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説明は難しい

平成16年5月12日(水)
MRさんが言うには、ピルのメーカー価格を上げるとのこと。しかも関東ではもう上げていると言う。今でも高いと思っているのになんてことを。今までと全く同じで材料費が上がったわけでもなく、唐突な話だ。仕入れ値がいくら上がっても患者さんには同じ価格で提供するつもり(涙)だが、どういうことなのだろうか。値上げの理由がわからない。
無排卵の患者さんがいる。現在妊娠の希望はなく、体調も良い。基礎的なホルモン量は問題ない場合、①経過を見る、②排卵誘発剤を使ってみる、③ピルで毎月生理をおこす、の選択がある。どれも正解なのだが患者さんがどうしたいかによって異なる。そのことを縷縷説明するのだが、何を言っているのかという顔で見られることがある。こういう時は初めから「あなたはこうしたほうが良いですよ」と言っておけばよかったかなと思うことがある。時間をかけて説明して不信感をもたれてなにもいいことはないのだが、よかれと思ってつい言ってしまうのだ。自分の性格も変わらないなとつくづく思う。

性同一性障害

平成16年5月11日(火)
今日は処置もなくヒマだった。どうも患者さんの数に波があるようだ。やはり多いときのほうが自分はパワーが出る。性同一性障害の人を複数診ているが、ここしばらく姿を見なかった人が半年ぶりに来院されホルモン注射とホルモン剤の処方。男性から女性へ、女性から男性へどちらもあるのだが、女性から男性への方が薬の副作用も考えると難しいように思う。人間の原型は女性だと思うので、女性から男性へは難しいのではないだろうか。いずれにせよ精神科の先生に紹介して相談しながらフォローしている。

タバコはうまかった

平成16年5月10日(月)
朝クリニック開始前に某病院に行き、婦人科健診をする。ここは企業の健診や人間ドックが多く、婦人科がないため週1回婦人科健診を手伝うのである。初めの頃はかなり人数も多かったのだが最近は希望者が少ないようだ。終わった後急いで自分のクリニックに到着、仕事を始める。午後に私の入っているビルのオーナーの耳鼻科のクリニックで診てもらう。昔から鼻炎、ポリープなどあって耳鼻科とは切っても切れない関係であった。だから同じビルで受診できるのは本当にありがたいことである。私は至って健康なのだがどうも耳鼻科系が弱いようだ。だから4年前にタバコもやめた。もし何ともなかったらきっと今でもヘビースモーカーだろう。人生の楽しみは悪徳にあるとの箴言があるが、確かにタバコはうまかった。もう吸う気はないが、あのうまさは記憶のひだにしみついているのである。

ポケットベルの音

平成16年5月8日(土)
最近は土曜日の方がゆっくりしている。以前は逆だったのだが、なぜだかわからないが最近はこうなっているのだ。週休二日は私にとっては関係ないこと。勤務医時代は休みが貴重だった。お産がたくさんあり、夜中に起こされることが多かったので睡眠のリズムが狂い、休日はリラックスできる大切な日だったのだ。そういう生活を20年近くおくっていると、ポケットベルや電話の音に強い反応を示すようになる。たとえば夜中に病院から家に電話があると、家人が起きてしま うのでポケットベルを鳴らしてもらうようにしていた。だから深く寝込んでいてもポケットベルには反応してすぐに目覚めていたのである。開業してからはお産がないので夜に起こされることはほとんどないので反応が鈍くなっているようだ。ただ、習慣でいまも携帯電話は風呂とトイレ以外はつねにそばに置いている。産婦人科医の習性だろうか。

男女間のトラブル

平成16年5月7日(金)
男女間でのトラブルが多いのは、妊娠が関係している時だ。人間の本質が見えるのは争いの時だろうと思うが、妊娠があるとそれが深刻になることが多い。それに加えてお金。こういう仕事をしているといやでも色々なことが目に入る。そういう時いつも思うのはそれぞれの立場での真実である。100%悪人もいなけれ ば100%善人もいない。それぞれのエゴと相手に対する思いやりの間で気持ちは揺れ動くのである。私としてはどうしても患者さんの方を好意的に見ようとするが、どう考えても相手の男性が気の毒なケースもある。
ただ、男であれ女であれ小ざかしく立ち回って得したように見えても、もっと大いなるものから見れば結局は損も得もないように思う。人をだませばかならず自分にかえってくると思っていたほうがいい。今日も多忙な一日だった。

北山修のコンサート

平成16年5月6日(木)
連休が終わってしまった。大阪でのコンサートはなかなかよかった。さすが北山修である。長崎や愛媛など全国から50台~60台のおじさんやおばさんが集まっていた。団塊の世代がほとんどだろう。かく言う私もそのはじっこにいるのだ。最近はこれらの世代の人達がいやに目立っている。さすがに人数の最も多い世代で、きびしい生存競争をくぐりぬけてきた人だけに、そのパワーには目を見張るものがある。
今日は半日なのだが、患者さんが多かった。深刻な話はなく、ごく普通の日常にもどったという感じである。

