平成30年12月7日
禁煙して18年にもなるとタバコを吸いたいと思うことはない。ただ街角の喫煙コーナーに集まって煙草を吸っている人たちを見るとさらし者みたいで気の毒になる。かつてはアルコールとタバコは大人になったしるしであり、一人前の男として認められた気がして嗜むのがあたりまえだと思っていた。昔は今ほどタバコの害毒が言われていなかったし、値段も安かった。ハイライトが80円、マイルドセブンが150円の時代があり、徐々に値上げをしてタバコをやめた時が確か230円だったと思う。それが今では430円(メビウス)になった上に喫煙者は吸う場所がなくなっている。かつては駅のホーム、新幹線車内、航空機内、病院の待合、どこでもタバコが吸えた。タバコを吸いながら診察する医者もいた。それが今ではタバコの煙は健康な人に害毒になると言って罪人あつかいである。吸わない人にとっては不快なだけなので場所をわきまえて喫煙するぶんには問題ない。今のタバコ排斥の風潮はちょっとやり過ぎのように感じる。
吸っていた頃を振り返るとなんといっても旨いのは食後の一服だった。銘柄もハイライト、ピース(缶入り)を経てマイルドセブンに落ち着いた。キセルやパイプ、葉巻も試したことがあるがすぐに飽きた。タバコはアルコールとも相性が良かったし、若い頃は麻雀・パチンコの時の必需品だった。考えてみれば体にいいことは一つもないし、周囲の人にずいぶん迷惑をかけたことだろう。今となっては止めてよかったと思うけれど。