月別記事一覧 2021年9月

宣言解除

令和3年9月29日
非常事態宣言が解除されることになった。コロナ感染者が減ってきたことがその理由だが、感染者数の変化を見れば宣言による人流抑制したからではなく、ウイルスの都合によって減ってきたことがこれまでの流れから一目瞭然だ。専門家と称される人たちの言動を聞いていると、本当の意味で専門家かどうか疑われる。ここまでの世界的な発症者の変化を見れば、人流抑制はほとんど意味がないことは明白で、欧米ではそのようにし始めた国も増えてきている。我が国ではいまだに「禁酒令」も条件付きで残りそうだし、○○の一つ覚えとしか言いようのないお達しが残る。
ウイルスには一人一人の免疫力で立ち向かうしかないし、人類はそのようにして感染症に対処してきた。不幸にしてウイルスに負ける場合もあるだろうが仕方がないではないか。すべてこれまで通りの生活に戻すべきだと思う。

連休とは言え

令和3年9月22日
今週はシルバーウイーク、敬老の日・秋分の日など休みの多い週である。例年ならどこかに出かけていることだろうが、今年はおとなしくしている。コロナが怖いとはちっとも思わないが、無能な施政者たちが「緊急事態宣言」を出している以上身動きできない。過去の記事を見ると、京都や奈良など歴史の感じられるところに行って美味しいものを食べるという、まことにわかりやすい旅をしている記載がある。シルクドソレイユを見るために大阪へ一泊、ミシュランガイドの店で食事などしている。そういえばシルクドソレイユはコロナのせいで潰れたそうだ。コロナに対して世界中・日本がおこなったことの良否はいずれ歴史が証明してくれるだろうが、今は流れに身をゆだねるしかない、不本意ではあるが。

豊穣の秋

令和3年9月16日
9月になって朝夕は肌寒さも感じられるようになった。これから一年で一番いい季節「天高く馬肥ゆる秋」になる。田舎育ちの身にはこの季節の思い出がよみがえってくる。稲刈り、当時は鎌で刈り取っていたので、日曜日は朝から晩まで手伝うのが当たり前だった。中学3年まで作業していたが、そのころから刈り取る機械ができて手伝わなくてよくなったが農作業は結構大変だった。今はなくなったようだが村祭りも当時はあり、近所の神社に出店が並んでいて、玩具や綿あめを買ってもらって喜んでいた。村の若い衆がみこしを担いで家々を回る。鬼の面をつけて(田舎では「ひょんこ」と言った)棒を持って女子供を追いかけまわして怖がらせる。この日は家ではごちそうが出る、といってもちらし寿司・巻き寿司ぐらいだけれど、子供にとってはうれしい一日だった。
運動会も秋に(東京オリンピックが夏に行われたのは狂気の沙汰である)行われる。小学校の運動会と日曜日に行われる村民運動会。一等になればノートや鉛筆をもらえるので頑張って走ったものだ。まわりはみな農家だったので五穀豊穣を祝うことが大切だったのである。

「出生前診断における超音波検査の活用」

令和3年9月8日
表題は広島産婦人科学会での香川大学産婦人科、金西賢治教授のWEB講演である。このところ講演はほぼすべてWEBになっていて楽ではあるが、先生方と顔を合わせることがないのが寂しい。
妊娠中の超音波検査は毎回行われているが、ポイントは妊娠12週、18~20週、28~30週の3回きちんと行うだけで十分だとの話は、まさにその通りだと納得。現在行われている妊婦健診では超音波検査は毎回行われていて、胎児の成長・異常の有無、さらに表情や手足の動きなどを見てもらいながらDVDに録画して渡すところもあるという。サービスの部分が大きいので診療する側の時間的な負担は大きく、実際大変だろうと思う。
超音波検査が3回だけになれば、診療する側の負担は少なくなり実質的な仕事がもっとできるようになる。諸外国ではそうなっていて、わが国だけは毎回ほぼサービスで行われていると思われる。妊婦さんの喜ぶ顔が見たいというモチベーションはあるが、実質的なことが変わらないのなら上記のようなやり方に変えていくのがいいのではないだろうか。

空気で動く

令和3年9月1日
理性と情の間で揺れ動くのが人間だと思うが、国によっても個人によっても現れ方はずいぶん違う。欧米と比べて我が国は合理的という部分ではかなり遅れを取っているように思う。例えば健康診断は他国では強制されていないが、我が国では厚労省の通達のためいまだに強制的に職場で行われている。厚労省自身が研究班を作って調べた結果、有効性がほとんどないとわかったにもかかわらずである。
今回のコロナ騒動についても同じで、ずいぶんおかしなことを強制している。特に居酒屋をはじめ食事する施設に制限を設けてしまったが、感染は止まらないにもかかわらず制限したまま。果てはアルコール全面禁止ときた。これなどはなんの検証もせず雰囲気で決めたものだ。世界の情勢からみてコロナウイルスはすでに市中を覆っているとしか思えない。発症しないのは日本人の従来のコロナウイルスへの耐性と健康であればウイルスが標的臓器に達する前に跳ね返しているからだ。防ぐことができないのであれば、2類感染症とは違うように対処するしかないだろうがこれも変えない。経済も人心も疲弊した状態をいつまで続けさせるのか。もっと合理的な思考で事に当たるべきではないか。