平成22年9月24日(金)
昨日の秋分の日を境に突然涼しくなった。今朝などは寒くて目が覚めた。前日まではクーラーをつけることもあったというのに。
先日、連休を利用して弘法大師の高野山へ行ってきた。実家の菩提寺は真言宗で、その総本山のある高野山は一度は行ってみたいと思っていた。標高1000メートルの盆地のようなところに一大宗教都市があり、世界遺産にもなっているが、ケーブルカーで急斜面を登るときはさすがに怖い思いがした。奥の院にある弘法大師の廟の前には灯明と線香が絶えることがなく、額づいてお経をあげる人の姿も見られた。廟の前に佇むと敬虔な祈りを捧げたくなり、大いなるものへすべてをゆだねたくなったことである。
翌日は例によって京都に泊まり、観光と食を満喫できたことはありがたいことであった。
月別記事一覧 2010年9月
高野山
鮨大好き
平成22年9月15日(水)
食をテーマにした本が好きでよく読むが、世の男たちの中には鮨大好き人間がなんと多いことかと思う。かく言う自分も大好きで、毎日食べても飽きない自信がある。故里見真三氏の名著「すきやばし次郎旬を握る」は何度読んでも面白く、鮨と鮨職人のすごさが伝わってくる。早瀬圭一氏の「鮨を極める」、嵐山光三郎氏の「寿司問答」なども良い本である。
これらの本や雑誌、人から聞いた情報などから、行ってみたい店はたくさんあるが、休みがとれないので実際はほとんど行けないのがつらいところである。金沢の「みつ川」、神戸の「又平」、博多の「河庄」、尾道の「蔵鮨」には行くことができたが、東京方面にはなかなか行く機会がない。ありがたいことに広島市内にはいい店があるので、禁断症状が現れるまでに行くようにしている。「すし福」系列の職人さんの店はレベルが高いが、なかでも「とくみ鮨」はすばらしい。他にもいい店はたくさんあるので折に触れ、利用させてもらっている。
健康診断
平成22年9月8日(水)
作家の曽野綾子氏が新聞や雑誌などに載せているエッセイや論文は、わが意を得たりという内容が多く、面白く読ませてもらっている。さらに氏のいささかの揺るぎもない信念に基づいた行動は、立場や地位によってしたくもないことをしている世の男たちにはうらやましいことだろう。
私は健康診断やドックは意味がないことをいつも言っているが、もし自分が検診センターの所長の立場だったらそんなことは言えないだろう。また、保健行政の立場にいても言えるわけがない。ありがたいことに自分はそういう立場になれないし、なろうとも思わないのでその点で気が楽である。
日大の医学部教授で検診センター所長の久代氏は、アサヒメディカルに控えめながら健康診断やドックによる寿命の延びはないことや、CTなど取り入れたさらに詳しい検診についての疑問を述べている。私の深読みかもしれないが、最も検診を推進しなければならない立場の人がこのように述べているということは、本音では「百害あって一利なし」と思っておられるのではなかろうか。
畳の生活
平成22年9月1日(水)
立春から数えて二百十日、そろそろ台風が発生する時期になった。まだまだ日差しは強いけれど、雲を見れば秋になったと感じられる。寝室の障子が明るくなって朝になるが、その時間が遅くなっている。四季を感じるには、畳と障子は欠かせない。
農家で育ったからなのか、畳のある生活が一番落ち着く。スリッパをはいてソファーでくつろぐより、畳に座ったり寝転んだりできる方がいい。さらに尺八を吹くのでまさに江戸時代の日本人である。気質というものは簡単に変わるものではないので、自分の中に脈々と続いている先祖からの血がさせることなのだろう。明治以降、欧米から大きな刺激を受けてきたわが国であるが、色々な考え方を取り入れた上で、結局わが国独自の考え方、やり方でいくしかないし、それが一番いいと思う。