平成16年8月23日(月)
ダイエットの続き。
ダイエット食は3ヶ月が限界でそれ以上は難しくなるという。3ヶ月だから頑張れると言える。この期間は砂糖菓子は止める。おやつは果物を少量にする。油の使用は極力おさえ、食前にキャベツなどの生野菜をどんぶり一杯10分かけて食べる。ご飯は茶碗に3/4杯でたんぱく質70グラムに野菜を多く取る。運動は毎食後15分より20~30分散歩をする。カロリー摂取量は男性で1500Kcal、女性で1200Kcalにすると1ヶ月で2~3kg減り、3ヶ月で 6~9kgの減量になるそうである。
ここまで書いて実際に減量をするとなったら大変だと思った。なにしろビール飲めないし、うまいつまみも食べられないからだ。おまけにキャベツをたくさん食べて食後に散歩だと。おまえはヤギか。私は今の所減量する気はさらさらない。頑張ってみようと思う人はやってみたらいいと思う。
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ダイエット考②
ダイエット考①
平成16年8月20日(金)
ダイエットの話。
日本人と欧米人では肥満の程度が違うようだ。日本人で超肥満の人はあまり見かけないが、欧米人(ハワイも含む)の肥満はケタが違う。コニシキを見よ、曙を見よ、太りすぎで動けなくなって部屋から出られないためにクレーンで運び出される人をアメリカのローカルニュースで時に見かけるぐらい、あちらの肥満はすごい。遺伝子が違うとしか思えない。
最近の知見では、日本人に超肥満者が少ないのはインスリンの分泌能力が欧米人より弱いためらしい。日本人は高血糖が持続すると、糖尿病その他さまざまな疾病がおこり結果的に太れなくなるが、欧米人は高血糖に強く、発病するまでに20~30年耐えられるという。したがってその間に超肥満になってしまうわけである。日本人にとって超肥満になりにくい(なれない)ことは良いことなのだろう。
さらに、日本人には「倹約遺伝子」が欧米人の2~3倍あるということである。この遺伝子を持つ人は安静時代謝量が1日あたり200~300Kcal少なく てすむので、同じ物を食べてもその分太るわけである。なぜ、私がたいして食べているつもりはないのに(?)体重が増えていくのか納得した。おそらく、食料の少ない時代に生き残ってきた祖先たちからこの「節約遺伝子」が受け継がれてきたのであろう。日本人の肥満傾向の人の1/3にこの遺伝子があるらしい。現代の飽食の時代では、困ってしまう遺伝子ではあるが。
この遺伝子を持つ人は、ダイエットをする時に遺伝子を持たない人よりも一日200~300Kcal少なくしないと同じ効果は得られないという。なんと気の毒なことか。食べることが特に好きな人にとって、我慢することは大変だろうと思うが、もっと我慢しなければならないとは!
ダイエットの方法についてはまた後日。
ピルの処方をすすめる会
平成16年8月18日(水)
ピルの処方をすすめる会が中央で発足されるらしい。会を主催する先生から、会議に出席してくれるように打診があった。当院が広島ではピルを多く処方しているためらしい。全国から30人位東京に集まって話し合うとのこと。日曜日に日帰りはきついのと、その日は広島で産婦人科の地方部会があるために丁重におことわりした。趣旨は賛成であるが。
確かに日本ではピルの普及率が極端に低い。中には生理痛がひどくて、仕事を休まなければならなくても「ピルは怖い」と言って、鎮痛剤をたくさん飲んでじっ と耐えている人もいる。どちらの薬が副作用が強いかといえば文句なく後者であるのに。第一仕事ができず寝込むのは困るだろうに。こういう人に限って、漢方薬ならなんでも安全と思っている。いつも客観的なデータを示して説明するのだが、まだまだ難しいようである。
医療事故の多い産婦人科
平成16年7月31日(土)
医療事故が多い科は産婦人科であるという。実数では内科、外科、整形外科なども多いようだが、割合でいうと産婦人科が多いのである。そしてその多くは妊娠、出産時の母と子に関することである。
