カテゴリー うまいもん

おでんの季節

令和4年12月8日
このところ急に寒くなり鍋料理が恋しい季節になった。とくに「おでん」は熱燗で味わうとこたえられないほどうまい。家で作るおでんもうまいしセブンのおでんでもいいが、なんといっても専門店のおでんは格別である。最近通いだした「わいく」のおでんは出汁がすばらしくタネも工夫されていて実にうまい。しめ鯖など他のあても豊富で値段もリーゾナブル、何度でも通いたくなる店である。
おでんといえば、神戸の病院に勤めていた時に院長に連れて行ってもらった三宮の店のおでんは素晴らしかった。残念なことに神戸大震災で無くなったが今でも行ってみたい店である。広島では「とくあん」のおでんも個性的な店主とあいまって美味しい店である。中電病院の近くの「ろく」も美味しい店だったが最近は行ってない。コロナ騒ぎもほぼ終わっていつでも店に行けるようになったのはありがたいことだが、他国と比べて遅すぎないか。あのアルコール禁止令は何だったんだろうか。責任者出て来い。

秋の休日

令和4年11月4日
秋も深まり紅葉も見ごろになった休日、カミさんと黒瀬町にある「手打蕎麦ながお」に行った。ここはグリーンヒル郷原の近くの山の中の農家を改築して蕎麦を提供している店で、主人は高橋邦弘氏のもとでそば打ちを教わりサラリーマンから転職したそうである。庭には山から引いた湧水で鯉が泳ぎ、紅葉も眺められ田舎の家を訪れたような気持になる。元々主人の実家だそうで駐車スペースも十分ある。そばも旨いが天ぷらも美味しい。ファンが多いようで少し遅く行くと外で待っている人も見かける。この日は先客が一人だけだったのですぐに食べることができたがあっという間に満席になり外で待つ人もいた。
その後は竹原のバンブーハイランドに行く。ここはテニスコート、サッカー、野球ができる広場、子供たちの遊べる施設、野外大広場、体育館などがあり市民の憩いの場となっている。ポケモンのジムやポケストップもいっぱいあり散策しながら遊べるのもいい。山は紅葉が進み見上げると真っ青な空に稜線がくっきりと見えて思わず立ち止まって見とれてしまった。春には桜がいっぱいで花見にもいい場所である。
帰りにスーパーで牛ヒレ肉120g、タコのマリネ、シーザースサラダ、セブンで和風ポテトサラダ、スパークリングワインを仕入れて買い置きのピザを焼き美味しくいただいた。今日のカミさんの焼くステーキの出来は満点であった。

最近の昼食

令和4年9月2日
このところ昼の食事の場所が変わってきている。コロナ復帰後体重がほぼ元に戻ってしまったこともあり、カロリーを控えようとしていることと、水曜日と土曜日は午後休診にしたのでその日は近くの店に行かなくなったからである。
25年通っている近くて便利な「讃岐屋」は別として最近よく行くのは数年前に近所にできた「浜けん食堂」と「太閤うどん」である。浜けん食堂は昼は食堂、夜は居酒屋になるが刺身定食が気に入っている。産地直送の新鮮な刺身が4種類、小鉢、あらのみそ汁、山かけの小鉢がついている。ごはんとみそ汁はお替り自由らしいがこれでちょうどいい。太閤うどんは定番のカルボナーラうどんと新作のうどんが楽しみで毎週通っている。あとは時々「平和園」で焼き飯、数か月に一度くらい「天甲」であなご丼、「一楽章」でカレー、「こけもも」でビーフカツ定食、たまに「とくみ鮨」で鮨を食べるくらいである。毎週通っていた「菊屋」の美味しいとんかつもしばらく食べていない。
水曜日の昼は「宮島達磨」の鴨ざるか「さかなや」のパスタセットで定番になっている。それにしても肥満が気になるのは困ったことである。

