日
今年もあとわずかになった。明日が冬至だという。ブログの「うまいもん」の所を読み返してみると、当時通っていたけれどなくなった店が多いのに気づく。それだけ年月が経ったということだろうが、時の流れを感じてしまう。
広島の軽井沢といわれた「ファーム・ノラ」も今は営業していないようだ。店主夫妻はお元気なのだろうか。休日に訪れると、バイクの集団や犬を連れた客が大勢いて、森の中の素朴なレストランを満喫できたのに。そういえば結婚式なども行われていたようで、娘の知り合いもそこで式を挙げたという。
豊平の奥にあった高橋邦弘名人のそばの店「達磨」も今はないが、その技を引き継いだ「宮島達磨」ができたのはありがたい。串焼きの店「小太郎」も閉店して5年になる。他にも「ちまき鮨」「桜梅桃杏(おうばいとうり)」「とりきん佐藤」「千代春」「若竹邑」「独楽」「中屋」「おくど」「はまゐ」「鯛の鯛」「なかもと」「かねまさ別館」「マンハッタン」「ステーキハウス三木」「KAZUの店」「千成」など多くは高齢のため閉店したところだが他の理由もあるのだろう。
お世話になったこれらの店を思い返すと、月日の流れを感じてしまう。
カテゴリー うまいもん
時の流れ
秋深き
令和6年11月8日
このところ朝夕が冷えてきた。自転車通勤のため冷えないようにしているが、昼間は結構暖かい(暑い)ので服装選びに困っている。今年は富士山頂の積雪が観測史上最も遅いそうだが、地球温暖化の影響だろうか。いつまでも暑いと思っていたが急に寒くなって、秋を味わう暇がない。
秋深き 隣は何を する人ぞ 芭蕉の句が思わず浮かんでくるような秋の日になったが、一瞬のことだろう。すぐに冬の季節になってしまうに違いない。豊穣の秋を寿ぐ暇もないだろう。でもこの短い秋を味わい尽くしたいものである。先日、高梁市の吹矢ふるさと村に行き、広兼邸を見学した。1800年頃に小泉銅山と硫酸鉄の製造を営み、大きな富を築いた庄屋、広兼氏の邸宅は、城郭のような石垣と大きな屋敷が残っていて、当時の富裕ぶりを今に伝えている。こういうのを見るのが大好きなので、訪れたかいがあったと思った次第である。神辺のうなぎの店「竹馬」もよかった。また行ってみたいものだ。
最近の外食
令和6年7月25日
暑い日が続くが外食は週に1~2回で以前と比べると少なくなっている。行く店はほぼ固定しているが、新しい店も見つけたいと思っていた。最近、友人に連れて行ってもらった店がよかったので紹介したい。
鷹野橋商店街の入り口近くの店名「ゆすら」は日本最古の酒蔵の酒「山桜桃(ゆすら)」からのものらしい。リーゾナブルで美味しい料理をあてにうまい酒を飲むというコンセプトの日本酒バーで、美人の女性二人がやっている。客は若い人から高齢の女性まで様々だが、皆気持ちよさそうに飲み、料理を楽しみ喋っている。まだ2回しか訪れていないが、定番の店になりそうな予感がある。
料理はおばんざい風で酒のあてにぴったりのものが多く、値段も張らないので若い人も通いやすいと思われる。こういう店が家の近くにあればいいのに。
ちなみに、家の近くにあればいいと思う店は多く、今の定番の店たちはたとえ遠くても通いたくなる店ばかりである。望みは自分が行くことができる間は、営業していて欲しい。店主が高齢で止めたり、病気で無くなったりする店が結構あるから。
休日に訪れる店
令和5年10月6日
月日の経つのは早いものでもう10月、今年も残すところあと3か月である。
休日・午後休診の日にドライブを兼ねていく店はいくつかあるが、最近の定番は「手打ちそばながお」「リトルセイロン」「サカナヤ」「宮島達磨」「饂飩屋幸兵衛」ごくたまに「豚笑」などにも行くが、どの店もそれぞれ特徴があって飽きない。すべて予約なしでふらっと行ける気軽な店である。以前は「蕎麦切り吟」によく行っていたが水曜が休みなので行けなくなった。昔のブログを読み返してみるとずいぶんいろんな店に行っているが、最近は少し食べただけで体重が増えてしまうので重いものはなるべく控えるようにしている。