カレンダーどおり

平成16年5月1日(土)
世の中は連休に突入だが当院はカレンダーどおり。今日は思ったより患者さんが少ない。差し迫った人と妊婦さんなどがちらほら。こういう日は合間に本を読む。夏目漱石人生論集、読むほどにすごい人物だと思う。警世の言葉も現代にぴったりで全く古びてない。思うに真理は過去、現在、未来をとわず永遠なのだろう。そしてそれを知る事ができるのはそれらの人達が遺した言葉のおかげである。先人の到達した真理、心境をうかがう事ができるのも言葉(文書)があるからだ。言葉は本当に大切である。人を理解するのも信頼しあえるのも、同時に人と人との関係を破壊するのも言葉である。
今日もダイエット無月経の人あり。ダイエットは体に悪い。それもダイエットが必要な人はせず、十分スリムな人に限ってさらにダイエットして無月経になる。困ったことだ。
明日から4連休。何をするかまだ決めてはいないが、北山修(若い人は知らないだろうが「帰ってきた酔っぱらい」などをうたい、詩も一杯書いた伝説のフォークグループの一人、現在九州大学医学部教授)のコンサートには行くつもりだ。

高齢妊娠でトライアスロン完走!

平成16年4月30日(金)
連続10日間休みがなかったので、昨日の休みは貴重だった。今日は朝から流産手術。今月は流産がいつもの月より多い。流産は誰の責任でもなく運であることを一層感じたのは、2週間ぶりに来たCさんの話を聞いたからだ。あまりに驚いたので思わず「これは皆さんに公表してください」と言ってしまった。
Cさんは2週間前に高齢初妊娠とわかり、大いに喜んでおられた。まだ初期なので1週間後に来院するようお話するも来院せず、2週間後の今日来院され順調なことを確認したが、なんとこの2週間のあいだに宮古島トライアスロンに出場され完走したそうだ。3キロメートル泳いで155キロメートル自転車に乗り、42,195キロメートルのフルマラソンを走る、それも14時間以内に!す、すごい。お腹の中の新しい命はなんて強いんだろうと思った。正常な妊娠の極限の強さを見せられた気がする。トライアスロンを完走できる人はたとえ妊娠していなくてもほとんどいないと思うが、妊娠して挑戦した人は私の知る限りでは一人もいない。もし事前に相談されていたら、絶対ダメと言っていただろう。ただ本音を言うと、胎芽(赤ちゃん)が正常なら少々走ろうがどうしようが流産することはない、と思っているのでその確信が一層強くなったといえる。
なにはともあれ次回は彼女のパワーを分けてもらい、ついでに爪のあかをわけてもらい、自分の怠け癖を治す薬にすると共に、流産の予防薬として売ろうかしらん。ああ驚いた。

うれしい出産の知らせ

平成16年4月28日(水)
世間はそろそろ大型連休に入る。そのためか今日は患者さんが多かった。1年ぶりとか2年ぶりの人もちらほら。今日クリニックに来たはがきに無事に生まれた赤ちゃんの写真があった。なかなか妊娠せず根気よく治療をしてうまく妊娠したのに、中期に流産して落ち込んでいた人。でも気を取り直して再度チャレンジして妊娠、今度は早くから総合病院を紹介していたのだ。本当に良かったと思う。喜んでいる顔が目に浮かぶようで、一番うれしい時だ。
明日は祝日で休みなので診療日誌もお休み。ちなみに予定はテニスらしきもの1、尺八の合同練習1、娘とバイクを見に行く(これは危ないからダメという意見が強く中止になるかも)ぐらいだ。

尺八を習い始めた

平成16年4月27日(火)
今日はこれといって問題のない日であった。そこで趣味の話。尺八を習い始めた。はじめは音が出なかったが、次第に音が出るようになり面白くなってきた。問題は練習する場所である。けっこう音が大きいのでたとえば自宅で吹いていると、4~5軒向こうのまがりかどのあたりから聞こえるそうだ。前後両隣の家はきっと迷惑だろう。かといって、近くの公園も人が多くてちょっと恥ずかしい。山の中に行くのは時間がかかるし、面倒だ。というわけで今はおそるおそる自宅で吹いている。吹いているとじつに気持ちがいい。昔、虚無僧が深編み笠をかぶって吹きながら門付けをしたそうだが、気持ちがわかる。もう少し上手になったらやってみたいと思うのだが、どうだろう。そのうち、本通りあたりを吹きながら歩いていたりして。