令和5年4月6日
表題は産経新聞の一面に毎朝載っているエッセーで、一般読者からの作品であるがなかなか面白いのでいつも初めに読んでいる。600字くらいの文章に投稿者の人生が詰まっている内容のものがみられ、しみじみ考えさせられることが多い。
今日のエッセーは66歳の男性の書いた「お古」という題の作品で、三男に生まれた作者は小学1年から高校卒業まで新しい制服を買ってもらったことがなく、いつも兄たちのお古を着ていたという。中学生の制服もみなと並んでみると自分だけ色が剥げたようで、いやだったらしい。「お古」という言葉は自分にはトラウマのように響くという。自分も男ばかりの三男坊であるがあまりお古を着た記憶はないけれど、学校にあがる前の普段着はお古だったかもしれない。
別の日の「母の贈り物」は72歳の女性の作品で、自分たちの金婚式を祝って母が大きな花束を贈ってくれたことを母の人生をサラッとなぞりながら書いている。いずれも含蓄のある内容でこのコーナーの一層のファンになった。