それにしてもいろんな店で食べたものである。生きることは食べることであるとの名言があるが、まさにその通りでいくつになっても変わらないし、食欲がなくなるのは命が絶えるときだろう。コロナで重症化していた時は全く食欲がなかったことを思い出すと、今の状態は本当にありがたいと思う。次はどの店に行こうかな。
アレグリア
令和5年7月27日
シルクドソレイユのパフォーマンス集団が、コロナ明けの日本にやってきた。1992年のファシナシオン以来、13の作品を日本で行ってきた。カナダの街の大道芸から始まって世界中のパフォーマーがあつまり、シルクドソレイユという名の組織ができ、世界中で興行を行うようになった。歌あり道化ありだが、なんといってもすごいのは肉体を使ったパフォーマンスである。体操競技の床運動のようなショーから空中ブランコ、高度なジャグリングやファイアーダンスなど息もつかせぬ光景が展開される。
日本に初めて来た時から注目して見に行っていたが、毎回期待を裏切らない見事なパフォーマンスショウに満足している。コロナのため5年ぶりの開催となったので何はさておきチケットを手に入れて見に行ったわけである。土曜日の昼に新幹線で大阪へ行き、「島之内一陽」で酒食、翌日森ノ宮ビッグトップの会場へ。休憩を入れ2時間15分のパフォーマンスを楽しんだ。行きかえりの暑さにはまいったが、いい休日になった。
おでんの季節
令和4年12月8日
このところ急に寒くなり鍋料理が恋しい季節になった。とくに「おでん」は熱燗で味わうとこたえられないほどうまい。家で作るおでんもうまいしセブンのおでんでもいいが、なんといっても専門店のおでんは格別である。最近通いだした「わいく」のおでんは出汁がすばらしくタネも工夫されていて実にうまい。しめ鯖など他のあても豊富で値段もリーゾナブル、何度でも通いたくなる店である。
おでんといえば、神戸の病院に勤めていた時に院長に連れて行ってもらった三宮の店のおでんは素晴らしかった。残念なことに神戸大震災で無くなったが今でも行ってみたい店である。広島では「とくあん」のおでんも個性的な店主とあいまって美味しい店である。中電病院の近くの「ろく」も美味しい店だったが最近は行ってない。コロナ騒ぎもほぼ終わっていつでも店に行けるようになったのはありがたいことだが、他国と比べて遅すぎないか。あのアルコール禁止令は何だったんだろうか。責任者出て来い。
秋の休日
令和4年11月4日
秋も深まり紅葉も見ごろになった休日、カミさんと黒瀬町にある「手打蕎麦ながお」に行った。ここはグリーンヒル郷原の近くの山の中の農家を改築して蕎麦を提供している店で、主人は高橋邦弘氏のもとでそば打ちを教わりサラリーマンから転職したそうである。庭には山から引いた湧水で鯉が泳ぎ、紅葉も眺められ田舎の家を訪れたような気持になる。元々主人の実家だそうで駐車スペースも十分ある。そばも旨いが天ぷらも美味しい。ファンが多いようで少し遅く行くと外で待っている人も見かける。この日は先客が一人だけだったのですぐに食べることができたがあっという間に満席になり外で待つ人もいた。
その後は竹原のバンブーハイランドに行く。ここはテニスコート、サッカー、野球ができる広場、子供たちの遊べる施設、野外大広場、体育館などがあり市民の憩いの場となっている。ポケモンのジムやポケストップもいっぱいあり散策しながら遊べるのもいい。山は紅葉が進み見上げると真っ青な空に稜線がくっきりと見えて思わず立ち止まって見とれてしまった。春には桜がいっぱいで花見にもいい場所である。