「そばの旅」

令和4年8月26日
表題はそば職人の高橋邦弘氏の著書で、氏のそばを広めてきた軌跡が描かれている。サラリーマンだった氏がそばの魅力に取りつかれ、そば職人・片倉氏のもとで修業して自分の店「翁」を東京・目白に開いて繁盛していたが、自家栽培・製粉にこだわって山梨県に店を移し人気を博し、「そば会」も頼まれればどこにでも行ってそばを打った。
広島・豊平の町長に請われて山梨の店を弟子に譲って豊平に「雪花山房」を作り土日のみ開店、他県からも多くの人が来店した。実はこのときに私も行くようになってそのおいしさにとりつかれ何回いったことだろうか、いつもメニューは「ざるそば」しかなかったが背筋が伸びるような絶妙のそばとそばつゆだった。平日は全国各地にそばの普及、「そば会」の開催、クルーズ船飛鳥でのそば打ち、洞爺湖サミットでのそば打ち、スペイン・イギリスでのそば打ちなど世界規模の活躍をしている。たくさんの弟子を育てていて、そのおかげで広島のそばのレベルが向上したし、豊平のそばも有名になった。
その後大分の豊後高田市長に請われて移住し、杵築「達磨」を開店しているがここは会員制・予約制で週末と祝日、連休のみ開いている。会員でなくてもそばがあれば出して、気に入ってもらえれば会員になってもらうという。それにしても「そば」でこれだけのことを成し遂げたのは素晴らしいことで、まさに現代の名工・国民栄誉賞にふさわしい人ではないだろうか。

ふかほり邸

令和4年7月21日
連休を利用して久留米の天然田園温泉「ふかほり邸」に行った。7月1日放送の「爆買いスター恩返し」を偶然見ていたら、元チェッカーズの藤井フミヤが故郷の久留米で爆買い恩返しをするということで、泊まった宿「ふかほり邸」を案内していた。敷地4千坪の庄屋さんの家を改造して5棟の部屋を点在させ、敷地内に温泉を掘り当てて温泉旅館としたという。
すぐさま電話して予約したらラッキーなことに部屋が取れた。そんなわけでのんびり温泉につかり旨い料理を堪能できた。まことにありがたいことで、コロナで入院した時から考えると夢のようである。ちょうど九州国立博物館では琉球王国の特別展が始まっていて興味深く観覧することもできた。残念だったのは昼過ぎに小倉の「田舎庵」へうなぎを食べに行ったら店の前にも人が並んでいて1~2時間待ちだというので退散。この店は九州へ来た時には立ち寄ってうなぎを食べることが多かったが、最近は人気がいっそう出てきたようだ。
ともあれゆっくり骨休めができた小旅行だった。

普通の日

令和4年5月19日
ゴールデンウイークも終わり今まで通りの日常が戻ってきている。コロナの感染状況もあまり変わっていない。大阪の吉本知事も飲食の際の人数を4人から制限なしに緩和する方針だという。いいことだ。ほとんど意味のない飲食店への防止策強要はもうやめて欲しい。どの店も透明な衝立を立てさせられるのは意味がないのに。でも多くの店が営業を再開しているのはうれしいことである。
最近、福山のとんかつ店「豚笑」に行った。福山から広島に転勤してきた人が口を極めて褒めるので訪れてみたのである。こじんまりした店で数人がけのカウンターとテーブル席が少し、奥に座敷のようなテーブルが4つあり20人弱は入れるが、一杯人が並んでいるので待たないと入れない。おおよその待ち時間を教えてくれるのでそれまで時間をつぶすわけである。でも、待ったかいのある非常においしいとんかつであった。以前BSで「東京とんかつ会議」という番組があった。山本益博氏をはじめ食通のおじさんたちがそれぞれ一押しのとんかつ屋をレポートしていて、実に美味しそうだったが、その映像を思い出させるとんかつだった。福山にこんな店があるとは思わなかった。まだまだ知らないことが多いと思った次第である。

取り寄せ

令和3年4月22日
コロナの感染の終息が困難になっているため、外食ができにくくなっている。そこで、取り寄せで旨いものがないかと調べてみた。「いかの塩辛」はいろいろ試してみたがこれだ、とも思うものがなかった。最近、宮城県・山内鮮魚店の「無添加いかの塩辛」を試したところ、絶品だった。再度注文したところであるが楽しみである。鮎なら栃木県・林家の「六つ目籠入り焼きあゆ」は炭火で焼いた鮎が香ばしい。ふぐなら山口県・大小早川商店の「ふぐ刺し」は冷蔵で送られてくるのですぐに食べなければならないが、絶品である。これを味わうと店でふぐ刺しを注文する気がしなくなるほどだ。これらはいずれも日本酒に合うので、家飲みにはまさにぴったりでコロナ禍の「けがの功名」というべきだろうか。他にもいろいろ試してみたいと思っている。

