地唄の稽古

平成21年9月30日(水)
尺八の演奏会に向けて、東京から生田流白秋会の先生方が来られ、筝・三弦に合わせての稽古が行われた。プロの先生方の演奏は迫力があり、こんなすごい先生方に弾いていただくのは気が引けて仕方がなかったが、いいものに接している方が早く上達するはずだと思って一生懸命吹いた。
近世の地唄など、尺八を始めるまでは退屈なだけでちっともいいと思わなかったが、この頃はなかなか味わい深いと思うようになった。さすがに江戸時代から現代まで残っている曲は、あなどれないものだ。今朝の産経新聞に曽野綾子氏が、歌舞伎の「勧進帳」はいつまでも観る人の心を打つ傑作であると書いていたが、いいものはいつまでも残るのだろう。尺八の曲も、初めはあまりいいとは思わなくても、馴染んでいくうちにじっくりと味が出てくるようである。