カテゴリー うまいもん

美味いイカ

平成24年6月15日(金)
久しぶりに晴れ渡った休日、かねてより行ってみたかった店を訪れた。萩市と益田市のほぼ中間に位置する萩市須佐駅の近くにある「梅乃葉」は、獲れたてのイカを食べさせてくれる店で遠くから訪れる人も多い。広島からは高速で戸河内インターまで行き、191号線を益田経由で行くのが早いそうで、実際2時間半で到着した。戸河内インターからの191号線のドライブは信号も無く緑の中、気持ちのいい山道である。
ここのイカは須佐男命イカ(すさみこといか)というブランド名の活き剣先イカで、実に新鮮である。イカは獲れた所で食べるのが一番おいしく、透き通った歯ごたえのあるイカが次第に甘くなってくる。丸ごと1ハイを半分食べたところで残りはてんぷらにしてもらったが、これはまさに絶品だった。日頃食べているイカはなんだったんだろうと思わせるうまさである。獲れたてのウニや刺身もあり大いに満足できた。
萩市は歴史のある城下町で町並みも美しくそぞろ歩きするのがいい。ここには「割烹千代」という名店がある。以前この店を訪れた時は、カウンターで新鮮な魚介を堪能した。今度来る時は「千代」に行ってみよう。

今週の昼食

平成24年5月26日(土)
腰痛もだいぶ改善し長時間イスに座っても大丈夫になった。そこで今までに行けなかった仕返し(?)に、今週の6日間の昼食は全部別の店に行くことにした。
とくみ鮨:ここは15年ぐらい通っているが、いつも大いに満足して帰れる店である。特に好きなのは、こはだ、たこ、あじ、あなごなどだが、季節もののかき、しんこをはじめ皆美味い。値段はそこそこなのでいつも行くわけではないが、今回は久しぶりだったのでいっそう美味しく感じた。
菊屋:ここ4年ぐらい週に1回は通っている、とんかつ・串揚げの店である。ここのロースカツ定食はロースカツ、キャベツの千切り、味噌汁、漬物、たれ、が混然一体となって「とんかつを食べた!」と思わせる味である。聞くところによると、知事や国会議員も来られるとか。
一楽章:ここも15年通っているカレーの店である。色々な店のカレーを食べてきたが、ここのカレーは自分好みでいつまでも飽きが来ない。豊潤でしっかり辛い。いつもチキンカレーを食べる。
小太郎:串焼きの店である。ここも10年以上通っている。店主が備長炭で焼いてくれる、オリジナルのシソ巻きと牛串のミックス定食を食べる。なんともいえずいい味である。夜は串焼きをつまみの居酒屋になる。
天甲:てんぷらの店である。ここも15年近く通っている。最近はてんぷらは重いのであまり行かなくなったが、以前は毎週通っていた。店主は昨年、堀川町に本店を作ってそこでてんぷらを揚げている。元の店は弟子たちがやっているがクリニックに近いのがいい。最後は?き揚げとご飯、赤だしで締める。
讃岐屋:いつも行く便利な店である。うどん、そば、丼物などなんでもある大衆食堂であるが、15年間通って飽きない。冬は鍋焼きうどん、えび天うどん、カレーうどん、夏はてんぷらそば、そうめん、カツ丼などをよく食べるが、味もなかなかで気軽に寄れるいい店である。
というわけで今週は6店すべて行ってしまった。また行こう。