広島の蕎麦屋

令和2年10月23日
そば打ちの高橋名人が町長の頼みで豊平に「雪花山房」というざるそばだけの店を作ってから広島の手打ちそばのレベルが上がった。今から20年ぐらい前のことである。今は高橋名人は九州に移り、店も閉まっているがそば打ちを教わった弟子たちの店が県内に沢山できている。いずれも名人の味を引き継いだ美味しいそばを食べさせてくれる。
「雪花山房」は豊平の山中にあり、非常にわかりにくい場所でこんなところに店があるのかと思うような立地だった。月に数回、土日しか営業していないので、開いている日をネットで調べて行ってみると、開店前からすでにたくさんの車が停まっていて店の前の広場には人があふれていた。メニューはざるそばだけでビールを頼めばそばみそを出してくれる。なにより水がうまい。山から湧き出る水は持ち帰りもできるのでありがたい。禅寺を思わせる凛としたたたずまいが一層味を引き立てたようだった。
今、自分がよく行く蕎麦屋で名人の流れをくむ店は「宮島達磨」「手打ちそば浅枝」「手打ちそばながお」最近は行ってないが「はっぴ」などで、どの店もそれぞれ特徴があり大変美味しい。最もよく行くのは名人とは別系統の「蕎麦切り吟」で、近いので行きやすく美味しいからである。一杯飲みたいときはそごうにある「やぶそば」、ここはつまみが充実しているのがいい。酒は「菊正宗」、ここのかき揚げは絶品である。考えてみると結構充実した蕎麦屋廻りができてありがたい。また行ってみよう。

仁淀ブル―

令和2年8月21日
Go to travelを利用して四国に行った。高知県の山岳観光のメッカ、工石山を背景にした高知市から車で30分の「オーベルジュ土佐山」が予約できたからである。車で出発、瀬戸大橋を渡り香川県の道の駅で讃岐うどん、前から行ってみたいと思っていた徳島県の祖谷のかずら橋へ。奥深い渓谷なので人は少ないだろうと思っていたが、結構多かった。それでも15分ぐらい待って渡ったが、普段なら3時間待ちとのこと。3密を避けるために行ったのだが、同じように考えている人が多いとみえた。その後高知市を素通りして土佐山へ。狭い道を抜けると水の上に浮かぶような宿が現れた。部屋数は14とコテージが3でゆったりしている。温泉は露天風呂もあり、湯船から空を見ると星が全天を覆い尽くしているようで、これほどの星を見たのは初めてである。
翌日は清流仁淀川をさかのぼって「にこ淵」へ。道が狭く車のすれ違いのできないところが多くてひやひやしたが、早めに出発したおかげで何とか駐車場所もあり「にこ淵」を見ることができた。その時はブル―ではなくグリーンだったが光の加減できれいなブルーになるという。その後は松山市のうなぎ店「つしま」へ。ここは以前から松山に行った時はよく行くうなぎ屋で自分の好みである。どこにも寄らずしまなみ海道を渡って広島へ着いたのは夕方、四国全県を通過したことになる。時節柄とはいえ気分転換になるいい旅だった。

テイクアウト

令和2年5月17日
昨日は一日中雨だったが今日は一転、さわやかな初夏の日差しになっている。このところランチをテイクアウトにする店が増えたので、いつもの気ままな昼食が難しくなっている。「太閤うどん」「こけもも」「菊屋」はテイクアウトのみになり、「天甲」「讃岐屋」「平和園」「一楽章」「袋町食堂」「千の風」は店内で食事できる。持ち帰って食べるのは面倒なので後者の店に行くようになるが、これらの店は近頃見つけた「千の風」を除いてずいぶん長く通っているので安心感がある。多くの店が店頭で弁当を売っているのを見るにつけ、一日も早い経済活動の再開を願わずにいられない。
新しい店などの開拓で参考させてもらっているブログで、いくつかの店のテイクアウトの内容と感想が良かったので、試してみることにした。笹組の旗艦店「調整」はきちんとした旨い料理を出す店だが、テイクアウトをしているとは知らなかった。去年までは思いもしなかった経験ができるのもコロナ騒ぎのせいで飲食業界は大変だと思う。少しでもお役立てしたいものである。