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中国との関係

平成22年10月1日(金)
先週から尖閣諸島での中国との摩擦が問題になっているが、歴史的にみて日本が中国、朝鮮、ロシアといい関係であったことはない。中国との関係では、古より朝貢外交か関係断絶か戦争状態の歴史しかない。きちんと相手との距離感を持って対等に接したことはないのである。戦後は贖罪外交しかしていないから、現在の状態になっても仕方がないのだ。
島国で他国と接することがなかったわが国は、他国との付き合い方がわからないのだから、長い目で見た真の専門家を育てないと仕方がない。その任である外務省も昨今のていたらくを見れば今だしの感は否めない。できないのならできるようにしなければ、世界の中で生き残れないのは当然である。わが国には優秀な人材が多いのだからどんなことをしてでも自国の利益を守れるようにすべきである。
外交には武力という後ろ盾がなければ意味がない。いつまでも「平和」の題目だけ掲げて現実を見ないのはやめて、冷静に必要なことを準備していかないと、この国はなくなるかもしれない。そうなったら今まで頑張ってやってきた先祖に申し訳ない。マスコミはずいぶん日中友好を垂れ流してきたが「憲法改正」とか「核武装」とか言っただけで大騒ぎしてどうするのだろう。

高野山

平成22年9月24日(金)
昨日の秋分の日を境に突然涼しくなった。今朝などは寒くて目が覚めた。前日まではクーラーをつけることもあったというのに。
先日、連休を利用して弘法大師の高野山へ行ってきた。実家の菩提寺は真言宗で、その総本山のある高野山は一度は行ってみたいと思っていた。標高1000メートルの盆地のようなところに一大宗教都市があり、世界遺産にもなっているが、ケーブルカーで急斜面を登るときはさすがに怖い思いがした。奥の院にある弘法大師の廟の前には灯明と線香が絶えることがなく、額づいてお経をあげる人の姿も見られた。廟の前に佇むと敬虔な祈りを捧げたくなり、大いなるものへすべてをゆだねたくなったことである。
翌日は例によって京都に泊まり、観光と食を満喫できたことはありがたいことであった。

鮨大好き

平成22年9月15日(水)
食をテーマにした本が好きでよく読むが、世の男たちの中には鮨大好き人間がなんと多いことかと思う。かく言う自分も大好きで、毎日食べても飽きない自信がある。故里見真三氏の名著「すきやばし次郎旬を握る」は何度読んでも面白く、鮨と鮨職人のすごさが伝わってくる。早瀬圭一氏の「鮨を極める」、嵐山光三郎氏の「寿司問答」なども良い本である。
これらの本や雑誌、人から聞いた情報などから、行ってみたい店はたくさんあるが、休みがとれないので実際はほとんど行けないのがつらいところである。金沢の「みつ川」、神戸の「又平」、博多の「河庄」、尾道の「蔵鮨」には行くことができたが、東京方面にはなかなか行く機会がない。ありがたいことに広島市内にはいい店があるので、禁断症状が現れるまでに行くようにしている。「すし福」系列の職人さんの店はレベルが高いが、なかでも「とくみ鮨」はすばらしい。他にもいい店はたくさんあるので折に触れ、利用させてもらっている。

健康診断

平成22年9月8日(水)
作家の曽野綾子氏が新聞や雑誌などに載せているエッセイや論文は、わが意を得たりという内容が多く、面白く読ませてもらっている。さらに氏のいささかの揺るぎもない信念に基づいた行動は、立場や地位によってしたくもないことをしている世の男たちにはうらやましいことだろう。
私は健康診断やドックは意味がないことをいつも言っているが、もし自分が検診センターの所長の立場だったらそんなことは言えないだろう。また、保健行政の立場にいても言えるわけがない。ありがたいことに自分はそういう立場になれないし、なろうとも思わないのでその点で気が楽である。
日大の医学部教授で検診センター所長の久代氏は、アサヒメディカルに控えめながら健康診断やドックによる寿命の延びはないことや、CTなど取り入れたさらに詳しい検診についての疑問を述べている。私の深読みかもしれないが、最も検診を推進しなければならない立場の人がこのように述べているということは、本音では「百害あって一利なし」と思っておられるのではなかろうか。

