平成27年9月18日(金)
「月経困難症治療は何が変わったか?」という演題で、埼玉医科大学産婦人科教授の講演があった。月経困難症(生理痛)は鎮痛剤による対症療法が主体であったが、低用量ピルが我が国で承認されてからは非常に対処しやすくなった。子宮内膜症や子宮筋腫に対しても、ピルのおかげで症状は緩和され、手術しないでもよくなったケースは多い。
今回の講演では低用量ピルより更にエストロゲンの少ないピルとの比較や、最近の考え方などわかりやすく説明していただき大いに参考になった。ピルの連続内服による月経サイクルの延長についても何の問題もないという考えであり、当院での考え方と同じである。懇親会では日本でピルの承認が10年以上放置されていたことへの不満も話しておられ、共感をおぼえたことである。