平成21年9月30日(水)
尺八の演奏会に向けて、東京から生田流白秋会の先生方が来られ、筝・三弦に合わせての稽古が行われた。プロの先生方の演奏は迫力があり、こんなすごい先生方に弾いていただくのは気が引けて仕方がなかったが、いいものに接している方が早く上達するはずだと思って一生懸命吹いた。
近世の地唄など、尺八を始めるまでは退屈なだけでちっともいいと思わなかったが、この頃はなかなか味わい深いと思うようになった。さすがに江戸時代から現代まで残っている曲は、あなどれないものだ。今朝の産経新聞に曽野綾子氏が、歌舞伎の「勧進帳」はいつまでも観る人の心を打つ傑作であると書いていたが、いいものはいつまでも残るのだろう。尺八の曲も、初めはあまりいいとは思わなくても、馴染んでいくうちにじっくりと味が出てくるようである。
月別記事一覧 2009年9月
地唄の稽古
コルテオと菱岩の弁当
平成21年9月24日(木)
やっとリフォームが終わって引っ越しの日が近づいてきたが、前から予定していた「コルテオ」を観るために大阪へ行ってきた。
この公演を観るのは今回で3回目であるが、毎回パフォーマンスがすばらしく大阪で行われる時はできるだけ行くようにしている。パターンはだいたい決まっていて、大阪で一泊し翌日は京都へ行き帰りにはJR伊勢丹で老舗弁当を買って帰ることにしている。前回は「辻留」だったが今回は「菱岩」の弁当にしてみた。「菱岩」の弁当は何日か前に予約しないとダメなので、今回は早めに予約しておいたのである。さすがに「菱岩」は今までの中で最も満足度が高かった。自宅に帰りついて弁当のおかずをつまみにして一杯やるのは、実にいいものである。
快適な自転車通勤
平成21年9月17日(木)
さわやかな秋の日である。自転車通勤には最も適した季節になった。コースはほぼ決まっていて、比治山トンネルを通るルートが気に入っている。橋を渡る時は高低差があるので少ししんどいが、あとの平和大通りは安全で快適だ。
開業するまでは、どんなに近くても車で通勤していたことを思えば、うそのようである。高校時代の片道10キロの自転車通学がイヤで仕方がなかったことが、その後の「いつでも車通勤」につながったのではないかと今になって思う。なにしろ30代の頃でもまだ、高校へ車で通学する夢を見るくらいだったからだ。オートバイでの通学は禁止だったが、夏休みの部活には家にあったスーパーカブ号をこっそり使っていたが実に快適だった。それが今では喜んで?自転車通勤をしているのだから、変われば変わるものだ。距離が3キロと手頃な上に、道路が広く安全なことが決め手になっているのだろう。
開院記念日
平成21年9月10日(木)
今日9月10日は当院の開院記念日である。平成9年のこの日に開院したので丸12年経って13年目に入ったことになる。
この12年間、いろいろなことがあったがあっという間だった。今でも開院前の緊張した気持ちが昨日のことように思い出せる。毎年この日にお祝いの花束を届けてくれる方がおられる。本当にありがたいことである。途中で入院手術したこともあったが、充実したいい日々を送らせてもらっている。これも健康な体と家族、友人、スタッフ、そして何より患者さんのおかげだと感謝している。これからもできることを地道にやっていきたいと思う。
尺八の醍醐味
平成21年9月3日(木)
今日は、久しぶりにゆっくり尺八を吹くことができた。11月に演奏会が予定されていても、なかなかじっくり吹く余裕がなかったが、気持ちよく音を出すことができた。
最近、人間国宝の尺八演奏家、山本邦山の自伝を読んで啓発されたことも、吹きたくなった理由である。この楽器は上達すればおそらく、声を出すのと同じように自在に音質・リズム・強弱・高低などが変えられ、表現できるようになるのだと思う。もちろん自分の技術は初心者並みだけれど、なんとなくそのように感じられる。吹いていると、ときおりしみじみと音の味を感じる瞬間があり、これぞ尺八の醍醐味だと思うのである。