平成24年1月11日(水)
休日の昼、ドライブを兼ねてのランチで気にいっている店がいくつかある。最近ちょくちょく行くのは、尾道駅の近くの「和房 まん作」。ここは若いが腕の良い店主が、目の前の漁港で揚がる新鮮な魚貝を美味しく食べさせてくれる。昼は数種類のランチだけであるが、夜はメニューが豊富でいい酒も置いてあり大いに楽しめそうである。行くたびにいつかは夜にも行ってみたいと思う。
もう一軒は、少し遠いが福山市の郊外に「膳夫高木(かしわでたかき)」という店がある。ここもカウンターと小部屋があり、調理するのを眺めながら食事ができる。料理にも接客にも細やかな心遣いがあり、なにより値段がリーゾナブルである。初めて訪れた時は、店がどこにあるのかわからないぐらい目立たないのでとまどったが、中に入ればほぼ満席、予約なしでは難しいと思われた。ここも夜に来てじっくり飲みながら食べてみたい店である。
カテゴリー うまいもん
休日のランチ
ファームノラ
平成23年10月17日(月)
昨日はクリニックの内装を完成することになっていたので待機するつもりでいたが、夕方までかかるということで天気もいいし津和野方面にドライブに出かけることにした。津和野は何度か訪れたことがあるが、この日は山口大学オーケストラの部員が5名来て野外ライブでバッハ、モーツアルトの4重奏などを演奏していた。考えてみれば息子と同じ年頃の学生たちが一生懸命演奏しているのである。思わず「よかったよ、これからも頑張って」と声をかけたが実際いい演奏であった。惜しむらくは駐車場の管理をしているオッサンが、手打ちそばの店を紹介したので行ってみたが最悪だったことである。これ以上まずくは作れないという代物だった。
帰りに191号線沿いにある「ファームノラ」というユニークなレストラン?で美味いピザとカレーを堪能して、まずいそばの仕返しをした。ここは自然のままの林の中に、手作りの丸太小屋のような建物をいくつか建て、屋外でも食べられるようになっている。結婚式も行われるそうである。入口で2匹の犬が友好的に迎えてくれるのも気持ちがいい。立木の間にロープでブランコがぶら下がっていて、ハイジのブランコのようだった。また行ってみたいと思ったことである。
うなぎ
平成23年7月23日(土)
わが国では土用の丑の日にはうなぎを食べる習慣があるが、今年は21日の丑の日には会食があったため食べ損ねた。
うなぎは昔から大好物で、蒸してから焼く関東風の軽めが好きである。以前は広島そごうの「伊勢定」のうなぎがおいしくて月に1回は通っていたが、10年ぐらい前になくなってしまった。その後、クリニックの近くの小料理屋のうなぎが好みに合っていたのでしばらく通っていたが、その店も店主が高齢のため閉店した。
それからは、三越地下に「たこつぼ」が出しているうなぎを時々買って食べていたが、クラウンホテルの「雲海」のうなぎが美味いと聞いて何度か行ってみた。たしかに好みの味であるがやや高価なのが玉に傷である。
歌人の斎藤茂吉はうなぎが特別好きだったと、子息の北杜夫がその思い出を書いている。また、「吾輩は猫である」の中で迷亭が静岡から用事で東京にでてきた伯父さんに「うなぎはどうですか、竹葉でもおごりましょう」というくだりがあるが、昔から多くの人に好まれた食べ物であったようである。
おいしい「とくみ鮨」
平成23年7月1日(金)
早いもので平成23年も後半に突入してしまった。以前にも書いたが本当に月日の経つのが早い。毎日変わりばえもせずうかうか過ごしていると、もう7月かと驚くありさまである。驚きついでに久しぶりに鮨を食べに行った。
近くにある「とくみ鮨」はじつにおいしい。特に、こはだ、たこ、あなごは絶品である。ほかのネタもよく吟味されており、ネタケースを見ているとうきうきしてくる。ちょっとした酒肴も味付けが良く、こういうのは店主のセンスだろうと思う。子持ちコンブの厚いこと。さば、とり貝、しゃこもおいしい。もう少ししたらしんこも入ってくるとか。鮨はすばらしい日本の文化だと思う。けれども歳とともにたくさん食べられなくなって、おいしいものをちょっとで良くなってきたのは喜んでいいのか悲しむべきなのか。いずれにせよ一食一食を大切に暑い夏をしのいでいかなければ。
菊屋のとんかつ
平成22年12月16日(木)
一段と寒さが厳しくなり、朝夕の自転車通勤に完全な冬支度が必要になってきた。混乱していた受付事務の交代も落ち着いてきて、いつものペースに戻ってきたのはありがたいことである。
やっと昼食を自由にとれるようになったので2週間ぶりに「菊屋」に行ってロースかつを食べたが、やはり旨い。とんかつは以前は近くにある「れんが亭」で黒豚ロースかつ一辺倒だったのだが、数年前に「快食com」で「菊屋」を知ってからは少々遠いけれど自転車で通っている。
