平成21年1月31日(土)
妊婦健診の補助金が増額されることになった。少子化対策の一環として舛添厚労相が「妊婦健診は無料にする」と大見得を切ったが、この国会で補正予算が成立したので2月には正式に額などが決まる。予算が決まり、分娩数がわかれば一人に補助できる額がわかるのだから、回数や検査内容などは産婦人科医会を信用して、まかせてくれればいいと思うがそうもいかず結構こまかく規制してくるようである。計算してみたが、本来の費用には少し足りないようだ。多分産婦人科が少しかぶるようになるのではないだろうか。
先日、広島市の担当の人たちとの会合でこちらの要望を伝えたが、予算がすでに決まっているのでいい感じで話し合えた。昨年は、かなり強く要望を伝えたが大筋は変える事ができなかったし、5枚の補助券の額が毎回異なっていて、あまりの煩雑さに不満続出だったので、そのことも含めて伝えておいた。きっと今年は良くなるものと思われる。やはりきちんと要望を伝えないと、妊婦さんも我われ医療従事者も迷惑する。
月別記事一覧 2009年1月
妊婦健診の補助が増える
優れたリーダー
平成21年1月26日(月)
今の政治家には2世3世が多い。我が国のリーダーである首相も多くはそうである。2世3世が悪いとは言わないが(言っている?)、地盤もお金もなく自らの才能と努力で政治家になって成功している人達のパワーはなんとすごいことか。故田中角栄元首相、石原慎太郎知事、橋下知事、東国原知事、他にもそれほど目立たないけれども立派な人は結構いる。
このところ2世3世の歴代首相が皆自滅しているので、国民には能力のあるリーダーを求める気持ちが高まっていると思われる。国に対して大統領ほど強い権力を持たなくていいが、せめて知事が県に対して持っているぐらい力を持たせるような制度を作って、納税者による国民投票で選んだらどうだろう。きっと今よりはるかに優れたリーダーが現れるのではないだろうか。
健康診断の(功)罪
平成21年1月17日(土)
先日の新聞の読者欄に、健康診断で大腸の精密検査をするようにいわれ、大いに心配し、さんざん痛い思いをしたあげく「異常なし」の診断で割り切れない思いをした、という投書があった。それに対して今日の新聞に、これらの検査に携わっている医師より、検査したら早期発見治療ができていいのだから大いに検査しなさい、という投書があった。
この医師は、精密検査を指示された患者さんがどんなに不安になり、辛い思いをしているのかを本当にわかっているのだろうか。それよりもまず、早期発見し治療した集団と、健康診断はせずに症状があってはじめて検査治療をした集団との比較で、両者の間に死亡数の差がなかったという数多くの欧米のデータをどう説明するのか。百歩ゆずって、早期発見早期治療が少しでも有効だとしても、1000人の疑いのある人の中から1人のガンの患者さんを見つけるために残りの999人の人に投書したような負担を強いることがよいことなのか疑問である。では100人に1人の割合だったらどうか、10人に1人ならどうか…。
いつも思うのは、どの比率のリスクなら異常のない人にも検査することが許されるか、ということである。保険診療でも、その線引きをいつも意識している。少なくともストレスを与えたあげく「異常ありませんでした」と心の痛みなしに言うことはしたくない。
ネプチューン海山の尺八
平成21年1月10日(土)
急に冷えてきた。全国的に雪のようだ。今まで暖かい日が続いていたので、バランス的にはちょうどいい。
昨日、ジョン・海山・ネプチューンというアメリカ人の尺八演奏を聴きに行った。ジャズを中心に日本の曲も織り交ぜて、じつにすばらしい演奏であった。自由な精神で、文字通り音を楽しもうとする姿勢が共感を呼ぶ。ともすれば形にとらわれてそこから脱却できず、発展性のない曲ばかり演奏している流派もあるこの世界ではかなり異色であるが、そこが魅力的である。それにしてもいい音を出していた。あんな音が出せれば楽しいだろう。
休み明けの週が終わったと思ったらもう連休である。政府はこんなに休日ばかり作っていいのか。
謹賀新年(平成21年)
平成21年1月5日(月)
謹賀新年。天気の良い日が続いた正月だった。今日から診療スタートである。
元旦はお屠蘇と雑煮で祝い、初詣は比治山神社で皆の健康を祈願し、甘酒(一杯200円!)を飲む。以前は破魔矢を買ったりしていたが、次の年に返しに行くのが面倒なので賽銭のみ。いつもお世話になっている、同じブロックの先生夫妻もお参りされていた。今年の目標といっても特別なものはなく、今までどおり淡々とやっていくだけである。尺八だけはもう少し上達したいが、なかなか思うようにいかないだろう。
なにはともあれ、今年もよろしくお願いします。