平成21年7月1日(水)
家のリフォームのためにプチ引っ越しをすることになった。気が重いことである。広島に落ちつくまでに大学の医局の命令で、中四国のいくつもの病院に赴任させられさんざん引っ越しをしたが、最後に引っ越しをしたのは開業する直前だったから12年以上前になる。
若い頃は元気もいいし引っ越しはそれほど負担に感じなかったが、今回はリフォームのためなので必要なものだけ持って、近くのマンションに3か月だけの予定であるが実にイヤである。いちばん気になるのが愛犬「まろ」のこと。玄関につないでいるので、リフォームの間もそのままつないでおいて、朝晩散歩に連れて行く計画にしているが工事中に職人さんたちとうまくやっていってくれるだろうか大いに心配なのである。
「まろ」は最近食欲がなく、ドッグフードはほとんど食べないし好物の納豆やソーセージもしぶしぶ食べているようである。毎年夏になると食欲が落ちるので今年もそうなのかとは思うが、これから家に自分たちがいなくなり、見知らぬ職人さんたちが出入りするようになったらストレスで血を吐きはしないかと思う。リフォームで住みやすくなる喜びよりも、こっちの方が心配である。
カテゴリー 日々是好日
久しぶりの引っ越し
5年日記
平成21年6月3日(水)
朝から雨が降っていて、6月になったばかりなのに梅雨を思わせるような天気である。昨年の今頃は何をしていたか思い出せないので、そのような場合はこの診療日誌を見ることにしている。細かいことは思い出せないが、その頃の心境や雰囲気は伝わってくるからだ。ついでに一昨年、その前の年の日誌なども見ると毎年同じようなことをやっていることがわかる。
私の父親は今86歳になるが以前は5年日記なるものをつけていた。この日記帳は、同じページが5段に区切られていてそれぞれの段毎に年が変えてあるので、前の年は何をしていたかすぐわかるようになっている。今は3年日記にしているようであるが、毎日書くのは大変ではないかと思うが習慣になっているのだろう。
一日一日の積み重ねで時が過ぎて行くのだから、これから先もあまり変わり映えしないことだろう。でも、平穏な日々が続くことがなによりのことだと思う。
ウオーキング
平成21年5月30日(土)
最近久しくやっていなかったウオーキングを復活させた。開業してから運動不足の解消のため、夜食事の後カミさんと近所を歩くようにしていたが、いつの間にか晩酌と食事の後はそのまま寝るようになってしまっていたのである。
クリニックまではできるだけ自転車で通うようにしてはいるが、運動不足は解消できない。少しでもじっとしていると、体を動かしたくなる。かといって激しい運動はもうできそうにない。だから音楽を聞きながら、話をしながら歩くのが一番無理がなく長続きしそうなのだ。新球場あたりまで往復するとちょうどいい距離である。いつまで続くかわからないが、しばらくはやってみるつもりだ。
おいしい昼食
平成21年5月23日(土)
年のせいか昔と比べて食べる量が減っている。それにもかかわらず体重が減らないのはどうしたことか。ずいぶん前から朝はコーヒーのみ。昼と夜はふつうに食べるようにしている。もっとも夜は晩酌するので、ご飯は茶碗半分ぐらいであとはつまみばかりである。つまみは肉と魚を適当におりまぜて多種用意してビールと冷酒で食べる。だから昼飯は最も普通の食事となる。以前朝食を食べると昼が欲しくなくなるので朝食をやめて以来、このスタイルを続けている。
昼食はクリニックの近くで食べるが、おいしい店がたくさんあるのでどこにしようか考えるのも楽しい。うどん、そば、てんぷら、すし、カレー、串焼き、とんかつ、ピザ、焼き飯、ラーメン、小料理などそれぞれ行く店は決まっていて注文するものも店ごとにほぼ同じである。我ながら保守的だと思うが、好みはそんなに変わるものではないので仕方ない。でもどの店もじつにおいしいし、レベルが高いと思う。このあたりは広島でも最も飲食店の集中しているところなので、選べることはありがたいことである。
休日は新幹線
平成21年5月9日(土)
連休明けはさすがに忙しかったが今日はもう平常のペースだ。連休は一日岡山へ日帰りで行ったが、高速道路は混雑が予想されたので新幹線で往復したところ大正解だった。その日は高速道路が上下線共に事故があったのでかなり渋滞したとの報道があったからだ。もっとも友人宅で酒盛りをする予定だったので車では行けないのでちょうどよかった。
今回の連休の事故の多さは予想以上だったようだが、責任はすべて政府にある。マスコミはどうして政府のばかげた政策を批判しないのだろう。高速道路の通行費を安くしたために、かえって国民を苦しめてしまったのである。こんな単純なこともわからない指導者とそれに迎合するマスコミを思うと、この国がますます壊れていくようで怖いことである。
