平成21年2月28日(土)
同門会誌が届いたので読んでいたら、同門の先輩の文章が載っていた。親の後を継いで小さな医院から始めて、今では全部で1000床を超える病院と療養施設群を作り上げたという話である。まさにサクセスストーリーであり余人にはまねのできない素晴らしいことである。考え方の基本は、他の施設がやってない方向に目を向け、政府の医療政策の先取りをして攻める、引くをはっきりさせて、攻めるときは果敢に攻める、借金をおそれない、というものである。
なんだか他国との戦争みたいな話であるが、企業を大きくするにはそういう争いは必要だろう。でも医療はおしなべて個人的なものであり、大量生産のようなやり方にはなじまず、つぶれたら困るけれども儲かるものではないし、自分としては大きくすればいいとは考えられないしそのような能力もない。目の前の患者さん1人ひとりが少しでも幸せになってくれたら、これ以上の喜びはないので今まで通りこつこつとやっていくだけである。