月別記事一覧 2022年11月

緊急避妊ピルと人工妊娠中絶

令和4年11月24日
緊急避妊ピルを希望して来院される人が多いが、いつもお話しするのは「緊急避妊ピルはそれほど効果があるものではない」ということと、「飲む必要のあるのは排卵前で、排卵後や排卵1週間以上前は飲む意味がない」ということである。妊娠可能なのは排卵日前の最大1週間と排卵後1日くらいで、それ以外の時期の性交では妊娠できない。緊急避妊ピルは排卵する前に飲むことによって、排卵を少し遅らせるか抑制するだけなのである。排卵日に性交した場合の妊娠率は3割ちょっとぐらいなのだが、それを1割ちょっとぐらいにする程度である。
緊急避妊ピルを飲んだけれど妊娠した場合は、産むか中絶するかということになる。どちらも大変なことである。だから毎日飲む低用量ピルはほぼ完ぺきに避妊できるのですばらしいのである。我が国でも人工妊娠中絶が減ってきたのは、ピルが少しずつ普及してきたからだと思う。当院で中絶手術をした人にはピルを薦めるようにしている。

久しぶりの同門会

令和4年11月18日
毎年、岡山大学産婦人科出身の医師たちの同門会がそれぞれの地で行われていたが、コロナ騒動のためにほぼ3年近く開催が見合わせられていた。この度、会長の英断で広島での同門会が増山教授を迎えて開かれた。長いことお会いしていなかった先輩医師や後輩医師たちと歓談できたことはありがたいことであった。
最年長(96歳!)のD先生もあいさつをされ、その元気なお姿に驚嘆した次第である。31年前に中電病院に赴任した時は下のほうにあった自分の名簿の順番もいつの間にか上の方になってしまった。今は広島市民病院に同門の医師が多いので会がなりたっているけれど、市民病院の医師の多くは数年で別の病院に行く。定着しているのは開業医か病院の部長クラスである。開業しているのは自分が最後で後はいない。2世3世の医師はいるが新規はいないので会の存続が危ういわけである。
時代は大きく変わりつつあり県病院とJR病院と中電病院が統合されて二葉の里に1,000床の病院として誕生するという。逓信病院も民間の病院になってしまった。企業病院も存続が難しくなったのである。時代は変わることを目の当たりにしている今日この頃である。

あいかわらず自転車通勤

令和4年11月11日
朝夕は少し肌寒いが快適な自転車通勤を続けている。アシスト自転車に変えてから13年になるが今使っているパナソニックの自転車は2代目でもう5年になり少しガタがきているようで、そろそろ買い替えの時期かと思っている。長いこと通っているとどのタイミングで信号が変わるかわかるので、ペダルをこぐスピードが遅ければ信号に間に合わなくなったりするのでその日の体調がわかる。
最近見かける年配の男性は、手足が長く背筋をピンと伸ばしてアシスト自転車を誰よりも早くこぐのでいつも感心している。以前は自分も早く走るようにしていたが、転倒を機に普通に走るようになった。それにしても最近はアシスト自転車が増えた。初めてアシストにしたころはまだ珍しいくらいだったが、今では高校生や主婦、年配の人など普通に乗っている。一旦アシストにしたら普通の自転車はもう乗れないくらい快適に走れる。四季の移り変わりを肌で感じながら今日も自転車通勤をしている。

秋の休日

令和4年11月4日
秋も深まり紅葉も見ごろになった休日、カミさんと黒瀬町にある「手打蕎麦ながお」に行った。ここはグリーンヒル郷原の近くの山の中の農家を改築して蕎麦を提供している店で、主人は高橋邦弘氏のもとでそば打ちを教わりサラリーマンから転職したそうである。庭には山から引いた湧水で鯉が泳ぎ、紅葉も眺められ田舎の家を訪れたような気持になる。元々主人の実家だそうで駐車スペースも十分ある。そばも旨いが天ぷらも美味しい。ファンが多いようで少し遅く行くと外で待っている人も見かける。この日は先客が一人だけだったのですぐに食べることができたがあっという間に満席になり外で待つ人もいた。
その後は竹原のバンブーハイランドに行く。ここはテニスコート、サッカー、野球ができる広場、子供たちの遊べる施設、野外大広場、体育館などがあり市民の憩いの場となっている。ポケモンのジムやポケストップもいっぱいあり散策しながら遊べるのもいい。山は紅葉が進み見上げると真っ青な空に稜線がくっきりと見えて思わず立ち止まって見とれてしまった。春には桜がいっぱいで花見にもいい場所である。
帰りにスーパーで牛ヒレ肉120g、タコのマリネ、シーザースサラダ、セブンで和風ポテトサラダ、スパークリングワインを仕入れて買い置きのピザを焼き美味しくいただいた。今日のカミさんの焼くステーキの出来は満点であった。