「出生前診断における超音波検査の活用」

令和3年9月8日
表題は広島産婦人科学会での香川大学産婦人科、金西賢治教授のWEB講演である。このところ講演はほぼすべてWEBになっていて楽ではあるが、先生方と顔を合わせることがないのが寂しい。
妊娠中の超音波検査は毎回行われているが、ポイントは妊娠12週、18~20週、28~30週の3回きちんと行うだけで十分だとの話は、まさにその通りだと納得。現在行われている妊婦健診では超音波検査は毎回行われていて、胎児の成長・異常の有無、さらに表情や手足の動きなどを見てもらいながらDVDに録画して渡すところもあるという。サービスの部分が大きいので診療する側の時間的な負担は大きく、実際大変だろうと思う。
超音波検査が3回だけになれば、診療する側の負担は少なくなり実質的な仕事がもっとできるようになる。諸外国ではそうなっていて、わが国だけは毎回ほぼサービスで行われていると思われる。妊婦さんの喜ぶ顔が見たいというモチベーションはあるが、実質的なことが変わらないのなら上記のようなやり方に変えていくのがいいのではないだろうか。