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誕生日

平成21年11月10日(火)
今日はなんと!50ウン歳の誕生日である。月日が矢のように過ぎてゆくのを改めて実感する。小さい頃、大人はしっかりしていて、物事をきちんと考えて行動しているんだろうと、なんとなく考えていたが、成人しても全然変わらなかったし、今もたいして変わっていないと感じるのは、自分だけなのだろうか。
ともあれ今日まで大過なくやってこれたのは、実にありがたいことである。スタッフと薬局からそれぞれ花束をもらったし、カミさんと娘からもプレゼントをもらった。50歳を過ぎればおまけの人生だと思っているが、おまけもなかなかいいものである。今日も夜はおいしくお酒を飲んでゆっくり休もうと思う。

沈まぬ太陽

平成21年11月4日(水)
渡辺謙主演の「沈まぬ太陽」を見た。原作者の山崎豊子の作品は一時、はまったことがあり、その時に作品のをほとんど読んでいたので興味があったのだが、何といってもテレビで見たロードショーでの渡辺謙の挨拶がかっこよかったからである。
実際、久しぶりに力の入った大作で、特に御巣鷹山の日航ジャンボ機の墜落とその後の遺族たちの悲しみは思わずもらい泣きをしてしまった。ただ、山崎作品の特徴?なのか、集団の中の権力闘争には悪玉と善玉をはっきり分けて描くので、「白い巨塔」の財前と里見のように恩地と行天の対比がいささかわざとらしく感じた。この映画は実話に基づいているけれど、ここまで善と悪がはっきりしているわけではないだろう。それでも見てよかったと思ったし、3時間以上にわたる上映時間にもかかわらず、終わってもほとんどだれも席を立たなかったのは、作品のすばらしさ故であろう。

アシスト自転車を買った

平成21年10月28日(水)
とうとうアシスト自転車を買ってしまった。自転車での通勤はとても快適なのだが、夜疲れて帰宅する時の橋の高低差は結構しんどいこともあり、唯一それだけが自転車通勤の難点であった。
通勤途中で時々一緒になるF先生は以前からアシスト自転車で通勤されていて、坂道でもあっという間に楽々と先に行ってしまう。ちょっとうらやましかったが、9月の連休で京都に行った際にレンタサイクルの予約がいっぱいで仕方なくアシスト自転車をレンタルした。初めて乗ってみたらこれが実に快適で、あまりの楽さに感激してしまった。最初の一漕ぎは後ろから押してもらっているようでほとんど力がいらず、坂道も平地を走っている感覚である。京都の高低差のある寺院なども楽勝で行くことができた。
今は毎日の通勤が楽しみである。ほかの自転車通勤の人たちにちょっぴり後ろめたさを覚えながら、それでも快適さに大いに満足している。

深まる秋

平成21年10月21日(水)
急に冷えるようになって朝、ブレザーの下にベストを着ようとしたが、ちょっと早すぎるかとやめた。一挙に秋が深まり最もいい季節が過ぎようとしている。食欲の秋、収穫の秋。天高く馬肥ゆる秋。秋深き、隣は何をする人ぞ。
人生には色々なことがあり、何十年生きてきても初めての経験はあるものだ。いいことも悪いことも含めて。何歳になってもこれは自分にとって初めての出来事だ、と思うことはある。それでも物の見方や感じ方はそれほど変わっていない。三つ子の魂百までというが、まことのその通りだと思う。持って生れた性分、死ぬまで変わらないだろう。

一日二食

平成21年10月15日(木)
昔に比べて酒量は増えたが食事の量は減ってきた。かつては食欲旺盛でいくらでも食べられたが、今はおいしいものを少しだけがよくなって、まるで老人のようである。それなのに体重がちっとも減らないのはどうしたことか。責任者を呼んで来い。
朝はコーヒー一杯だけ。昼は近くの行きつけの店を回遊し、夜は晩酌なので1日2食である。この朝食抜きのスタイルになって10年以上20年近くになるだろうか。それでも休日や旅先では、特に和朝食がおいしくてたくさん食べてしまうのはどういうことだろう。いずれにせよ仕事を続けている限り、今のスタイルのままだと思う。