クリニックの近くには食べもの屋はいっぱいあって、たとえば隣のビルにも2軒、その隣にも古くからの大衆食堂があり、筋向いのビルにはイタめし屋がある。2軒隣にはタイ料理の店など、過密している。それでも行く店は限られていて、注文するものもほぼ同じになるのは不思議なことである。
オイスターロード
平成22年11月26日(金)
秋というより初冬のような気候になってきた。先日、めでたく結婚式を終えた次女夫婦を誘って、宇品波止場公園にできた季節限定、ビニールハウスのカキ小屋、「オイスターロード」で焼きガキ、えび、さざえ、いか、アジの一夜干しなどを食べた。ここは、県の肝いりでできたもので、キログラム1000円の浜値で供されるカキを自分で炭火で焼いて食べるという趣向である。
カキを殻ごと炭火の上に載せ、焼けたらレモンを絞って食するので、結構忙しいけれど雰囲気が出る。ビール、日本酒、チューハイなどは自動販売機で買うので安いし、地面にしつらえた炉で焼くのでバーベキューと同じである。カキだけでなく干物も旨かったが惜しむらくは、日没終了なので夕方5時にはオーダーストップになることである。バーベキューの準備は後片付けも含めて大変だが、ここなら手間が省けてなかなかいいと思った。
中屋のあなご丼
平成22年10月30日(土)
天高く馬肥ゆる秋というが、今年は食べ物がないためにクマやイノシシが山から下りてきて、民家に被害が出ているそうである。双方にとって気の毒なことだ。これだけ被害が報道されているということは、山には結構な数の動物がいるのだなと改めて思う次第である。われわれ人間はありがたいことに飢えなくてすむばかりか、好きなものを食べられる。さらに巷にはグルメ本がいっぱい出版され、よく売れている。
かく云う私もうまいもの情報にはアンテナを張り巡らせているが、なかなかないのが真実である。どうしても行きつけの店になってしまう。貴重な1食が「はずれ」だと大いに損した気持ちになるからである。昼は行く店は決まっていて毎日ローテートしているが、週1回、2週に1回、月に1回などそれぞれ好みに応じて決めている。「中屋」のあなご丼は炭火で焼いたあなごが香ばしく、吸い物も旨い。半分食べたところで出汁を加えてぶぶづけにしてもらえる。1杯で2度楽しめる優れものである。
鮨大好き
平成22年9月15日(水)
食をテーマにした本が好きでよく読むが、世の男たちの中には鮨大好き人間がなんと多いことかと思う。かく言う自分も大好きで、毎日食べても飽きない自信がある。故里見真三氏の名著「すきやばし次郎旬を握る」は何度読んでも面白く、鮨と鮨職人のすごさが伝わってくる。早瀬圭一氏の「鮨を極める」、嵐山光三郎氏の「寿司問答」なども良い本である。
これらの本や雑誌、人から聞いた情報などから、行ってみたい店はたくさんあるが、休みがとれないので実際はほとんど行けないのがつらいところである。金沢の「みつ川」、神戸の「又平」、博多の「河庄」、尾道の「蔵鮨」には行くことができたが、東京方面にはなかなか行く機会がない。ありがたいことに広島市内にはいい店があるので、禁断症状が現れるまでに行くようにしている。「すし福」系列の職人さんの店はレベルが高いが、なかでも「とくみ鮨」はすばらしい。他にもいい店はたくさんあるので折に触れ、利用させてもらっている。
高橋名人のそば
平成22年8月24日(火)
先日、久しぶりに豊平の「雪花山房」で高橋名人のそばを食べた。ここはそば打ち一筋で全国を回ってそばを広めている高橋邦弘氏が、土・日だけ、それも11時から14時まで不定期に営業するそば屋である。そばは「ざる」のみ、ビールを注文するとそばみそがつくが、それ以外のメニューは一切なし。場所も不便だし店内は15席しかないにもかかわらず、いつもたくさんの人が待っている。他県からの客も多い。そばを食べた後に出るそば湯がまたうまい。仕上げに「水」を頼むと、天然の湧水を出してくれる。これが絶品である。
広島市内には高橋名人の流れをくむ「はっぴ」というそばの名店があるが、ここはつまみもいい品が揃っていてよく利用させてもらっている。総合的に見てこの店は全国でもトップクラスではなかろうか。でも高橋名人のそばを味わうと、背筋がピンとするように感じるのは自分だけではないだろう。
コルテオと菱岩の弁当
平成21年9月24日(木)
やっとリフォームが終わって引っ越しの日が近づいてきたが、前から予定していた「コルテオ」を観るために大阪へ行ってきた。
この公演を観るのは今回で3回目であるが、毎回パフォーマンスがすばらしく大阪で行われる時はできるだけ行くようにしている。パターンはだいたい決まっていて、大阪で一泊し翌日は京都へ行き帰りにはJR伊勢丹で老舗弁当を買って帰ることにしている。前回は「辻留」だったが今回は「菱岩」の弁当にしてみた。「菱岩」の弁当は何日か前に予約しないとダメなので、今回は早めに予約しておいたのである。さすがに「菱岩」は今までの中で最も満足度が高かった。自宅に帰りついて弁当のおかずをつまみにして一杯やるのは、実にいいものである。