月別記事一覧 2022年10月

落合博満氏の講演会

令和4年10月27日
先日アステールプラザ大ホールで元中日ドラゴンズの監督、落合博満氏の講演会があった。実は選手時代からの隠れファンで、現役時代に3度三冠王を獲得したことはもちろんだが、その合理的な言動と著書に注目していた。選手時代の総まとめともいうべき「野球人」という著書は1,998年発行で、氏が何を考えながら野球をしていたかがわかり、その合理主義と精神力の強さには尊敬の念を覚えた。
その後、野球解説者として実況中の話を聞くと、誰よりも話が面白く的を射ていると感じられた。2,004年から8年間中日ドラゴンズの監督をしたが、「名選手、名監督ならず」の格言とは真逆で4回のリーグ優勝、1回日本一、常にAリーグ入りを果たした名監督であった。その時のことは「采配」という著書に詳しく書かれているが、やはり合理的で本当に選手のことを考えていることがわかる。
氏が広島に講演会で来たのは初めてということだったが、1時間にわたって監督時代のこと含め色々話してくれた。内容はほぼ全部著書で知っていたが直接聞くのは初めてなので興味深いものがあった。その後は森繫和コーチ(当時)と達川光男氏が加わって球界の裏話をして満員の聴衆を大いに沸かせてくれた。面白い講演会であった。

秋深き

令和4年10月20日
秋も深まり朝夕には寒さが感じられるようになった。まことに我が国は四季がはっきりして風情がある。
コロナも落ち着いてきたが相変わらずマスクをつけることは皆止めていない。我が国の同調圧力はすごいものがある。いまこそコロナを2類感染症から5類に変更するチャンスなのだが厚労省は動かない。今回のコロナ騒ぎでいかにこの国の危機管理体制の脆弱なのかがわかったし、最中のマスコミの扇動やそれに乗っかった「専門家」の発言がいい加減だったかわかった。そのせいで、無駄な「蔓延防止対策」「アルコール禁止令」「飲食店いじめ」「ワクチン真理教」が横行した。店を閉めた飲食店も多い。この責任はだれがとるのか。責任者である政府・都道府県の首長・専門委員会の委員・マスコミがとるべきである。でも今になっては誰も知らん顔である。この無責任体制が我が国の特徴で、少数の正しいことを言っていた人たちの声は無視されてきた。
厚労省はマイナンバーカードを健康保険証に紐づけようと必死である。カードは大衆を管理するためのもので、大衆にはほとんど意味ないのに強引に進めようとしている。医療機関には脅しをかけながらすすめている。日本医師会はこの愚策に反対せずすすめようとしている。一体この国はどうなるのだろうか。

産婦人科治療の変遷

令和4年10月13日
産婦人科の治療はこの40年でずいぶん変わってきた。例えば「切迫流産」、これは妊娠初期から中期にかけて出血などの流産兆候があった場合の病名であるが、40年前は安静・止血剤・子宮収縮抑制剤の処方、入院も薦めるのが標準治療だった。その後、超音波検査が開発され予後がわかるようになってからは何もせず経過観察するようになった。以前は入院して安静・止血剤などの点滴が普通で、病棟にはそんな患者さんが多かった。今から思えばさぞ大変だったと思う。
生理痛のひどい人に対して子宮後屈が原因だといって後屈を治す手術(欧米で始まった手術)も行われていた。今は後屈が原因説は否定されているので手術された人は気の毒としか言いようがない。
他にも同じような例はいくつもあり医学はそのような試行錯誤を繰り返して進んできたのである。現在行われている治療も後になって間違っていたということはいくらでもあると思う。だからこそおかしいと感じる検査や治療はすべきではないしいつもそのような視点でガイドラインを見ている。たとえ周りが行っていても本当に将来にわたって患者さんのためになると信じられること以外はしない。この姿勢は一貫している。

診療日誌について

令和4年10月6日
診療日誌と題したブログを載せるようになったのが2004年4月なのでもう18年を超えたことになる。よくまあ続いたものだと思うがたまに読み返してみると内容がダブっていることが多いのに気づく。たぶんいつも気にかかっていることなので、何度でも書きたくなるのだろう。診療内容についての記載も、当初より思いの強いことは何度でも書いている。
過去によく使われていた薬が今では効果ないことがわかり、使われなくなったものはたくさんある。検査や治療法も同様である。問題はそれらが害をなす場合は取り返しがつかないことである。例えば固形がんに対する抗がん剤は効果がなくかえって有害ではないかという議論がアメリカで起きていて、それらが日本に売り込まれているという話もある。エイズの非加熱製剤の時と同じだ。こういうことは早い時期から想像がつく人とそうでない人がいるので書いてしまうのである。それらについて警鐘を鳴らす人もいるが、どういうわけか消されてしまう。だからこそいっそう取り上げなければと思うのである。
これからも自分で納得して少しでも役に立つと思われることは書き続けていきたいと思っている。