月別記事一覧 2010年1月

危機

平成22年1月29日(金)
今週はブログどころではないが、あまり間があいてもと思い、簡単に記す。
広島市民病院へ毎日通っているが、新しく建て替えられて行ったのは初めてで、第一印象は大きな船のようである。それも世界を航行する豪華客船である。以前自分が入院していた時は、建て替え前だったので決してきれいとは言えなかったが、ずいぶん良くなったと思う。婦人科の病棟もすぐにはどこにあるのかわからなかった。建て替え後はここでお産をしたいという患者さんが増えたのもわかる気がするのである。

中島義道著「ウイーン家族」

平成22年1月21日(木)
哲学者、中島義道氏の小説「ウイーン家族」を読んだ。中島氏の初小説だそうであるが、今までの著書から想像すると実話としか思えない。
すさまじい夫婦の葛藤があますところなく描写されており、その原因は彼の両親の関係にあることが強く示唆されてくる。それにしても中島氏は実に生きていきにくい人だ。そして、彼の妻も彼の母親も同じように世間では生きていきにくい人たちである。彼の思考過程は共感できる部分もあるが、きっと毎日がしんどいことと思われる。
人はそれぞれいろんな考え方を持っていると思うが、ある出来事に対して自分では想像できないような考え方をする人もいるのだと、改めて思う。

厳寒でもアシスト自転車

平成22年1月14日(木)
ここ数日、極寒の日々である。安佐北区では雪が積もっているという。この寒さの中を相変わらず自転車で通勤している。ダウンのジャケットは暖かくて、フードをかぶれば少々の雪やみぞれでも大丈夫である。手袋もスキーでも使えそうなすぐれものなのでノープロブレム。
前日の勉強会を兼ねた会合にも自転車で行って、ホテルの駐車場に置かせてもらったし、今日はクリニックの往復に加えて他2か所にも使い大活躍であった。アシスト自転車でなかったら、ありえないことである。問題は、酷使すると電池があっという間に無くなることである。夜、9時前に家に着くまでに電池が無くなりそうで、それが一番怖かったがあと30メートルのところで切れたので、ぎりぎりセーフ。もっと容量の大きな電池にすればよかった。

マンモグラフィーは閉経後に

平成22年1月9日(土)
先日の新聞に、米国予防医学の部会が「40代の女性の定期検診にマンモグラフィーは勧めない」との勧告を出したという記事があった。昨年11月にこの勧告を出したとのことである。
マンモグラフィーも超音波検査も有用な検査法ではあるが、特にマンモグラフィーは乳房内の石灰化を見つけることがポイントであり、閉経前の女性に行う健康診断には有効性が疑問視されていた。
なぜ世界的に見ても乳がんの死亡率の低いわが国で、マンモグラフィーを閉経前の健康診断で勧めるのか疑問に思っていた。乳がんの専門医に聞いても、同じ意見であった。それが、「がん撲滅」などと、できもしないアピールを政府が行い、その流れで政治的アピールで行われたのではないか。検査のためのレントゲン、CTなど検査による被爆が世界一といわれるわが国で、さらにマンモグラフィーで被爆させようというのか。
今回の米国の勧告は、きちんとしたデータに基づいて出されたものであり、わが国(医学会も含め)が現在の方針を変えないのなら、その根拠となるデータを示す必要がある。

謹賀新年(平成22年)

平成22年1月4日(月)
謹賀新年。今日から診療開始である。
同じビルの内科と耳鼻科は明日からで、このあたりでは診療開始しているのはうちだけか?もっとも、昨年暮れに処置が必要だったけれど遅すぎて時間が取れず、ぎりぎり今日処置できたので開始してよかった。今年の正月は正味5日間の休みだったので、あまり正月という実感がなかった。基本的にはグダグダ、ゴロゴロしていたがこれが今年一年を象徴しているのかもしれない。なにはともあれ今年もよろしくお願いします。