「細川家の至宝」と「クーザ福岡公演」、「鮨安吉」

平成24年2月16日(木)
サーカスに物語を取り入れたカナダのパフォーマンス集団、シルクドソレイユの公演が現在福岡で開催されているが、この連休にチケットが手に入ったので行ってみた。シルクドソレイユは数年おきに日本で公演しており、いつもは大阪公演に行くが今回は大阪でのチケットが手に入らなかったのである。ちょうど大宰府天満宮にある九州国立博物館で特別展「細川家の至宝」も開かれていたので、そちらも見ることができた。
シルクドソレイユの公演は毎回肉体的パフォーマンスのすばらしさに圧倒されるが、今回の「クーザ」は道化師も主役の一つで通常よりもおとなしい感じだったが、それはそれでよかった。
国立博物館では、鎌倉時代から続く細川家の文化財を伝えるために設立された「永青文庫」におさめられている数万点のコレクションの一部(300点以上)が展示されていたが、その歴史に圧倒された。第16代当主・細川護立がそれまでに受け継いできた宝を管理し、高度な鑑識眼で新たに収集した宝が展示されていたが、時を超えて残っているものは味わい深い。
たまたま予約できた博多駅近くにある「鮨安吉」は、よく吟味されたつまみを適当に出しながら鮨をにぎってくれる超人気店である。わずか7席のカウンターでゆっくり飲みながら江戸前鮨を味わうことができる。接客もよく、値段もリーゾナブルである。いい店に出会えたものである。今回の小旅行は、小倉の「松本清張記念館」にも行くことができたしなかなか面白いものであった。

休日のランチ

平成24年1月11日(水)
休日の昼、ドライブを兼ねてのランチで気にいっている店がいくつかある。最近ちょくちょく行くのは、尾道駅の近くの「和房 まん作」。ここは若いが腕の良い店主が、目の前の漁港で揚がる新鮮な魚貝を美味しく食べさせてくれる。昼は数種類のランチだけであるが、夜はメニューが豊富でいい酒も置いてあり大いに楽しめそうである。行くたびにいつかは夜にも行ってみたいと思う。
もう一軒は、少し遠いが福山市の郊外に「膳夫高木(かしわでたかき)」という店がある。ここもカウンターと小部屋があり、調理するのを眺めながら食事ができる。料理にも接客にも細やかな心遣いがあり、なにより値段がリーゾナブルである。初めて訪れた時は、店がどこにあるのかわからないぐらい目立たないのでとまどったが、中に入ればほぼ満席、予約なしでは難しいと思われた。ここも夜に来てじっくり飲みながら食べてみたい店である。

ファームノラ

平成23年10月17日(月)
昨日はクリニックの内装を完成することになっていたので待機するつもりでいたが、夕方までかかるということで天気もいいし津和野方面にドライブに出かけることにした。津和野は何度か訪れたことがあるが、この日は山口大学オーケストラの部員が5名来て野外ライブでバッハ、モーツアルトの4重奏などを演奏していた。考えてみれば息子と同じ年頃の学生たちが一生懸命演奏しているのである。思わず「よかったよ、これからも頑張って」と声をかけたが実際いい演奏であった。惜しむらくは駐車場の管理をしているオッサンが、手打ちそばの店を紹介したので行ってみたが最悪だったことである。これ以上まずくは作れないという代物だった。
帰りに191号線沿いにある「ファームノラ」というユニークなレストラン?で美味いピザとカレーを堪能して、まずいそばの仕返しをした。ここは自然のままの林の中に、手作りの丸太小屋のような建物をいくつか建て、屋外でも食べられるようになっている。結婚式も行われるそうである。入口で2匹の犬が友好的に迎えてくれるのも気持ちがいい。立木の間にロープでブランコがぶら下がっていて、ハイジのブランコのようだった。また行ってみたいと思ったことである。

うなぎ

平成23年7月23日(土)
わが国では土用の丑の日にはうなぎを食べる習慣があるが、今年は21日の丑の日には会食があったため食べ損ねた。
うなぎは昔から大好物で、蒸してから焼く関東風の軽めが好きである。以前は広島そごうの「伊勢定」のうなぎがおいしくて月に1回は通っていたが、10年ぐらい前になくなってしまった。その後、クリニックの近くの小料理屋のうなぎが好みに合っていたのでしばらく通っていたが、その店も店主が高齢のため閉店した。
それからは、三越地下に「たこつぼ」が出しているうなぎを時々買って食べていたが、クラウンホテルの「雲海」のうなぎが美味いと聞いて何度か行ってみた。たしかに好みの味であるがやや高価なのが玉に傷である。
歌人の斎藤茂吉はうなぎが特別好きだったと、子息の北杜夫がその思い出を書いている。また、「吾輩は猫である」の中で迷亭が静岡から用事で東京にでてきた伯父さんに「うなぎはどうですか、竹葉でもおごりましょう」というくだりがあるが、昔から多くの人に好まれた食べ物であったようである。

