平成30年8月10日
木曜日の午後は休診なので、昼食は普段行けないところに行くようにしている。最近よく行くのは、「そば切り吟」と「サカナヤ」である。
そばは元々好きで、おいしい店があると聞けば試しに行ってみるようにしている。「はっぴ」「雪花山房」「翁」「ながお」「宮島達磨」「浅枝」「やぶそば」、どの店もそれぞれ特徴がありおいしいそばとつまみを味わうことができる。初めの4軒はいずれも高橋名人の店とその弟子・準弟子の店であるが、惜しいことに「雪花山房」と「翁」はなくなってしまった。「そば切り吟」はそば自体は名人のそばに似ておいしく、つゆもほどよい加減で、昼のあなごの天ぷらとのセットは優れものである。段原にあるので通いやすく、夜もたまに行って軽く飲んでそばを食べて(関東ではたぐって、というらしい)帰る。年越しそばはここのそばを予約して持ち帰り、家で茹でて食べる。
「さかなや」は佐伯区にあるゾーナイタリアの系列店で、ここのオイルパスタが好きである。ガーリックパンの少し辛めの塩加減がなんともいえず、前菜の白身魚のカルパッチョがうまい。この2軒はこのところ2か月に1~2回は行っている。
カテゴリー うまいもん
木曜日の午後
ミシュランガイド広島・愛媛2018特別版
平成30年4月27日
5年前にミシュランガイド広島版が出て以来2度目のガイド版である。前の版には掲載されていなかった店も今回は載せられていて、やはり版を重ねていくのはいいことである。三ツ星の店は前回と同じ日本料理の「なかしま」のみであるが、二つ星は前回なかった店が登場している。「料理屋昇月庵」はクリニックに比較的近いところにできた新しい店であるが、評判も良く外観もいいので一度は行ってみたいと思っていたが、なかなか予約が取れなくて未訪問である。ミシュランに二つ星で載ってしまったのでいよいよ行けなくなった。
ガイド本があると便利だが、普段から贔屓にして常連になっている者にとっては迷惑なだけである。今回も行きつけの店のいくつかは載っていなかったり、星が付いていなかったりでほっとしている部分もあるが、一方ではいい店なので評価してほしいという二律背反の気持ちになるところもある。
昨年の暮れに出版されたゴ・エ・ミヨでは岡山と山口の店の紹介があったが、今回のミシュランでは愛媛県の案内がある。しまなみ海道もあることだし愛媛県に行くときはぜひ参考にしたいと思っているが、地元のご常連にとっては迷惑なことだろう。
あたりはずれ
平成30年2月2日
ミシュランと双璧をなす食のガイドブック、「ゴ・エ・ミヨ」の最新版を手に入れた。東京、北陸、瀬戸内(岡山、広島、山口)のおいしい店を紹介しており、結構知った店もあったので早速行ってみた。宮島口、桟橋の近くにある「宮島ボッカ アル・ケッチアーノ」は山形を代表するイタリア料理店「アル・ケッチアーノ」の奥田シェフが手がけた店で、山形と広島の食材を取り入れた味も値段も納得できる良い店だった。まだできて2年目だそうであるが、そのうち予約が取れなくなりそうなので今のうちに行っておかなければと思った次第である。
「ゴ・エ・ミヨ」に載っている店で金沢、福井、岡山にも行ったことのある店があり、いずれもよかったので広島市内の某料理店に行ってみた。この店は以前、開店して間もない頃一度行ったことがあったが、可もなく不可もなしといった印象で、あまり好みでなかったので以後自分のリストから外していた。それが今回、結構いい店として載っていたので予約して行ってみたが大外れだった。まずアルコール類の値段が高く、居酒屋風のカウンター料理屋の中では最右翼だろう。料理も普通で1時間以上客は他にいなくて、あとから2組の客が入ってきたがいずれもガイドブックを見てきた若いカップルのようだった。
ミシュランにせよゴ・エ・ミヨにせよ当たりはずれがあるのは仕方がないが、今回は自分で昔リストから外していただけに一層残念だった。
最近の昼食(3)
平成29年10月20日(金)