花見の季節
平成21年4月3日(金)
今週は桜も咲いて花見の時期になったがあいにくの雨と寒さであまり盛り上がってないようだ。昨日は午後からクリニックが休みなので、夕食を早めに済ましてカミさんと比治山に夜桜見物としゃれこんでみた。サティでアルコールを少し仕入れてスカイウオークで登り、広場へ行ってみたが、寒さのせいか花見客はちらほら。暗いし冷えるし、早めに切り上げてしまった。桜はやはり暖かい日に散り際を眺めるのが一番だと思う。今度の日曜日は天気が良ければ絶好の花見日和になるだろう。
今朝自宅近くのマンションで、今年入学したばかりの娘さんとその母親と思われる人が、今から大学の入学式に出るのだろう、きちんとスーツを着て写真を撮って、大学へ向かっていく場面を見た。娘さんのために新しくマンションを借りてやって、うれしさや心配などいろいろな思いがあるのだろう。新入学の娘さんも、合格した喜びとこれからの生活への期待と不安などが感じられて、いいなあ、これからいろいろなことがあるだろうけど頑張ってやと思ったことである。
卒業式の仰げば尊し
平成21年3月4日(水)
先日、息子の高校の卒業式にはじめて出席した。上の娘たちの卒業式は出たことがなかったので、まあ最後だし、と思って出てみたがなかなか良かった。校長先生の話もよかったが、送辞が素晴らしくさすがだと感心していたら、答辞はそれを上回るほどのものであった。はるか昔の自分の卒業式の様子はどうだったか思いだそうとしてみたが、あまり記憶にないところをみると感動的ではなかったのだろう。
久しぶりに「仰げば尊し」を一緒に歌ったが、いい歌だと思う。なにより歌詞がいい。文語で七五調の歌詞は文部省唱歌以来聞いたことがないが、「係り結び」など思い出して懐かしいことであった。かつては中国は日本にとって今の米国のようであったから、中国の文章を翻訳して使った訳文が文語だったのではないだろうか。もう今後復活することはないだろうが、子供たちの最後の卒業式だとの思いと重なってちょっとさびしく思ったことである。
WindowsVista
平成21年2月24日(火)
パソコンを買い替えたが慣れてないせいか使いにくくて困る。前はWindowsXPだったのだが、朝スイッチを入れて使えるようになるまでに15分はかかっていたので仕方なく新しいのを買ったのである。今度はWindousVistaでどこがいいのかよくわからない。メールもWindowsメールで以前のOutlookとやや勝手が違う。年をとるとこういうのに慣れるのが遅く困ったものである。
パソコンはMS-DOSの頃から一応使っているが、実際必要なのはワープロとメールにネットぐらいで、あとははっきりいってどうでもいいのである。今、そのように簡素化したパソコンを安く売っているそうだが、なかなかのアイデアだと思う。
幼児の記憶
平成21年2月13日(金)
人間の記憶はいつごろから残るものだろうか。自分の場合、近所の人に「○○ちゃん、年いくつ?」と聞かれて「満三っつ!」と誇らしげに答えていた鮮明な記憶がある。だから3歳ぐらいからなのかなと思う。
養老孟司氏は阿川佐和子氏との対談で、4歳の時に亡くなった大好きだった父親とのことに触れていたが、臨終のときに涙も出ず悲しいと思わなかった理由が40歳の時電車に乗っている時に突然わかって、急に涙があふれてきたという。
大好きな父親が亡くなることを認めたくなかったので、臨終の際、周りの人たちから「さよならをしなさい」と言われても言えなかったと分析している。そして、父親を早くに失ったことがその後の性格を変えたことも。氏は無意識のうちにずっとそのことを考えていたのだろう。40歳になって初めて父親の死を認めたのである。
作家の南木佳士氏も幼少時に母親を亡くしているが、そのことがどんなに大きなことだったかは、氏の作品からうかがえる。自分は幸いそういった辛いこともなく育ったので、実際のところはわからないが、人間にとって記憶は一筋縄ではいかないものだと思う。
整理すれば
平成21年2月5日(木)
2月になったが結構暖かい日が続いている。パソコンの買い替えを機会に机の上の整理をしてみたら、必要な書類や冊子が半分になってしまった。机に置いているものは特に必要ものだけにしているつもりだったが、実際にはもう必要なくなっているものや、別の場所に移しても構わないものが大半だった。
今、家のほうもリホームのための片づけをしているが、不要物の多いこと!押入れの中に入れているものの大半は、整理できることがわかった。
この機会にクリニックの書類などの整理をしてみよう。どれくらいの不要物が出てくるか怖いが、大いにすっきりすることだろう。