畳の生活

平成22年9月1日(水)
立春から数えて二百十日、そろそろ台風が発生する時期になった。まだまだ日差しは強いけれど、雲を見れば秋になったと感じられる。寝室の障子が明るくなって朝になるが、その時間が遅くなっている。四季を感じるには、畳と障子は欠かせない。
農家で育ったからなのか、畳のある生活が一番落ち着く。スリッパをはいてソファーでくつろぐより、畳に座ったり寝転んだりできる方がいい。さらに尺八を吹くのでまさに江戸時代の日本人である。気質というものは簡単に変わるものではないので、自分の中に脈々と続いている先祖からの血がさせることなのだろう。明治以降、欧米から大きな刺激を受けてきたわが国であるが、色々な考え方を取り入れた上で、結局わが国独自の考え方、やり方でいくしかないし、それが一番いいと思う。

高橋名人のそば

平成22年8月24日(火)
先日、久しぶりに豊平の「雪花山房」で高橋名人のそばを食べた。ここはそば打ち一筋で全国を回ってそばを広めている高橋邦弘氏が、土・日だけ、それも11時から14時まで不定期に営業するそば屋である。そばは「ざる」のみ、ビールを注文するとそばみそがつくが、それ以外のメニューは一切なし。場所も不便だし店内は15席しかないにもかかわらず、いつもたくさんの人が待っている。他県からの客も多い。そばを食べた後に出るそば湯がまたうまい。仕上げに「水」を頼むと、天然の湧水を出してくれる。これが絶品である。
広島市内には高橋名人の流れをくむ「はっぴ」というそばの名店があるが、ここはつまみもいい品が揃っていてよく利用させてもらっている。総合的に見てこの店は全国でもトップクラスではなかろうか。でも高橋名人のそばを味わうと、背筋がピンとするように感じるのは自分だけではないだろう。

夏の終わり

平成22年8月18日(水)
お盆も過ぎて心なしか日差しが柔らかくなったように感じるが、暑さは一層きびしくなっている。夏の終わりはもう始まっていて、秋の気配があることを本能が教えてくれている。子どもの頃、夏休みの終わりに感じていた物悲しさがよみがえってきたようだ。
数学者藤原正彦氏の対談集「日本人の矜持」を読んで、あまりに面白かったので「若き数学者のアメリカ」「遥かなるケンブリッジ」を読み返しているところである。これらを読むと、やはり日本に生まれて本当によかったと思う。昨今のわが国の自信のなさや、首相をはじめ政府首脳の近隣諸国への卑屈なまでの態度に怒りを超えて悲しみさえ覚えていたが、少しほっとしたところである。

二日酔い

平成22年8月12日(木)
今日の診療は午前中のみで、13日(金)14日(土)は盆休みである。木曜日の午後の休診は実に貴重で、歯医者に行くのも銀行や公的機関などに行くのも、この時である。今は歯科と内科と外科にかかっているが、加齢により体にガタがくるのは仕方がないとはいえ困ったものである。
まあ、外科は静脈瘤の手術も終わり、そろそろ運動もできそうだし、歯もほとんど終わった。あとは高血圧だが、これはしばらくは薬を飲まざるを得ないだろう。そういいながら夜は飲み会で大酒を飲んでしまった。久しぶりの二日酔いである。まだまだ大丈夫か?

静脈瘤の手術

平成22年8月10日(火)
手術も無事に終わりすっきりした気分で診療している。逓信病院のS医師は母校の後輩であり腕のいい外科医である。ながいこと困っていた静脈瘤が一挙に改善され、しかも手術の翌日には尺八の練習会にも参加できるほど痛みもなかった。こんなことならもっと早く治療してもらうのだった。
どの分野でもエキスパートになれば病める人を救うことができる。医師の仕事も色々わかれているが、この分野ならまかせてくれ、という技術を持つことは大切である。そういう医師でなければ、患者さんも自分の体を託せるはずがない。幸い今までも、今も、かかってきた医師はエキスパートばかりでありがたいことだと思っている。

暑い日が続く

平成22年8月4日(水)
それにしても暑い日が続く。クーラーがなかったらとても我慢できないだろう。とくに街中はクーラーの排気熱も多く、いっそう暑い。
名古屋市長の河村たかし氏の「この国は議員にいくら使うのか」という本によれば、わが国の議員がいかに優遇されているかよくわかる。それを変えようと現在、名古屋市で孤軍奮闘している氏の様子が少し前にみのもんたの「朝ズバ」で報道されていた。議員にしてみれば収入を減らす法案には強硬に反対するだろうから、文字通り孤立無援のように見える。
河村市長には大いに頑張ってもらいたいが、正しいこと・合理的なことを貫くのは本当に難しいことだろう。健闘を祈りたい。