平成23年1月27日(木)
数日前からのどが痛く、今日は朝からボーッとしてくしゃみ、鼻水が出て風邪のようだ。熱を測ってみたら36,5度と平熱である。それでも午後から休診の日なのでゆっくり休むことにした。スポーツクラブも夜の勉強会も欠席して暖かくして早寝がいちばんである。
昔から自分はめったに風邪をひかない。今から13年前、開業して間もないころクリニックのスタッフ、カミさんも含めほぼ全員が交代でインフルエンザに罹ったことがある。39度以上熱がでてほんとにしんどかったのを覚えている。それ以降はありがたいことに軽い鼻風邪ぐらいで済んでいたが今回は若干しんどいようである。まあ、おいしいものを食べて暖かくして寝れば治るだろう。
月別記事一覧 2011年1月
風邪
脳の性差
平成23年1月21日(金)
研修会があり、精神科の先生の興味深い話を聞いた。男性と女性の脳の性差についてである。
女性は男性に比べて①言葉を発する時間が長く相手との関係を深めようとする②お互いの気持ちや人間関係に関する話題が多い、など「共感・仲間づくり」がベースである。対して男性は①言葉を発する時間が短い②自分の知識、技能、地位を誇示する言葉をよく使う③相手の言葉をさえぎって自分の意見を主張するなど、「序列志向、システム志向」が強いという。
もちろんその比率は個人で異なるだろうが、確かに腑に落ちる話である。女性のコミュニケーションの能力は、男性よりはるかに強い。仲間を作って気持ちよく暮らしていくには女性の脳が優れていて、獲物を獲ったり外敵から仲間を守ったりするには男性の脳が優れているのだろう。両方あってこそ、命が続いてきたのである。うまくできているものだ。
妻の肖像
平成23年1月12日(水)
ジャーナリスト徳岡孝夫氏の「妻の肖像」という著書がある。45年間連れ添った奥様が、腎臓の腫瘍で数カ月で亡くなられたのを契機に、氏の人生、奥様との出会い、家族との生活、妻亡き後の想いなどが淡々としたためられていて心打たれる。
著書の中に「人間はこの世に生きて何をするか?私はまだ終わりきらない自己の人生を顧み、『死者を悼むこと。子を産むこと。それ以外はなにも大切なことはない』と感じる」とあるが、新聞記者として、ジャーナリストとして、作家としてすばらしい仕事をしてきた氏の言葉だけに、いっそう重みがある。また、妻との45年間の生活は一瞬のことだったと回想して「人の一生は邯鄲一炊の夢である」という。まさにその通りだと思う。そしてその中にこそ人生の喜びや悲しみがつまっているのである。自分が老いて死ぬときにはどんな心境になっているのだろうか。