秋深き

令和6年11月8日
このところ朝夕が冷えてきた。自転車通勤のため冷えないようにしているが、昼間は結構暖かい(暑い)ので服装選びに困っている。今年は富士山頂の積雪が観測史上最も遅いそうだが、地球温暖化の影響だろうか。いつまでも暑いと思っていたが急に寒くなって、秋を味わう暇がない。
秋深き 隣は何を する人ぞ 芭蕉の句が思わず浮かんでくるような秋の日になったが、一瞬のことだろう。すぐに冬の季節になってしまうに違いない。豊穣の秋を寿ぐ暇もないだろう。でもこの短い秋を味わい尽くしたいものである。先日、高梁市の吹矢ふるさと村に行き、広兼邸を見学した。1800年頃に小泉銅山と硫酸鉄の製造を営み、大きな富を築いた庄屋、広兼氏の邸宅は、城郭のような石垣と大きな屋敷が残っていて、当時の富裕ぶりを今に伝えている。こういうのを見るのが大好きなので、訪れたかいがあったと思った次第である。神辺のうなぎの店「竹馬」もよかった。また行ってみたいものだ。