カテゴリー 日々是好日

梅雨と雨漏り

令和5年7月6日
今日は晴れているが梅雨の晴れ間で、このところ梅雨のどんよりした天気が続く。
先日の雨でクリニックの窓から雨漏りがするのを発見。わずかな量だけれど一日中雨なのでそこそこ溜まってくる。建物のメインテナンスはしっかりしているが、築32年経っていればこんなこともあるのだろう。家主に相談するとすぐに施工業者に連絡してくれて、近々修理してくれるそうだ。
ビルに入居して26年目になるのでさすがに内装も古くなってきた。壁紙やカーペット、天井の一部は何回か変えたが、それ以外は変えてないのでそろそろ一新が必要かもしれない。特にトイレが問題である。下の階からの施工になるので、簡単には出来そうもない。カルテ庫もいっぱいになっていて整理が大変である。今のところ電子カルテにする気はないので、これからもカルテ庫の整理は毎年の必要事項になるだろう。仕方ないとはいえ気が重いことである。

産婦人科医会300回記念

令和5年6月23日
広島市を中心にした産婦人科の研修会が、めでたく300回を迎えた。年に5回程度の開催なので50年以上の歴史を持つ勉強会である。会長は従来は県の産婦人科医会の会長が兼任していたが、広島市以外の医師が会長の場合があるので、2001年から新たに広島市の医師を会長にして運営することになった。それまでは当番幹事2名が会の準備などを行っていたが、新たに数名の理事が加わることで非常にやりやすくなった。その時の当番幹事が自分で、それ以来ずっと理事としてかかわってきた。コロナ感染を機に辞めさせてもらったが、いい経験をさせてもらったと思う。
講演に来る先生方は教授か講師、部長クラスの人たちで、講演の後の食事会で親しく話ができる。100人くらいの先生方と話ができたと思う。さすがに講演に来られる先生方はその道のプロなので、話も面白いし魅力的な人ばかりである。興味深いエピソードなど聞かせていただき本当によかった。今回はその記念の集まりで、関係者一同盛り上がって祝うことができたのはありがたいことだった。

広島G7サミット

令和5年5月24日
広島G7サミットが無事終わった。岸田首相をはじめ関係各位は心からほっとしたことだろう。サミットのだいぶ前からクリニック周辺に警官の姿が増えてきて、私服の警官と思しき人も見られるようになった。毎日自転車で往復する平和大通りは警察車両がびっしり並び、バイデン大統領が泊まったヒルトンホテルの周囲は警官がびっしりで、まさにアリの子一匹通さないとの気構えを感じさせられた。
日曜日は車で出かけると規制にかかると思ったのでカミさんと京橋川をさかのぼるウオーキングをおこなった。どの橋にも警官の姿が見られ、いろんな県から応援に来ていることがわかり「ご苦労様です」と声をかけるとにっこりあいさつしてくれて、ほっこりした気持になる。縮景園を対岸に眺めながらさかのぼると、園内の川沿いに警官が50メートルごとに立って警護している。園の周辺は警察車両や白バイが見られ、警官の数もびっしりで園に要人が来ていることを思わせる。猿猴川を下って駅前を通って帰ったが、パトカーに先導された要人の車が通過するのを見た。
広島県警が3,000人、警視庁を含め他県からの応援が21,000人、合計24,000人の警官による警備は史上初ではないだろうか。こんな光景は二度と見られないだろう。いい経験をさせてもらったと思う。

第4支部「春の会」

令和5年5月17日
サミットが近づきクリニックの周辺には警察官の姿がいっぱい見られるようになった。通勤の道にも交差点にも必ずいて、広島の街は今が一番安全なのではないだろうか。コロナも5類に変更になってマスクも不要になった。暑い日が続くのに意味のないマスクをするのは身体によくないのでいいことである。そうした中で3年ぶりに中区医師会第4支部「春の会」がアンデルセンで開かれた。
久しぶりに会う先生方ばかりでそれぞれの近況を話すのを聞いていると、このような会合は必要だと思った次第である。驚いたのは出席者の中で自分は上から4番目の年齢になっていることだった。今から25年前に初めて参加した時は一番若手のグループの中にいたのにいつの間にかこうなってしまった。そのころ先輩だった先生方は亡くなられたり、子供さんが後を継いだりでほとんど来られなくなってしまった。そう思うといっそう感慨深い会になった。

ジブリパークとジブリ展

令和5年5月9日
連休には甥の結婚式があったので神戸に行き、ついでに神戸市立博物館で開催されていたジブリ展に行ってみた。「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「千と千尋の神隠し」などのキャラクターの実物大の展示があり楽しませてもらった。特に湯婆婆(湯バーバ)の迫力には圧倒された。
宮崎駿氏の子息、宮崎吾朗氏が中心になって「三鷹の森ジブリ美術館」を作り、愛知県長久手市で行われた愛・地球博のパビリオンとして「サツキとメイの家」の建築を手掛け、さらに引き続いてジブリパークとして展開し始めている。2,022年11月「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3エリアがジブリパークの第一期としてオープンしている。「もののけの里」「魔女の谷」は今年の秋から来年の秋にかけてオープンする予定だそうだ。いずれにしてもぜひ一度は訪れてみたいテーマパークである。
甥の結婚式も終わるまでは雨も降らず楽しいひと時を過ごすことができていい連休になった。

