月別記事一覧 2020年5月

(続)WEB講演会

令和2年5月29日
武漢コロナウイルス騒ぎのために講演会、学会、勉強会などすべてなくなって久しい。年一度の日本産婦人科学会はWEB学会で無事に終わったが、ほかの小規模の会はWEBにするほどでもないのか相変わらず開催が見送られている。最近、いろいろな製薬会社がWEB講演の配信を始めているのはありがたいことである。以前から少しはあったのだが、やはり会場に赴いて直に聞いた方がよいのでWEB講演はスルーしていたけれど、このご時世では役に立つありがたい方法である。どの業界でもそうだろうが、常に新しい発見や流れを見て自分の仕事を見直したりそのまま進んでいったりするものである。医学も同様に、新しい診断法や薬・治療法、新たな知見などが常にあるので、アンテナを張っておかないと取り残される。実際の講演会がなくなっても、WEB講演の配信があれば遅れをとることはないので安心である。武漢コロナウイルス騒ぎが治まっても、WEB講演配信は残ると思うし、一層増やしてほしい。実際の講演会は特別なものを除いてなくすか、親睦会だけにするのがいいのではないだろうか。

懐かしい映像

令和2年5月22日
コロナ騒ぎのおかげでYou-Tubeを見る機会が増えた。最近ハマっているのは吉田拓郎の映像と歌である。高校時代から大学時代にかけて熱心に聞き、自分でもギターを弾いて歌っていた。「旅の宿」「結婚しようよ」「マークⅡ」「おやじの歌」「今日までそして明日から」などはコピーして弾いて歌ったものだ。吉田拓郎の曲はほとんど全部聴いていたし、楽譜もそろえていた。人気が陰り始めてからは、雌伏の時があったようだが心境の変化があったのか、再び我々オールドファンの前に表れるようになった。それらの映像をYou-Tubeで見ることができるのは実にありがたい。広島時代の思い出の場所を中村雅俊と一緒に巡る旅の放送も見ることができた。
はしだのりひこの「沈黙」という歌が一瞬ラジオの深夜放送で流れたことがあり、いい曲だなと気にいっていたがヒットしなかった。でも妙に覚えていてまた聞いてみたいものだと思ってネットで調べたがみつからなかった。最近、誰かが「沈黙」をアップしてくれたので聞くことができた。覚えていたイメージとは少し違っていたが懐かしいものだった。You-Tubeは実に便利でかつてなら「沈黙」を聴くためには、古いレコードを置いている店を回って探さなければならなかったのが、簡単に見つかりすぐに聴ける。ネットのない世界は考えられなくなったが、わずか30年ぐらいのことで驚くしかない。

テイクアウト

令和2年5月17日
昨日は一日中雨だったが今日は一転、さわやかな初夏の日差しになっている。このところランチをテイクアウトにする店が増えたので、いつもの気ままな昼食が難しくなっている。「太閤うどん」「こけもも」「菊屋」はテイクアウトのみになり、「天甲」「讃岐屋」「平和園」「一楽章」「袋町食堂」「千の風」は店内で食事できる。持ち帰って食べるのは面倒なので後者の店に行くようになるが、これらの店は近頃見つけた「千の風」を除いてずいぶん長く通っているので安心感がある。多くの店が店頭で弁当を売っているのを見るにつけ、一日も早い経済活動の再開を願わずにいられない。
新しい店などの開拓で参考させてもらっているブログで、いくつかの店のテイクアウトの内容と感想が良かったので、試してみることにした。笹組の旗艦店「調整」はきちんとした旨い料理を出す店だが、テイクアウトをしているとは知らなかった。去年までは思いもしなかった経験ができるのもコロナ騒ぎのせいで飲食業界は大変だと思う。少しでもお役立てしたいものである。

ソフトランディング

令和2年5月8日
5月6日は広島市の当番医だったので1日中開院していたが、街にはほとんど人通りがなく店も閉まっていて、こんな寂しい光景は初めてだ。7日からは連休明けでさすがに街には人が増えてきたが、まだまだいつもほどではない。幸い広島は市中感染者は新たには出ていないので、このまま感染拡大が収まりさまざまな活動が再開できればと思う。
今回の武漢コロナウイルス騒ぎは欧米が感染の中心になったため、日本でも必要以上に騒がれたのだと思う。死亡者数でいえば全世界で毎年180万人の交通事故死があり、肺炎で亡くなる人は1千万人、マラリアの感染者数は1億人、アフリカでは15~44歳の女性の死亡第1位はエイズであり、エイズの死亡者数は490万人である。東南アジア・アフリカではマラリアや麻疹などの感染症による多数の死亡があるけれど、話題になっていない。マスコミも欧米のことなら一層話題にして危機をあおるのだろう。感染者数からも死亡者数からも、インフルエンザや他の感染症の方が恐ろしいと思う。
5月5日には広島県の最北県境の近くの森の料理屋「ファームノラ」へ行った。今年初めてであるが、ネットで連休中営業していることを確認して喜んで行ったが、石窯ピザや鳥の燻製、ボルシチ、パスタなどのメニューから定番の料理をいただいた。ここは夏でも木々の緑の中、涼しくて広い敷地の屋外の手作りのテーブルや椅子で食べるのは最高である。ここを造ったご主人たちとも話ができたし、御年14歳のごぼちゃん(ラブラドールレトリバー?)にも会えた。いい息抜きになった。

大型連休?

令和2年5月2日
ゴールデンウイークの最中なのに街は静かなものである。車の数も少ない。いつもならフラワーフェスティバルを控えて人があふれかえっているだろうに。自粛要請を受けた多くの店はシャッターをおろして耐えている。連休明けまでは頑張ろうと、日本中の人たちは大人も子供も外出を控えている。
ところが自粛要請が5月末までになってしまった。これでは経済活動はもとより国民の精神的なダメージはすごいものがあるだろう。かつて「欲しがりません、勝つまでは」と国民に耐乏生活を強いて、挙句の果ては国土を焼け野原にされてしまった当時の指導者と同じことになるだろう。当時もマスコミと軍部指導者が一体となって戦争継続に駆り立ててすべてが終わってしまったのだ。国民も薄々わかっていたけれど、勝つのだという思いに騙されたのである。ウイルスに勝つことはできない。経済活動を少しずつでも再開しなければ、それこそ先の戦争の時と同じようになるだろう。
週刊新潮の記事が指摘するように、「交通事故をゼロにするために、自動車を止めてしまうという方策」を行っているのではないか。