平成25年1月24日(木)
どんなことでも1万時間かけて努力すると一人前になるという。特別な能力を必要としない分野ではそうだと思う。でもスポーツや音楽、芸能の分野では、1万時間かければある程度はできるようになるだろうが、プロにはなれないと思う。
尺八を始めて10年になるが、上手い人の音を聞くたびに自分には才能がないのだろうかと思う。師匠は「いい音を出すための努力はずっと続けないといけない。指使いは訓練であり、筋肉が覚えるまで反復練習あるのみ。音楽性は持って生まれたもので変わらない」とおっしゃる。音楽性が生まれつきのもので変わらないのなら、音を出す能力も筋肉を上手く動かす能力も生まれつきのものではないかとつい、思ってしまう。ある人は「プロになっているような人は一時期、血を吐くような努力をしています」というが、確かにそうだとは思うがそのような心境になるのは、すでに高いレベルに達しているからではないか。そうでなければそのような心境になるはずがない。
いずれにせよこんなことを考えている間はレベルが上がるはずがない。1万時間かけてから考えよう。