最近の昼食事情は平成26年7月に記載した時と比べて大いに変わってしまった。でも実際にはレギュラーの店2つに行かなくなっただけではあるが自分の中では大きな変化である。一つには歳と共に好みが変わってきたこともあるが、行きつけの店がなくなったり内容が変わってきたことも影響している。脂っこいものよりあっさりしたものがよくなってきているし、量も多くは食べられなくなっている。NHKの「サラめし」という番組では「あの人も昼を食べた」というコーナーで、今は亡き有名人の通った店と料理を紹介しているが、その人となりが感じられて興味深い。やはり「食」はだれにとっても大切なことなのである。
いま通っているのは「天甲(てんぷら)」「讃岐屋(うどん、他)」「菊屋(とんかつ)」「こけもも(洋食)」「中屋(あなご炭火焼き丼)」「海風道(ラーメン)」「とくみ鮨」などであるが最近は「太閤うどん」にも行くようになった。県病院の近くにあった人気店が中町に進出してきたもので、カルボナーラうどん、キーマカレーうどんなど色々試みているようで面白い。どの店でも注文するものはほぼ決まっていて自分でも保守的だと思うが仕方がない。新店開拓のためのアンテナは張っているが、これはと思う店はなかなかないものである。
京都・国宝展
平成29年10月13日(金)
連休を利用して久しぶりに京都に行ってきた。国立博物館で国宝展が開かれているからである。我が国で国宝に指定されている美術工芸品は現在885点あり、そのうちの4分の1にあたる200点が今回公開されるという、まさに奇跡的なことで大いに楽しみにしていたが、期待に違わず実に見ごたえがあった。中でも俵屋宗達の風神雷神図屏風の実物にはしばらく見とれてしまった。他にも縄文時代の土偶(縄文のビーナス)や土佐日記(紀貫之の自筆本を藤原為家が一字も間違えず写し取ったもの)、桃山時代の志野茶碗などよくぞこれだけの品を集められたものだと感心したことである。
開催最初の日曜日だったこともあり会場は長蛇の列で、館内に入って見学できるまで1時間以上はかかっただろうか、見終わって会場を出るときも依然として多くの人が並んでいた。夜は「御幸町田がわ」で板前料理、翌日は市バスで寺院巡り、夕方予約していた「辻留の弁当」を受け取って帰広、今回は思ったほど混んでなくて快適な京都行だった。
「うなぎ」浅田次郎編
平成29年9月8日(金)
カープの対阪神3連戦はすべて逆転勝利となって、今日は雨も上がりさわやかな秋晴れで気持ちがいい。
表題は10人の作家、歌人による「うなぎ」をモチ-フにした作品集である。歌人の斎藤茂吉は特別にうなぎ好きだったそうで、息子の北杜夫も茂吉のうなぎ好きについてエッセイで紹介している。ちなみに茂吉が生涯に食べた蒲焼きの回数を調べて書いた書物(文献 茂吉とうなぎ)まであるほどで、1万8千首の歌を詠んだ大歌人はうなぎについての歌をいくつも詠んでいる。他にも井伏鱒二をはじめそれぞれの作家のうなぎに対する思い入れが文章から感じられ、読んでいて大いに共感を覚えうなぎが食べたくなった。
うなぎの蒲焼きは米飯とまことに相性が良く、日本人の食文化の結晶といっても過言ではないと思う。ふるさと納税の返礼品ではうなぎのかば焼きは上位の人気である。自分は「うなぎ屋たむろ」の蒲焼きが好きで手軽に食べられるので重宝している。最近、食べログで東区光町に新しくできたうなぎ屋を見つけた。かつてそごうにあった「伊勢定」に勤めていた人が広島に帰って開いた店だそうで早速行ってみた。この店「うなぎ川誠」は伊勢定をほうふつとさせるふわっとした食感と焼き加減で、たれも甘すぎない実に結構なうなぎだった。また行こうと思う。
三連休
平成29年5月6日(土)
当院は暦通りなので4月29,30日は休みだが5月1,2日は開院、3,4,5日は休みで6日の今日は開けている。30日は休日診療の当番のため開院していたので長く休んだという実感がない。国内はいいけれど海外旅行に興味がないので大型連休にしてまで行こうとは思わないからこれでいいのである。1か月前に急に思い立って、是非見たい美術展が開かれている福岡・佐賀に行こうと思ったけれどちょうど博多どんたくと重なっていたため、JTBに行っても宿が取れなかったので、今回は近場でごろごろすることにした。
