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モラルなき大国

平成20年2月2日(土)
中国で作った餃子による農薬中毒が話題になっている。
以前からモラルの点で問題があると思っていたが、ことは食にまつわることで重大である。最近では輸入うなぎに大量の抗生物質が含まれていたという。米国では中国製の玩具に、禁止されている鉛が使われていて回収されたという。また、中国で製造された医薬品のRU486に、含まれていてはいけない白血病薬が含まれていて、健康被害があったとか。
これらはすべてモラルの問題である。製造業者は、安全な製品を誠実に作らなければならない。少々インチキをしてもわからなければいいだろうとか、売れれば後は知らないでは信用がなくなる。そういえば、昨年はわが国にもミートホープをはじめ色々な事件があったが、同根だろう。わが国の方がはるかに少ないとはいえ、情けないことである。
どんなに経済が発展しても武力があっても、モラルがなければいずれ滅びるのは歴史が証明している。彼の国のモラルの低さを見るにつけ、わが国もいっそう襟を正さなければならないと思う。人の振り見て我が振り直せ。

午後からは氷雨

平成20年1月28日(月)
急に冷え込んできた。午後からは氷雨になっている。こんな日は患者さんの出足も鈍るだろうと思っていたら、案の定である。でもそのぶん、しっかり医会の仕事ができた。
健康診断にしても、人間ドックにしても、みんな健康を保証するためのものである。問題は本当に保証ができるのかということだ。残念ながら保証できるというデータはないようで、できるかもしれないという希望的観測のもとに行われているのが現実である。にもかかわらずもっと詳しく検査しようという動きもある。人も含め生物はすべて寿命があり、それを変えることはできないのだからむだなことにお金を使わず、実際に苦しんでいる人を治療することと、介護の必要な人ににお金をかければいいのにと思うのは私だけだろうか。

産科医の危機

平成20年1月21日(月)
東京都は公立病院の産科のドクターの給料を年間300万円上げることにしたそうである。今のままではだれも産科医にならず、安全にお産ができなくなることに危機感を持ったためである。まことに泥縄政策で、今からではもう遅すぎるのではなかろうか。
私の場合は、10年前開業するにあたってお産をしないことを選択したのは、20年以上前からまさに現在の産科医のおかれた状況を体で受けとめていて、10年前にはこのまま産科医を続けると遠からぬうちに体をこわすだろうと本能的に感じたことが大きい。
私は大学の医局から、30歳の時に年間480のお産のある僻地の公立病院に赴任を命ぜられた。産婦人科の医師は私一人だけである。しかも小児科はなかった。一番近い県立病院は車で1時間の距離にある。赴任した最初の日曜日に、陣痛で入院していた患者さんの胎児の心拍数が下がってきたため、緊急帝王切開を行った。何しろまだ院内の状況がよくわからないため、自分で麻酔をかけ、たまたま病院に居合わせた耳鼻科のドクターに立ち会ってもらって赤ちゃんを取り上げた。幸い赤ちゃんは無事で事なきを得たが、羊水はかなり混濁しておりもう少しタイミングが遅かったらと思うとぞっとしたものである。
初めからストレスフルな状態であったが、夜は遠慮なく起こされ、昼は忙しくよく体がもったと思う。年間480のお産がある病院の産婦人科医師の数は、今なら4人が適正だといわれている。それをたった一人でよくやったものだと思う。当時は現在のように、うまくいかなかったらすぐ結果責任を追及される時代ではなかったからよかった。だからのびのびと自分の信じる医療ができた。そしてその方が、結果的に患者さんのためになったのである。

歯が欠けた

平成20年1月15日(火)
昨日硬いミント飴を噛んだら、歯が欠けた。ご丁寧にも飴ごとバリバリ噛んで全部飲み込んでしまってから気づいた。あとで、歯科で使うようなデンタルミラー?で見ると、小臼歯の内側の一部が見事に欠けている。祝日なので放置するしかなく、本日夕方、当院の階下にあるデンタルクリニックを受診。虫歯になっていたためと判明、治療してもらう。実は老化によるものかと、ちょっとがっくりきていたが少し安心する。
それにしても硬い飴ぐらいで歯が欠けるとは情けない限りである。歯、目、○○、というぐらいで老化は歯から来るというが、いやなものである。でもこればかりはどうしようもないので、あまり気にしないようにするしかないか。

