令和3年10月27日
秋も深まった日曜日、シェラトンホテルで息子夫婦の結婚式が行われた。このご時世、果たして大丈夫かと思っていたが、幸い第5波がおさまっていたので滞りなく開催できたのはありがたいことだった。すべて息子夫婦(新婦)の企画なので我々は出席するだけでよかった。
初めは身内だけでとも考えていたようだが、やはり友人には祝ってもらいたいということで、コロナ第5波が猛威を振るい始める前に案内状を出したようである。出席できない友人たちもいたようだったが、第5波がおさまり禁酒令も解けていたのは幸いだった。
式の後半には、式場の中央にしつらえたグランドピアノやギター・サックス・ドラムを据えた舞台で、新郎とその仲間がジャズセッションを披露し、新婦と妹さんが本格的な連弾を披露したのは圧巻で、拍手喝采を浴びた。
最後に新郎父親(自分)のあいさつがあるのでアルコールを控えたのは残念だったが、暖かいいい結婚式だった。
月別記事一覧 2021年10月
結婚式
ムツゴロウの地球を食べる
令和3年10月20日
表題は畑正憲氏の著作で2011年発売の文春文庫本である。久しぶりに本棚から取り出して読んでみたが、世界中を歩いて様々な食材と食文化を徹底的に調べ、味わい、自分で再現することなどをエッセイ風にさらりと書いている。自分の青春期に畑正憲氏(通称ムツゴロウ)の「われら動物みな兄弟」を読んではまってしまい、以後「ムツゴロウシリーズ」の本は発売と同時にほぼすべて買った。ちょうど自分が20代から30代の頃で、氏の生きざまが実に魅力的で、次はどうするんだろうと目が離せなかった。ヒグマを飼った話「どんべえ物語」「さよならどんべえ」などは何度も読んでそのたびに胸が熱くなったものである。
氏は麻雀が好きで強く、「畑正憲の精密麻雀」「ムツゴロウの麻雀物語」の本もあり、プロの十段位も獲得している。とにかくスケールが大きい人物である。いつのころからか新しい著作も見かけなくなり自分の中でのブームが去ったのだが、ふと手に取った本で当時を思い出したわけである。
日常生活
令和3年10月13日
緊急事態宣言が解除されて普通の日々に戻りつつある。禁酒令もなくなり、時短も段階的に解除されている。街を歩く人たちも心なしか表情が明るくなったように感じる。夜の街も少しずつ活気が戻ってきた。
それにしてもコロナ第5波は何だったのか、専門家はコロナ感染がどうして増えてなぜ終息したのかわからないという。わからないなら専門家の立場を返上すべきだ。今まで散々、三密は避けろだとか酒類は禁止だとか移動は控えろだとか言っておきながら、結局は自然に増えて自然に終息するウイルスの振る舞いには何の役にも立たなかったということである。
第6波もいずれ来るだろうが、インフルと同じように扱って、いずれ終息するだろうと大きく構えて、意味のない移動制限や時短営業、禁酒などはやめるべきである。そうはいっても保身に走る指導者たちはマスコミに煽られてまた同じことしかできないだろうが。
「藤井聡太論」
令和3年10月6日
表題は「光速の寄せ」で21歳で将棋名人になった天才、谷川浩司永世名人の著作である。将棋には興味があり、子供の頃は大山康晴名人が将棋界のトップに君臨していて、その強さは歴史上最強ではないかと今でも思っているが、その後の流れが面白い。長く続いた大山時代は中原誠名人に取って代わられる。その後に出てきたのが著者の谷川浩司名人である。ところが谷川名人の時代は長く続かず、羽生善治名人がその地位につき、長い羽生時代が続くことになる。羽生名人はその功績によって国民栄誉賞を受けるが、その時には藤井聡太棋士は16歳だったがすでにプロ棋士になって快進撃を続けていた。
藤井聡太棋士は14歳で将棋のプロになり29連勝という信じられないような記録をつくる。その後も快進撃を続け、現在タイトル3冠で無類の強さを示し、藤井聡太の時代が始まっている。どこまで強くなるのか、なぜこんなに強いのかを天才、谷川浩司が分析しているのがこの本である。かつて江戸時代には天野宗歩という天才棋士がいたが、このような人物は一定の周期で現れるのだろう。自分の考えでは「天野宗歩」「大山康晴」「羽生善治」「藤井聡太」という流れだ。