おいしい「とくみ鮨」

平成23年7月1日(金)
早いもので平成23年も後半に突入してしまった。以前にも書いたが本当に月日の経つのが早い。毎日変わりばえもせずうかうか過ごしていると、もう7月かと驚くありさまである。驚きついでに久しぶりに鮨を食べに行った。
近くにある「とくみ鮨」はじつにおいしい。特に、こはだ、たこ、あなごは絶品である。ほかのネタもよく吟味されており、ネタケースを見ているとうきうきしてくる。ちょっとした酒肴も味付けが良く、こういうのは店主のセンスだろうと思う。子持ちコンブの厚いこと。さば、とり貝、しゃこもおいしい。もう少ししたらしんこも入ってくるとか。鮨はすばらしい日本の文化だと思う。けれども歳とともにたくさん食べられなくなって、おいしいものをちょっとで良くなってきたのは喜んでいいのか悲しむべきなのか。いずれにせよ一食一食を大切に暑い夏をしのいでいかなければ。

菊屋のとんかつ

平成22年12月16日(木)
一段と寒さが厳しくなり、朝夕の自転車通勤に完全な冬支度が必要になってきた。混乱していた受付事務の交代も落ち着いてきて、いつものペースに戻ってきたのはありがたいことである。
やっと昼食を自由にとれるようになったので2週間ぶりに「菊屋」に行ってロースかつを食べたが、やはり旨い。とんかつは以前は近くにある「れんが亭」で黒豚ロースかつ一辺倒だったのだが、数年前に「快食com」で「菊屋」を知ってからは少々遠いけれど自転車で通っている。
クリニックの近くには食べもの屋はいっぱいあって、たとえば隣のビルにも2軒、その隣にも古くからの大衆食堂があり、筋向いのビルにはイタめし屋がある。2軒隣にはタイ料理の店など、過密している。それでも行く店は限られていて、注文するものもほぼ同じになるのは不思議なことである。

オイスターロード

平成22年11月26日(金)
秋というより初冬のような気候になってきた。先日、めでたく結婚式を終えた次女夫婦を誘って、宇品波止場公園にできた季節限定、ビニールハウスのカキ小屋、「オイスターロード」で焼きガキ、えび、さざえ、いか、アジの一夜干しなどを食べた。ここは、県の肝いりでできたもので、キログラム1000円の浜値で供されるカキを自分で炭火で焼いて食べるという趣向である。
カキを殻ごと炭火の上に載せ、焼けたらレモンを絞って食するので、結構忙しいけれど雰囲気が出る。ビール、日本酒、チューハイなどは自動販売機で買うので安いし、地面にしつらえた炉で焼くのでバーベキューと同じである。カキだけでなく干物も旨かったが惜しむらくは、日没終了なので夕方5時にはオーダーストップになることである。バーベキューの準備は後片付けも含めて大変だが、ここなら手間が省けてなかなかいいと思った。

中屋のあなご丼

平成22年10月30日(土)
天高く馬肥ゆる秋というが、今年は食べ物がないためにクマやイノシシが山から下りてきて、民家に被害が出ているそうである。双方にとって気の毒なことだ。これだけ被害が報道されているということは、山には結構な数の動物がいるのだなと改めて思う次第である。われわれ人間はありがたいことに飢えなくてすむばかりか、好きなものを食べられる。さらに巷にはグルメ本がいっぱい出版され、よく売れている。
かく云う私もうまいもの情報にはアンテナを張り巡らせているが、なかなかないのが真実である。どうしても行きつけの店になってしまう。貴重な1食が「はずれ」だと大いに損した気持ちになるからである。昼は行く店は決まっていて毎日ローテートしているが、週1回、2週に1回、月に1回などそれぞれ好みに応じて決めている。「中屋」のあなご丼は炭火で焼いたあなごが香ばしく、吸い物も旨い。半分食べたところで出汁を加えてぶぶづけにしてもらえる。1杯で2度楽しめる優れものである。