当院はお産をしてないので、事故の起こる可能性は低いのであるが、お産をしている医療機関は万全の注意を払っているにもかかわらずいろんな事がおこる可能性があるのである。これはそもそもお産がそういうものだからだ。妊娠ー出産のどの時でも、何が起こってもおかしくないという危険を秘めている。これは産科に携わった者であれば肝に銘じていることと思う。ところが多くの場合、なにもしなくても無事に生まれる。だから、世間ではお産は無事に生まれてあたりまえと思っていることだろう。そのために、何かが起こった時に産科医の責任といわれるのである。
実際はどれだけ注意していてもどうしようもない、不可抗力によるものも多いのがお産である。産科は妊娠ー出産というめでたいことを扱う科であるが、24時間待機しておかなければならない科でもある。これらの所為なのだろうか、産婦人科医はじりじりと減っている。もっと増えていかないとお産ができなくなってしまわないだろうか。
耐性菌の増えた性病
平成16年7月9日(金)
腰が痛い。日曜日にテニスをした後、何年ぶりかのマージャンをしたためと思われる。一度ヘルニアになってからはすっかり腰がだめになった。ちょっと運動をすると痛くなる。情けないことである。今回はどちらかというとスジが痛いようなのでまだマシであるが。
今日は、パートナーが淋病になったので、自分も感染していないか調べて欲しいと言う人が何人か続いた。ちょうど昨夜講演会で性感染症の話があったばかりである。いま淋病は耐性菌が増えて、以前なら簡単に治っていたのが治らなくなったという話であった。これは我々開業医が日々感じていることである。実際なかなか治らない。クラミジアなら内服剤で良いが、淋病は抗生物質の静脈注射でないと治りにくいのである。
性感染症の蔓延で有名なのはコロンブスがアメリカ大陸(実は西インド諸島)から持ち帰って、あっという間にヨーロッパ中に拡がった梅毒である。この梅毒は日本にも持ち込まれ全国に拡がった。西インド諸島の風土病であった梅毒が、ヨーロッパを経て日本に拡がるまでの期間はわずか数十年である。人間の性行動はまことにすごいものがある。生殖力の強さと性病の蔓延の強さは一致するようである。生殖力が強いから人類はこれだけはびこってきたのだろう。性病の存在もある意味で仕方がないのかもしれない。
コンジローマの治療
平成16年6月2日(水)
最近コンジローマが多い。コンジローマとはイボのことで、おもに外陰部にできるウイルス感染症である。セックスで感染するため性感染症の一つといわれてい る。コンジローマができたときには、他の性病も同時にあることがよく見られるので気をつけなければならない。性病に感染するということはそれだけ性的に活発ということで、生物学的には正しいのだろうが他人にも感染させるし本人も困る。
コンジローマの治療は焼くか凍らせるかが一般的だが、欧米ではポドフィリンという植物からの抽出液を塗ることで治す。これはほとんど痛みもなくきれいに治るのでおすすめである。ちなみにこの薬は、欧米では薬局で自由に買えるようであるが、我が国では厚生省が禁止しているので買えないし売っていない。この薬はきついから危険なのだそうだ。それを言うなら一般に売られている消毒薬だって危険である。厚生省だって何かあった時に責められるのがイヤなので、簡単には薬剤の許可をしないのだろう。我々ももっと自己責任を重んじて(そういえばイラクの人質では随分自己責任論が盛んだったが)なんでもお上まかせはやめに して、もっと権利、義務、責任を明確にして主張すべきは主張していきたいものである。
健康診断は不要
平成16年6月1日(火)
健康診断は必要なのかという疑問がある。人間ドックは本当に寿命をのばしているのかという疑問がある。これらの検査は日本独特で、諸外国ではあまり行われていないようである。実際、がんを含め成人病(今は生活習慣病というのだが)は老化に伴う変化によるものがほとんどで、治すのではなく慣らしていくしかな いと思われる。今現在調子が悪ければ、受診すべきだがどこも悪いと思わなければ医者に近づかない方がいい。昔のテレビドラマなどを見ると医者が「もっと早 く来れば良かったのに、手遅れです」などのセリフがある。緊急を要する疾患や事故ならそうかもしれないが、がんや慢性疾患ではどれほどの違いがあるというのだろうか。生命予後はほとんど変わらないと思う。
普段はあまり病気のことなど考えずに、楽しく生きる方が得だろう。本当はこれが一番難しいのだが。
妊娠中の風邪
平成16年4月25日(日)
