令和8年6月12日
今年も県医師会主催の研修会が開かれた。WEB参加もあるが、医師会の仕事もあって医師会館で研修を受けた。講演は医療安全・救急処置に関するもの、生命倫理に関するもの、母体保護法に関するものの3題を4人の講師が講演してくれるもので、講演を最後まで聞かないと指定医から外される。講習は2年に1回受ければいいのだが、自分は毎年出席している。
医師会の仕事があるからだが、やはり出席すると日ごろ顔を合わせない先生と話ができるので、これもいいなと思ってしまう。
今回興味深かったのは減胎手術に関する講演で、大阪大学の遠藤誠之教授による「本邦での多胎妊娠における減胎(減数)手術に関する臨床研究」は、多胎妊娠は3胎以上になると母児共に危険なので、2胎に減らすことの議論と母体保護法との兼ね合いなど難しい問題があり、苦労してきた過程を話された。母体内で胎児を減らすテクニックと、どの胎児を減らすかの選別の問題もあり難しいだろうと思った。特に体外受精が始まったころは、一度に複数の受精卵を子宮内に戻していたので多胎が多かった。それで戻すのは原則1つのみになってよかったが、排卵誘発剤を使った場合、多胎ができやすいのが問題である。いろいろ考えさせられる講演であった。