マイナンバーカード

令和5年4月20日
遅ればせながらマイナンバーカードを取得した。健康保険証と銀行口座が紐づけされて、それにより2万ポイントのご褒美がついた。政府はよほどマイナンバーカードを作らせたいらしいが、国民のほとんどは必要性を感じていないためいっこうに普及しなかった。そこで①作った人にはお金を2万円(2万ポイント)やる②健康保険証はなくしてマイナンバーカードのみにするというアメとムチ作戦で普及を図っている。
最も困るのが我々医療機関で、顔認証カードリーダーを義務付けられてしまった。それがイヤで閉院した施設もあるという。
時代の流れはマイナンバーカード必須になっていくのだろうが問題は個人情報の流出である。どんなにセキュリティーを厳重にしてもハッカーは情報を盗む。今後はいつもそのことを念頭に過ごさなければならないだろう。尤もSNSなどから情報がたどれるし、ヒトは承認欲求が強いから自ら情報公開することも多いので何とも言えないけれど。インターネットによって時代は大きく変わって行くのを目の当たりにしているのが我々の世代である。

会合の復活

令和5年4月13日
コロナの5類感染症への移行に合わせて様々な会合が復活している。「広島の産婦人科を考える会」という元産婦人科医会会長を中心にした集まりがあり、年に数回集まって飲み食いしながら語り合っていたが、コロナのためにほとんど行われなくなっていた。この度久しぶりに行われたがやはりこのような会合は必要だと思ったことである。情報交換は必要だし何より顔を合わせて話すのは楽しいことである。
地区の会合も復活するようだし、今までと同じように直接コミュニケーションができるのはありがたいことである。昨年の日本人の過剰死者数は最大だったというが、ワクチンの副作用のせいだと言われ始めている。マスクに手洗い、三密を避けろというまったく意味のないことを提唱した「専門家」は反省し国民に謝罪すべきである。まして飲食店に「アルコール禁止」を言い出した某知事などは重罪である。厚労省はすべてきちんと検証して有用だったことと無効だったこと、間違っていたことを報告して今後に生かさねばならない。そうでなければ存在意義がないと思う。
マスクをして外を歩いているのは日本人だけで、最近いっぱい見かけるようになった外国人旅行者はみんなノーマスクである。恥ずかしいと思うのは自分だけだろうか。

朝晴れエッセー

令和5年4月6日
表題は産経新聞の一面に毎朝載っているエッセーで、一般読者からの作品であるがなかなか面白いのでいつも初めに読んでいる。600字くらいの文章に投稿者の人生が詰まっている内容のものがみられ、しみじみ考えさせられることが多い。
今日のエッセーは66歳の男性の書いた「お古」という題の作品で、三男に生まれた作者は小学1年から高校卒業まで新しい制服を買ってもらったことがなく、いつも兄たちのお古を着ていたという。中学生の制服もみなと並んでみると自分だけ色が剥げたようで、いやだったらしい。「お古」という言葉は自分にはトラウマのように響くという。自分も男ばかりの三男坊であるがあまりお古を着た記憶はないけれど、学校にあがる前の普段着はお古だったかもしれない。
別の日の「母の贈り物」は72歳の女性の作品で、自分たちの金婚式を祝って母が大きな花束を贈ってくれたことを母の人生をサラッとなぞりながら書いている。いずれも含蓄のある内容でこのコーナーの一層のファンになった。

桜満開

令和5年3月30日
暖かい日が続き桜満開になった。平和公園でも昼は弁当を広げて花見を楽しんでいる人が多く見られる。川沿いの桜も咲き誇って道行く人を楽しませている。比治山も黄金山も桜満開である。まことに我が国は春の訪れを桜で祝うことができてうれしいことである。桜をテーマにした歌は数多くあるが大抵はヒットしているようだ。森山直太朗の「さくら」福山雅治の「桜坂」スピッツの「チェリー」コブクロの「桜」ケツメイシの「さくら」などが人気の曲だそうだが、我々の世代ではやはり「さくら、さくら、やよいのそらは…」が懐かしい。
そういえばかつて大学入試の合格発表はキャンパスに番号を書いた紙が掲示されて、それを見ないと合否がわからなかった。だから地方から東京や京都の大学を受験した人は、合否を知らせてもらう学生アルバイトに頼んでいたものである。電報で知らせてもらうが合格なら「サクラサク…」という文言が多かったし、不合格なら「サクラチル…」だったようだ。桜は我が国にとってなくてはならないものになっている。

和を以て貴しとなす

令和5年3月23日
侍ジャパンがWBCでアメリカを破り優勝した。閉塞感のあった日本中が歓喜の雄たけびをあげたようだった。アメリカのチームはすごい選手ばかり揃えていて、少しでもスキを見せれば大量得点を与えてしまう布陣である。わが侍ジャパンは大谷選手をはじめみんなの素晴らしい活躍でメキシコには辛勝、アメリカにもわずかの差で勝つことができた。チームを見ていると皆自分よりもチームのため、相手を思いやる姿勢がみられて実にすがすがしく感じられた。まさに「和を以て貴しとなす」である。
我が国は聖徳太子の時代から孔子のこの言葉を国の根幹に置いていた。それを今に至るまで大事にしていることが確認できたのはうれしいことである。日本はこうして世界の中でも独自の発展を遂げてきた。それに対して儒教発祥の国は今や「力を持って貴しとなす」国になってしまっている。力は必要だけれどそれだけだと滅びることが歴史的にわかっているのに力を持った独裁者は同じ轍を踏んでしまうのである。我が国は「和を以て貴しとなす、礼も必要」をこのまま貫いていくことが大切である。