平成30年5月25日(金)
先日、岡山大学医学部産婦人科の増山寿教授の表題についての講演があった。以前は妊娠中にむくみ、高血圧、蛋白尿が出る状態を「妊娠中毒症」として予防・治療を行っていたが、原因が次第に解明されてきた。つまり病態の原因は子宮と胎盤の血管の問題だということがわかってきたわけである。妊娠に伴う高血圧をどのようにして防ぐかというのがこれからの課題でもあるが、まだまだ解明しなければならない問題は多い。
そもそも妊婦健診は「妊娠中毒症」を防ぐために行われていたようなもので、我が国の経済状態の向上と共に生活様式も衛生面も改善して「妊娠中毒症」は減ってきた。それでも一定の割合で妊娠高血圧症候群の発症があるわけで、その改善のために研究が行われている。他にも現在行われている治療法、予防のための内服薬、妊娠中のBMIに基づいた至適体重増加など興味深い話があった。
増山教授は就任2年目であり今後の研究の発展を大いに期待しながら話を聞いたことである。
月別記事一覧 2018年5月
妊娠高血圧症候群の話
けんみん文化祭ひろしま’18
平成30年5月17日
先日の日曜日、アステールプラザ大ホールで表題の第5回広島市の祭典が開かれ、49組のグループの演奏・パフォーマンスが行われた。「山の会」も邦楽部門で出場し、尺八五重奏曲「世々生々(せせしょうじょう)」を8名で演奏した。1グループの持ち時間が7分厳守なので、本来演奏時間が15分かかるところを7分に収まるように省略して演奏した。尺八は音のピッチを合わせるのが難しいけれど、連休中に二度集まって練習したおかげでピッチを含めバランスが結構合っていたようである。尺八独特の低音と中高音のハモリが吹いていて快く、かつて学生時代に所属していた男声合唱団でのハモリを思い出した。今回はありがたいことに優秀賞をいただき、後に行われる表題の会での出場権を得ることになった。
今回出場のグループは洋楽、邦楽、合唱、和太鼓、日本舞踊、洋舞、芸能など多彩で年齢もまちまちだけれど、皆さん色々楽しんでいることを改めて感じた。どんな趣味でも真剣にやるから面白いのである。
「もうワクチンはやめなさい」改訂版
平成30年5月11日(金)
表題の著者、母里啓子(もりひろこ)氏は元国立公衆衛生院疫学部感染症室長でワクチンの精製にもかかわってきたウイルス学・公衆衛生学の専門家である。同名の著書を平成26年11月のブログで紹介しているが、今度改訂版が出たので読んでみた。
現在我が国では0歳のうちに10種類以上のワクチンを打たなければならないことになっているが、それは有害無益であるとわかりやすく述べている。天然痘やポリオの生ワクチンは確かに有効だった時代もあったが、今は必要なくなっている。そうなると副作用が問題になってくるので中止すべきである。天然痘は昭和30年代に最後の患者が出た後は一人も出ていないが、その後打ち続けたワクチンによる死亡者は100人いるそうである。ポリオもワクチンによる麻痺患者を多数出している。ワクチンは必ず副作用があるので必要最小限にすべきである。それなのに最近のワクチンの増加は異常である。厚労省が積極推薦しないワクチンは絶対に打ってはいけない。
メガファーマがバックについたWHOによるワクチン普及の薦めに我が国はなぜこうも簡単に乗ってしまうのか。インフルエンザのワクチン、HPVワクチン、肺炎球菌ワクチンなど枚挙にいとまがない。何十年後かには何が正しかったかわかると思うが、その時にはもう遅いのである。
連休の谷間
平成30年5月2日(水)
今年も大型連休が始まった。土曜日が休みの職場なら5月1,2日を休みにすれば9連休になる。海外旅行も可能だろうが、この時期の旅行は皆が一斉に行うので混雑するし値段も高くなる。子供たちが小さいうちは国内だったけれど、せっせといろんなところへ連れて行ったものだが、今はそれぞれがその子供たち(孫)を連れて色々行っているようである。連休中はおいしいものを食べようと思っても、鮮魚系は連休中は市場が開いてないので行きつけの店は閉まっているし、広島がそうなら全国どこに行っても同じようなものだから期待できないだろう。
当院は暦どおりなので土曜日も、5月1,2日も診療している。医療施設の中には休診にしているところもあるが、このスタイルで20年間変わらず診療している。明日からフラワーフェスティバルでこの辺りは人であふれかえることだろう。なんでも160万人の来場を見込んでいるとか。この期間はできるだけ近付かないようにしようと思っている。