今日は日曜なので本来は休診なのだが、広島市の産婦人科当番医のため開院した。当番医は各科の開業医が休日診療を順番に行うもので、半年に一度まわってくる。いつもどんな急を要する患者さんが来るかとてぐすねひいているのだが、ごく普通の患者さんばかりで、ほっとするような、拍子抜けするような。産婦人科で最も多い緊急を要するのは妊娠・お産関係で、何か起こればお産を予定している病院へ行くだろうから当番医の所へは来ないのだろう。
実際妊娠中にはさまざまな心配があるようで、電話相談などもよくある。妊娠初期なら出血の心配が多い。あとは風邪をひいたので薬をどうしたらいいかの問い合わせも。出血については色々な場合があるので、状態によっては受診を勧めることが多いが、風邪についてはひどくないかぎり、「あったかくして安静にしてください」という。知り合いの内科の先生は「風邪?寝ときゃあ治る」とおっしゃる。私も全くそのとおりだと思う。オランダなどでは風邪をひいて受診しても、熱があれば家で冷やして様子を見て3日たってもよくならなければ来院するように話して薬も出さないそうである。日本人は薬好きの人が多く、風邪でも薬を出さなかったら、もう来てくれなくなると聞く。また、妊娠初期は薬の副作用も気になり、風邪も心配だが薬も心配だという人が多いのである。でも風邪をひいたからといって胎児に影響があるわけではなく、(ウイルスによる影響があるとしたら感染した時点で影響がありどうしようもなく、薬を使うのは有害無益である)まさに「寝ときゃあなおる」と言いたいのだが、そう言ってしまうと身もふたもないので同じようなことをやんわりと言う。もっとも、どうしても薬が欲しいという人には、さからわずに薬を処方する。開業医は患者さんのニーズを優先するのだ。
そうこうするうちに夕方6時になり、休日診療は終わりとなった。明日は月曜日でいつもと同じ診療日だ。早く帰ってビールを飲もう。
流産手術
平成16年4月21日(水)
毎日日誌を書くのは結構大変だと思う。でもここでやめたらまさに三日坊主である。やめてたまるか。
今日は朝から流産手術あり。いつものことだが、患者さんに流産を告げるのは気が重い。妊娠を告げた時の患者さんのうれしそうな顔、でもその約15%は流産するのだ。これはどうしようもない、まさに運である。治療によって何とかなることはほとんどないと思ってよい。妊卵は一定の比率でだめになり、それは誰にあたるかわからないのだ。流産と診断した時、いつもどのように言おうかと考える。それまでに何回か接していると、ある程度この人にはこういうふうに話た方がショックが少ないかなと思うので、そのように話す。どう話しても事実は変わらないのだが、なんとか少しでも希望が持てるように話すのであるが、正直難しい。今は妊娠検査の薬の感度がよいので、かなり早くから妊娠がわかるようになっている。そのため流産の事実がわかりやすくなったり、胎嚢という袋がみえるまでは子宮外妊娠も否定できないなどの心配をしなければならなくなっている。診断能力が増してもそれが幸せにつながらない場合もあるのだ。
今日も夜には勉強会を兼ねた会合がある。月曜をのぞいて5日連続の飲み会や会合だ。元来アルコールは弱いのだが好きである。弱くてよかった。もし強ければ確実にアルコール中毒だろう。ありがたいことにすぐいい気分になり、それ以上は飲めなくなる。お医者さんもすすめる適量がまさに自分のMAX(適量)である。親に感謝。
ピルの話
平成16年4月20日(火)
今日もピルをすすめたら「副作用は?」と聞かれた。ピル以外の薬を処方してもなにも言われないのに、ピルの時だけほとんど必ず聞かれる。これは20年以上前からほぼ同じである。漢方薬なら一切聞かれない。いったいこれは何なのだ。イメージとは恐ろしい。日本ではホルモンはすべて副作用が怖いというイメージがあり、漢方薬は安全だとの思い込みがある。いくら事実をあげて説明してもなかなか一旦ついたイメージは変わらない。これは日本だけの現象なのだろうか?世界中で日本ほど避妊をコンドームにたよる国はないし、ピルを怖がる国もない。うちでは毎月300人ぐらいの人にピルを処方している。問題となる副作用はほとんどない。たまに吐き気が強くて飲めない人もいるが、多くの人は調子良いとのこと。生理痛の強い人にはおすすめである。