痛い静脈瘤

平成21年10月10日(土)
朝夕、肌寒さを感じるようになった。リフォーム・引っ越しも終わり、やっと今までの生活が戻ってきた。実に快適で、当分は家に居つくようになりそうである。
以前からの下肢静脈瘤が徐々に悪化してきている。先日、テニスの後尺八の稽古(正座)をしたところ、翌日から痛みがあった。しばらく無理しないようにしたらおさまったが、こればかりは手術以外には治せないだろう。両親ともに下肢静脈瘤があったので仕方がないと思うが、とりあえずはだましだまし行動して、どうしようもなくなったら手術となるだろう。遺伝とはまことにすごいものである。

分娩助成金制度の変更

平成21年10月5日(月)
先の政府のバラマキ政策のせいで全国の産婦人科が困っている。
10月から分娩助成金が直接お産をした施設に支払われるようになったのであるが、問題は3か月遅れで払い込まれることである。今までは、退院の時にお産をした人が直接施設に支払って、その後で個人に助成金が保険者より支払われていたので、各施設は現金がすぐに入ってうまく経営されていた。ところが急に(4か月前に告示された)2ヶ月間は現金収入がないことになったのである。
たとえばお産が月に50件ある施設の場合、入院費が1人40万円として40万円×50件は2000万円、2ヶ月分だと4000万円で、ただでさえぎりぎりで頑張っている施設がこの現金を自前で調達しなければならないのである。あとで返ってくるとはいえ資金繰りの心配をしなければならず、おまけにこの制度の事務手続きの煩雑なこと!これらをすべて産婦人科施設に押しつけておいて、一般の人たちには「安心してお産できるようにわが党(この場合は自民党)が頑張りました」とアピールしていたのである。
おかげでギリギリで経営していた分娩施設の中には、「もう止めた」というところが出てくるのは必定である。今ほど産婦人科医がやる気をなくさせられている時代はないのではなかろうか。

地唄の稽古

平成21年9月30日(水)
尺八の演奏会に向けて、東京から生田流白秋会の先生方が来られ、筝・三弦に合わせての稽古が行われた。プロの先生方の演奏は迫力があり、こんなすごい先生方に弾いていただくのは気が引けて仕方がなかったが、いいものに接している方が早く上達するはずだと思って一生懸命吹いた。
近世の地唄など、尺八を始めるまでは退屈なだけでちっともいいと思わなかったが、この頃はなかなか味わい深いと思うようになった。さすがに江戸時代から現代まで残っている曲は、あなどれないものだ。今朝の産経新聞に曽野綾子氏が、歌舞伎の「勧進帳」はいつまでも観る人の心を打つ傑作であると書いていたが、いいものはいつまでも残るのだろう。尺八の曲も、初めはあまりいいとは思わなくても、馴染んでいくうちにじっくりと味が出てくるようである。

コルテオと菱岩の弁当

平成21年9月24日(木)
やっとリフォームが終わって引っ越しの日が近づいてきたが、前から予定していた「コルテオ」を観るために大阪へ行ってきた。
この公演を観るのは今回で3回目であるが、毎回パフォーマンスがすばらしく大阪で行われる時はできるだけ行くようにしている。パターンはだいたい決まっていて、大阪で一泊し翌日は京都へ行き帰りにはJR伊勢丹で老舗弁当を買って帰ることにしている。前回は「辻留」だったが今回は「菱岩」の弁当にしてみた。「菱岩」の弁当は何日か前に予約しないとダメなので、今回は早めに予約しておいたのである。さすがに「菱岩」は今までの中で最も満足度が高かった。自宅に帰りついて弁当のおかずをつまみにして一杯やるのは、実にいいものである。

快適な自転車通勤

平成21年9月17日(木)
さわやかな秋の日である。自転車通勤には最も適した季節になった。コースはほぼ決まっていて、比治山トンネルを通るルートが気に入っている。橋を渡る時は高低差があるので少ししんどいが、あとの平和大通りは安全で快適だ。
開業するまでは、どんなに近くても車で通勤していたことを思えば、うそのようである。高校時代の片道10キロの自転車通学がイヤで仕方がなかったことが、その後の「いつでも車通勤」につながったのではないかと今になって思う。なにしろ30代の頃でもまだ、高校へ車で通学する夢を見るくらいだったからだ。オートバイでの通学は禁止だったが、夏休みの部活には家にあったスーパーカブ号をこっそり使っていたが実に快適だった。それが今では喜んで?自転車通勤をしているのだから、変われば変わるものだ。距離が3キロと手頃な上に、道路が広く安全なことが決め手になっているのだろう。