日付別記事一覧 2024年10月25日

多感な頃

令和6年10月25日
先日、休診の午後クリニックにいたら電話がかかってきた。年配の男性の声なので「どなたですか?」と問うと、なんと学生時代の先輩からだった。当時、男声合唱団コールロータスに所属していて、実力もないのに指揮をやらされていた。S先輩はセカンドテナーで素晴らしい声のソリストであった。先輩たちには伝説のソリストや指揮者、部長がいて、体育会系のような合唱団だった。全国コンクールで銅賞をとったこともあったらしい。
その当時、週3~4回夕方広い部室に集まり2時間くらい練習をしていた。練習の後、S先輩の下宿(4畳半)に集まり麻雀するのが楽しみだった。夜12時になると一服するために湯を沸かしてカップヌードル(当時新発売だった)を食べてコーヒーを飲む。部屋はタバコの煙が充満しているが、当時はそれが普通だった。その後は朝まで麻雀をすることもあったが、実に学生らしい日々であった。一瞬で当時の頃のことがよみがえってきて、懐かしさが溢れてきた。でも、もし当時の頃に帰るか?と聞かれたら「滅相もありません」と答えるだろう。若さはあっても恥ずかしいことばかりで二度と帰りたいとは思わないからだ。それにしてもS先輩との50年ぶりの会話は、多感な頃を思い出してありがたいことだった。