帰りにスーパーで牛ヒレ肉120g、タコのマリネ、シーザースサラダ、セブンで和風ポテトサラダ、スパークリングワインを仕入れて買い置きのピザを焼き美味しくいただいた。今日のカミさんの焼くステーキの出来は満点であった。
最近の昼食
令和4年9月2日
このところ昼の食事の場所が変わってきている。コロナ復帰後体重がほぼ元に戻ってしまったこともあり、カロリーを控えようとしていることと、水曜日と土曜日は午後休診にしたのでその日は近くの店に行かなくなったからである。
25年通っている近くて便利な「讃岐屋」は別として最近よく行くのは数年前に近所にできた「浜けん食堂」と「太閤うどん」である。浜けん食堂は昼は食堂、夜は居酒屋になるが刺身定食が気に入っている。産地直送の新鮮な刺身が4種類、小鉢、あらのみそ汁、山かけの小鉢がついている。ごはんとみそ汁はお替り自由らしいがこれでちょうどいい。太閤うどんは定番のカルボナーラうどんと新作のうどんが楽しみで毎週通っている。あとは時々「平和園」で焼き飯、数か月に一度くらい「天甲」であなご丼、「一楽章」でカレー、「こけもも」でビーフカツ定食、たまに「とくみ鮨」で鮨を食べるくらいである。毎週通っていた「菊屋」の美味しいとんかつもしばらく食べていない。
水曜日の昼は「宮島達磨」の鴨ざるか「さかなや」のパスタセットで定番になっている。それにしても肥満が気になるのは困ったことである。
「そばの旅」
令和4年8月26日
表題はそば職人の高橋邦弘氏の著書で、氏のそばを広めてきた軌跡が描かれている。サラリーマンだった氏がそばの魅力に取りつかれ、そば職人・片倉氏のもとで修業して自分の店「翁」を東京・目白に開いて繁盛していたが、自家栽培・製粉にこだわって山梨県に店を移し人気を博し、「そば会」も頼まれればどこにでも行ってそばを打った。
広島・豊平の町長に請われて山梨の店を弟子に譲って豊平に「雪花山房」を作り土日のみ開店、他県からも多くの人が来店した。実はこのときに私も行くようになってそのおいしさにとりつかれ何回いったことだろうか、いつもメニューは「ざるそば」しかなかったが背筋が伸びるような絶妙のそばとそばつゆだった。平日は全国各地にそばの普及、「そば会」の開催、クルーズ船飛鳥でのそば打ち、洞爺湖サミットでのそば打ち、スペイン・イギリスでのそば打ちなど世界規模の活躍をしている。たくさんの弟子を育てていて、そのおかげで広島のそばのレベルが向上したし、豊平のそばも有名になった。
その後大分の豊後高田市長に請われて移住し、杵築「達磨」を開店しているがここは会員制・予約制で週末と祝日、連休のみ開いている。会員でなくてもそばがあれば出して、気に入ってもらえれば会員になってもらうという。それにしても「そば」でこれだけのことを成し遂げたのは素晴らしいことで、まさに現代の名工・国民栄誉賞にふさわしい人ではないだろうか。
ふかほり邸
令和4年7月21日
連休を利用して久留米の天然田園温泉「ふかほり邸」に行った。7月1日放送の「爆買いスター恩返し」を偶然見ていたら、元チェッカーズの藤井フミヤが故郷の久留米で爆買い恩返しをするということで、泊まった宿「ふかほり邸」を案内していた。敷地4千坪の庄屋さんの家を改造して5棟の部屋を点在させ、敷地内に温泉を掘り当てて温泉旅館としたという。
すぐさま電話して予約したらラッキーなことに部屋が取れた。そんなわけでのんびり温泉につかり旨い料理を堪能できた。まことにありがたいことで、コロナで入院した時から考えると夢のようである。ちょうど九州国立博物館では琉球王国の特別展が始まっていて興味深く観覧することもできた。残念だったのは昼過ぎに小倉の「田舎庵」へうなぎを食べに行ったら店の前にも人が並んでいて1~2時間待ちだというので退散。この店は九州へ来た時には立ち寄ってうなぎを食べることが多かったが、最近は人気がいっそう出てきたようだ。
ともあれゆっくり骨休めができた小旅行だった。