令和4年6月23日
表題はN響の指揮者で2,006年に逝去された岩城宏之氏の著書で、復刻版として今年発刊された。氏は東京芸大に現役入学し、一浪して一学年遅れて入学した山本直純氏と肝胆相照らす仲となり、指揮者になることを目指して頑張った青春記である。あまりにも面白かったので紹介することにした。
「青春記」はどれも面白いもので、自分のその頃の記憶と相まって興味深く読めるものだ。畑正憲「ムツゴロウの青春記」南木佳士「医学生」小松左京「やぶれかぶれ青春記」北杜夫「どくとるマンボウ青春記」久坂部羊「ブラックジャックは遠かった 阪大医学生ふらふら青春記」など数え上げればきりがないが、いずれも実に面白い。
表題の「森のうた」は芸大の打楽器科に入った岩城氏と作曲科の山本氏が、指揮がしたい一念で切磋琢磨しながら夢をかなえていき、とうとうショスタコービッチのこの曲を指揮するに至るところまでを描いている。語り口もよく、よくぞ復刻版を出してくれたものだと思う。
月別記事一覧 2022年6月
「森のうた」
食物日記(再)
令和4年6月17日
平成28年10月から「食物日記」なるものを記すことにして、毎日昼夜の食事の内容、店の名前、誰と一緒だったか、値段、簡単な感想などをメモするようにした。始めてもう5年になる。だいたいは何日分かをまとめて書くようにしていたが、時々思い出せなくなることがあった。PayPayが使えるようになって日時と店名と金額が記録されるのは実にありがたいことで、1週間分くらいは簡単に書けるようになった。
ところがコロナに感染し入院して中断、その後回復して従来通りの食生活に戻ったものの、なんだか毎日記録するのがおっくうになった。それで外食した時と印象深い食事だけを書くようにした。これはいっそう簡単で、PayPayの記録を基に思い出せば2週間分くらいは一度に書ける。毎日の記録は結構負担になっていたのでこれくらいがちょうどいいと思う。これからはこのスタイルで「食物日記」を続けるつもりである。
「副作用死ゼロの真実」
令和4年6月9日
表題は近藤誠医師の最新著書である。出版日付は2022年6月17日、まだ書店には出てないと思うが、ネットで手に入れることができた。内容は①ワクチン「副作用死」が一人もいない本当の理由②誰も教えてくれなかったワクチン接種の不都合な真実③すでに答がでているコロナ新薬の効果と限界④ここまでわかった感染する人、しない人の違い⑤過去からみえてくる変異の実態とウイルスの未来⑥世界の常識からかけ離れた間違いだらけのコロナ予防策⑦インフルエンザの教訓から学ぶコロナ禍との正しい向き合い方、からなり、終章として「僕はこの2年半、何を考え、どうしてきたのか」を忌憚なく述べている。
世界を相手に真実を追求し、論文を精査し納得できる理論を組み立て、人々に有用でない、むしろ害となる医療を受けないように警鐘を鳴らし続けている氏の著書は「患者よ、がんと闘うな」以来、その語り口のよさと相まって納得することばかりである。こういう人がいてくれるので「人間もまだまだ捨てたものではない」と思う次第である。
大丈夫か
令和4年6月2日
人や物の名前が出てこなくて焦ることがある。数年前に開業されたT先生夫妻に、紀伊国屋書店で偶然出会ったとき、T先生は奥様を紹介してくださったのだが、T先生の名前が出てこなくて一緒にいたカミさんを「こちら〇〇先生、家内です」と言えずに焦った。なんとかごまかしたが名前を失念したことを気付いておられただろう。もっとも知り合ってまだ日が浅いせいもあったけれど。
20年以上前から薬を処方するときに、いつも使っている薬の名前が出てこないことがある。出てこないのはいつも同じ薬なので、いつでも見える場所に薬剤名をメモしておく。
昨日、Y電気店で買い物をしたときポイントカードを持参していなかったので、家の電話番号を聞かれた。ところが家の電話番号が出てこなかったのである。スマホを見てそうだったと思い出したが、ちょっとショックだった。大丈夫か?