二日酔い

平成20年1月9日(水)
二日続けて新年会があり、二日酔い気味で、朝はボーっとしていた。
昨年の12月から今年にかけて、患者さんが少ない。ここ数年で一番少ないのではないだろうか。いつもと同じように診療しているし、スタッフの雰囲気もいいのに不思議である。今までと変わったことといえば、近所にとなりの地区から不妊専門のクリニックが移転してきたことである。でも診療内容が異なるのでバッティングはしないとは思うが、もしそれが原因ならどうしようもないので静観しているところである。

謹賀新年(平成20年)

平成20年1月4日(金)
新年おめでとうございます。
今日から診療開始である。正月休みは産婦人科医会の年会報をまとめなければならず、結構クリニックにこもって仕事をしていたので、あまり休んだ気がしない。昨年も同じことをしたのだが、初めてにしてはスムーズにできたので、今年も大丈夫だろうと油断していたのである。もっと早くから原稿依頼その他しておくべきであった。愕然として焦りまくっているが、原稿を頼まれる先生方も迷惑なことであろう。大いに反省している。やはり慣れないデスクワークは、鉢巻を締めてかからないとダメである。
今年は反省から始まってしまった。デスクワークに比べて自分にとっては診療の方がはるかに楽である。かつて赤ちゃんをとりあげていた頃は、お産の進行の急変に対してもかってに体が動いてすばやく対処でき、天職だと思っていたぐらいである。今はお産はしていないが、当院を受診した人には、受診してよかった、と思ってもらえるようにしていきたい。

今年もあと2日

平成19年12月30日(日)
今年も残すところあと2日となった。
クリニックは28日まででおしまい、29日は会報のまとめと今年最後の尺八の稽古、今日からが冬休みである。昨年に続いて休み中にしておかなければならないことが多く、あまりのんびりとできないが仕方がない。早いもので開業して11回目の正月を迎えることになるが、毎日の積み重ねでいつの間にかそうなったという感じである。医療を取りまく情勢も、変わっていくだろうが、できることを淡々とやっていくしかないと思う。
一年間お世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。

いい薬なのに

平成19年12月26日(水)
分娩誘発について、英米ではPGE2を子宮頚管内に入れることにより、安全でスムーズにお産ができることから、そのように使うことが認められている。
この薬は初めは内服薬として開発され、1時間ごとに1錠内服することで陣痛が起こり、お産がはじまるというものであり20年以上前からわが国でも使われている。ただし、実際に使ってみてあまり有効ではないという印象であったが、頚管内に入れることで熟化を促し分娩の誘発には最適であることがわかってきた。そのため、米英では頚管内に入れることが承認され使われている。現在わが国で承認されている分娩誘発法よりも、はるかに優れていると思われる。
防衛医大の初代産婦人科教授の加藤先生が、この方法の安全性・優位性を基礎からきちんと研究され、データを発表されているにもかかわらず、わが国では頚管内投与の承認どころかその議論さえ起きていない。分娩誘発自体がタブー視されている現状では無理ないかもしれないが、いいものは認めないと結局は患者さんの不利益になると思う。「羹に懲りて膾を吹く」という愚は避けたいものである。

平和大通りのイルミネーション

平成19年12月21日(金)
いよいよ寒くなってきたので最近は自転車通勤はあまりというか、ほとんどしていない。でもたまに、天気のよさそうなそれほど寒くない日には、自転車に乗ってクリニックに行く。
朝はまだ気持ちがいいが、帰りは暗くなっていて快適とはいい難い。ただ、毎年この時期になると平和大通り両側の緑地帯に、神戸のルミナリエからヒントを得たのか、電飾がびっしりと飾られ若いカップルや子供たちに大人気で、夜になると見物客でにぎわう。行きかう車もやや速度を落とすので、いつも道路が渋滞している。それらを横目に見ながら自転車をゆっくり走らせるのは結構楽しいことである。これは体調維持にも良いので、飲みのない日はできるだけ通勤に自転車を使おうと思う。

世界最下位

平成19年12月15日(土)
世界のコンドーム市場で20%のシェアを持つ英国のデュレックス社が、41カ国35万人以上の男女を対象に行った2004年の各国セックス比較調査では、フランスが2年連続世界1で1年間に平均137回セックスを行っていたという。それに対してわが国は中国や韓国にも及ばず、連続世界最下位の46回だそうである。
これを見てわが国でエイズの蔓延が世界でも稀なほど少ない理由がわかった。やはり日本人は性的におとなしいのである。こういった客観的な数字をみれば、若者に性教育を!とことさらに言う必要はないのではと思ってしまう。それでもこの狭い日本に1億人以上の人が住んでいるのだから、生殖という意味では問題ないのだろう。なかなか興味深い調査結果ではある。