日付別記事一覧 2017年6月30日

タバコ問題

平成29年6月30日(金)
受動喫煙について規制強化が議論されている。WHOは世界各国の禁煙環境について4つのカテゴリーに分けているが我が国は一番下の4番目だそうである。ただし、このカテゴリーに入っている国は世界中で70ヵ国あり、G7では5つの国がこの中に入っているそうである。つまり歴史のある欧州各国を始め多くの国はタバコに寛容なのである。禁煙を最も推進しているのは禁酒法を創ったことのある米国で、このところ我が国もこれに従っていて次第にタバコが吸えなくなっている。病院敷地内禁煙をはじめ公共施設内禁煙はあたりまえで、街中でも吸える場所を探すのが大変なようである。
自分が若い頃は大人になれば酒・タバコがあたりまえで、むしろ成人のあかしのような時代であった。マージャン・パチンコの場は煙がもうもうと立ちこめていて、今から思えばじつに不健康なところであったが何とも思わず過ごしていた。時は移り今から15年前に禁煙してからは煙のない快適な生活をしているが、ごくたまに今一服つけたらうまいだろうなと思うことがある。喫煙していてやめた人ほど禁煙運動に邁進する傾向があるが、迷惑さえかけなければご自由にというのが自分のスタンスである。タバコは体に良くないのは確かだと思うが良い点も多々あり、今のように魔女狩りのごとく規制するは反対だ。歴史のある欧州や我が国ではタバコは文化として根付いていて、江戸時代から金唐皮の煙草入れ、様々な形のキセル、さまざまな根付などの製造が昭和初期まで続いていたのである。これらの職人的遺産は今では博物館でしか見られない。いずれにせよもっと寛容にした方がいいと思う。