日付別記事一覧 2020年4月17日

灯の消えた街

令和2年4月17日
3月の終わりにはまだ武漢コロナウイルスの感染者は少なかったが、この2週間で広島県で100人を超えた。東京や大阪などの大都市の感染者の増加を他人事のように見ていたが、少し遅れただけで同じように後を追っている。都市の規模に応じた感染者数になるのだろう。そうならないように3密(集まらない、近づかない、閉塞空間を避ける…集・近・閉=シュウ・キン・ペイ)についての注意を呼びかけているが、生きていくためにはある程度動かないとダメなので難しい。経済に与える影響は計り知れず、まさに国難である。阪神淡路大震災も東日本大震災も国民が力を合わせて乗り切ってきたが、今回の武漢コロナウイルスは先が見えないうえに、力を合わせること自体が難しいのである。人は集まってあるいは接触しあって作業し力が出せるのに、互いに近寄ることができなければ力の出しようがない。
広島市内の人の数もめっきり減り、流川は閑古鳥が鳴いている。灯はついていても人がいないのは寒々しい風景である。フラワーフェスティバルをはじめすべての人が集まるイベントは無くなった。こうなった原因が地震や台風などの天災ならあきらめもつくだろうが、人災なら恨みは骨髄に達するだろう。