3日は半年ぶりに弥山に登ったが前回より足が疲れて日頃の運動不足を思い知ったわけである。それでも山頂からの眺めはすばらしく汗をかいた後のビールは最高でこのために登ってきたといってもいいぐらいだった。4日は息子も参加している高槻市ジャズフェスティバルを聴きに大阪に行ったが、趣味でやっている社会人バンドが派手なパフォーマンスをしていて面白かった。夜はかねてから再訪したいと思っていた店主が広島出身の「島之内一陽」の予約が取れたので大いに期待して行く。実はこの店の予約が取れたので高槻まで来る気になったわけであるが、期待にたがわずどの品も吟味工夫がなされていておいしい上に接客もよく、この店が広島にあればと思ったことである。5日はそれこそ近場でごろごろ、かくして連休は終わってしまったが十分リフレッシュできた。
「トーテム」大阪公演
平成28年9月23日(金)
久しぶりの自由に動ける連休を利用してシルク・ド・ソレイユの大阪公演を見に行った。人間の優れた運動能力を駆使したこのサーカス集団は、そのすばらしいパフォーマンスで世界中にファンが多い。1992年に日本で初めて「ファシナシオン」と銘打った公演が行われたが、広島でたまたま行われたのを偶然見に行ってすっかりファンになってしまった。以後何年かおきに日本で公演が行われるようになったが、東京・大阪・名古屋・福岡が中心で、広島にはこの時以来一度も来ていない。だから大阪か福岡で公演があるときはいつも見に行くようにしている。今回のテーマは「不可能を可能にする人類の進化」でこのサーカス集団が見せるアクロバットにはいつもながら感嘆の言葉しかない。
真田丸の特別展が大阪市立博物館で開かれているので、はじめての大阪城散策の流れで行ってみたがさすがに大河ドラマ人気で人が多かった。夕食は三ツ星レストラン日本料理「太庵」、翌日の昼はスマホで検索して「うな次郎」でリーゾナブルなうなぎ、夜は広島駅ビルの「千代乃春」でおでん、気持ちのいい骨休めになった。
優勝前夜
平成28年9月9日(金)
昨夜は久しぶりに魚の美味しい店「とみ助」で一杯飲んだが、流川界隈はいつもに増してにぎわっており、スポーツバーにはカープの赤いユニフォームを着た若者が店外まであふれていた。カープが勝って巨人が負ければ25年ぶりのリーグ優勝が決まるのでテレビカメラもその様子を撮影していて、優勝の瞬間を待っていた。残念ながらカープは勝ったけれど巨人も勝ったので優勝は今日以降に持ち越しになった。
いつも思うのだが優勝してもクライマックスシリーズなる視聴率稼ぎの戦いがあり、リーグ1位から3位までのチームが何回か試合をしてその勝者が日本シリーズに出場し日本一が決まる。いつからこんなつまらないことを始めたのだろうか。リーグ優勝するためにはリーグ内で125試合、他リーグと18試合、合計143試合をして初めて1位が決まるのである。数試合行うだけのクライマックスで1位がひっくり返されるとしたら、1年間の戦いは意味がなくなる。クライマックスだけはやめてもらいたいものである。
行きつけの店
平成28年6月10日(金)
料理をおいしく食べるために欠かせないのが酒であるが、晩酌をするようになったのは開業してからである。開業前は夜はお産で呼び出されることもあり、元来アルコールには強くないのであまり飲まなかった。開業後は次第に食事内容がつまみ中心になり、ビール・日本酒がおいしくなってしまった。
飲み(食事)に出るときは鮨屋・居酒屋が多くなり、せっかく行くのならおいしい店にしようと試行錯誤ののち、現在の状態に落ち着いている。平成22年からは行った店はほぼ記録することにしているが、2回以上行ったのは80軒ほどあり、その中で何度も訪れている行きつけの店は20軒ぐらい、鮨屋・魚の旨い料理屋・居酒屋・蕎麦屋・焼き肉店・天ぷら屋・イタリア料理店などが多い。初めは良く通っていたけれど次第に行かなくなったり、気に入っていたのに店がなくなったために行けなくなったり、いろいろ変遷はあったが今はだいたい固定している。それでもいい情報が入るととりあえず行ってみるようにはしている。思わぬ「当たり」の店に出くわすこともあるからである。
尾道・福山にも何軒か行きつけの店があるが休日の昼しか行けないのが残念である。いずれの店も一度は夜行って腰を落ち着けてアルコールと共に料理を楽しんでみたいと思っている。