日付別記事一覧 2015年1月30日

堀江貴文著「我が闘争」

平成27年1月30日(金)
伝記を読むのは結構好きで、特に若者が自己実現していく様子を見るのは実に興味がある。最近、幻冬舎から出た表記の著書は、堀江貴文という個性の強い青年の来し方を飾らない書き方で記していて興味深く読んだ。
生い立ちから両親とのかかわり、彼が持っているものと持っていないもの、東大に入学後会社を創って世間で話題になり逮捕、受刑、その後の日々など実に面白かった。堀江氏が物心ついた時から闘ってきたのは「情」というか「情」という言葉に含まれる日本人的なもろもろの考え方である。氏の能力は素晴らしいもので、理論性・合理性・行動力・発言力、どれも一流であるが「情」の部分が不得意のように思え、結局それが彼の足を引っ張ったのではないだろうか。実際、氏は結果的に部下の罪を社長という立場ゆえ思いがけずかぶらされたとしか思えない。
実際、今でも氏は自分を有罪だとは思っていないだろうし、これからも興味のあることを休みなくやっていくだろう。「情」を無視せずにやらないと痛い思いをするという教訓を込めて。