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弥山に登る(再)

平成28年11月4日(金)
11月3日文化の日、弥山に登った。ロープウェイを使ったり片道だけ歩いたりの弥山登頂は何度かしているが、全行程歩きは平成25年10月以来2回目である。このところ休日はあまり天気が良くなかったが、久しぶりの晴天で紅葉の具合も気になったのでカミさんと広島駅でお気に入りの駅弁を買って、JRで宮島口→フェリーで宮島へ渡った。ビール、つまみなどをリュックに詰めて紅葉谷コースを登ったが、昼近くだったので降りてくる人たちとすれ違うことが多かった。前回もそうだったが外国人カップルの多いこと。休み休み1時間半で頂上へ到着、前回の時は展望台は工事中のためトイレも使えなかったが、今回は心置きなくビールと弁当に舌鼓を打ち、大聖院コースは階段ばかりで膝に来るので再び紅葉谷コースを下山した。
紅葉はこれからだったが神の山からの景色も堪能して余裕で往復できて、帰りのフェリー→JRの連結も1分の無駄もなく広島駅に到着。いつもお客さんが一杯でなかなか入れない駅ビルの居酒屋「千代の春」にも無事に滑り込むことができておでんと新鮮な魚で一杯やって帰宅。いい休日になった。

地震

平成28年10月22日(土)
昨日午後2時過ぎ、診療開始前にパソコンに向かっているときに突然、揺れを感じた。すぐに思い出したのは今から15年前に起きた芸予地震で、それに比べたら大丈夫そうだとそれほど動揺せずにすんだが、そのあとも余震がくりかえされ地震の怖さをしみじみ感じた。震源は鳥取で震度6弱、広島は震度4だそうである。芸予地震の時は土曜日の午後3時半ごろで診療中にものすごい揺れが起き思わず机にしがみついたが、棚は倒れガラスが割れて壁にひび割れができ後片付けが大変だった。今回は被害はなかったが突然起きる地震はおおむね「忘れたころにやってくる」し、警戒していても防ぎようがない。
昔から怖いものを「地震、雷、火事、親父」と言ったが、地震と雷は自然のものでどうしようもないが、火事はある程度は防ぐことができる。封建時代の「親父=家長」は権威があり怖かったかもしれないが、昨今は「オヤジ」より「カミさん」の方が強い世の中になっているのではなかろうか。今のことわざは「地震、雷、火事、カミさん」が適切だろう。

 

秋深き

平成28年10月14日(金)
10月も中旬になると急に肌寒くなり、朝夕の自転車通勤の服装も今までの軽装ではつらいようになった。「暑さ寒さも彼岸まで」というが、秋分の日の頃はまだ暑い日の方が多く秋を感じることは少ないが、さすがに今はこの言葉を実感するようになった。
豊穣の秋というが新米が出回り栗や柿、マツタケも今からで、一年の中で一番いい季節だ。今年はふるさと納税でマツタケが届けられることになっていたが、不作のようで来年になるかもしれないとの連絡があった。残念だが仕方がない。子供の頃マツタケは田舎の裏山で結構採れていてすき焼きなどに入れていたが、子供は肉の方が好きなので土間にマツタケが何本かあるのを見ても少しもうれしくなかった。それが今ではとびきり高価なものになってしまった。
暑い夏があるから秋が満喫できるし、寒い冬があるから春が待ち遠しいのである。まことに我が国の四季のありようは、汲めども尽きせぬ風情がある。良い国に生まれたことに感謝である。

女性は長寿

平成28年9月16日(金)
政府の発表によれば2015年の平均寿命は、男性80.79歳、女性87.05歳で我が国は長寿大国になっているが、いつものように女性の方が男性より6歳長生きである。広島県では9月1日現在で100歳以上の高齢者は1946人(男性250人・女性1696人)で圧倒的に女性が多い。戦前(昭和20年より前)の平均寿命は男性が42歳で女性が44歳でこれが何十年も続いていたことを考えると、驚異的な寿命の延びである。かつては還暦は当時の平均寿命からいえば珍しいことで、皆で祝うべきめでたいことであった。さらに古希の70歳は文字どおり「古来稀なり」だったのが、今では多くの人が通過するのが当たり前になってしまった。
男女の平均寿命が2歳しか違わなかった時代からは、今のように男女の寿命が延びることと、女性が男性より6歳も長生きするようになることをだれが予想しただろうか。平和で衣食住が足りていれば女性の方が長生きするようにDNAで決まっているのだろうが、女性は生物として男性より強いのである。それにしてもこんなに長寿の人が増えてくると今までのように祝100歳の銀杯が贈れなくなったので、政府は予算の関係で銀メッキの杯にするそうである。

優勝前夜

平成28年9月9日(金)
昨夜は久しぶりに魚の美味しい店「とみ助」で一杯飲んだが、流川界隈はいつもに増してにぎわっており、スポーツバーにはカープの赤いユニフォームを着た若者が店外まであふれていた。カープが勝って巨人が負ければ25年ぶりのリーグ優勝が決まるのでテレビカメラもその様子を撮影していて、優勝の瞬間を待っていた。残念ながらカープは勝ったけれど巨人も勝ったので優勝は今日以降に持ち越しになった。
いつも思うのだが優勝してもクライマックスシリーズなる視聴率稼ぎの戦いがあり、リーグ1位から3位までのチームが何回か試合をしてその勝者が日本シリーズに出場し日本一が決まる。いつからこんなつまらないことを始めたのだろうか。リーグ優勝するためにはリーグ内で125試合、他リーグと18試合、合計143試合をして初めて1位が決まるのである。数試合行うだけのクライマックスで1位がひっくり返されるとしたら、1年間の戦いは意味がなくなる。クライマックスだけはやめてもらいたいものである。

最近の昼食事情

平成27年9月2日(金)
開業して以来昼は外食をすることにして、幸い近くにはいろんな店があるのでいつの間にか行きつけの店ができ毎日ローテートしていた。とんかつ、ラーメン、うどん、鮨、天ぷら、カレー、串焼きなどその日の気分により適当にまわっていた。20年近く快適に過ごしていたのだが数年前からアルコールによる胃痛が起きるようになり、アルコールを控えざるを得なくなった。食事と一緒に飲むのは問題ないのだが、そのあとダラダラと飲むのは良くないようである。この2か月はアルコールを控えて、昼は行きつけの店へのローテートを止め、もっぱら「讃岐屋」のうどんで胃を休めていたが、この頃やっと胃の不快感もなくなったのでぼちぼちローテートを再開しようと思っている。でも年齢と共に基礎代謝も落ちるのでそれなりに控えるつもりである。こんなことを気にするようになろうとは数年前までは想像したこともなかったが、これが歳を重ねるということなのだろう。

普通の日々

平成28年8月19日(金)
お盆の休みも終わり日常生活に戻っているが、この夏はオリンピックもあり孫たちもいて、あっという間に過ぎてしまっているような気がする。宮島水族館に孫たち5人を連れて行ったり、別の日は川遊びに連れて行ったり結構忙しかった。こういう機会はいつでもあるわけではないので張り切ったわけである。たまたま息子も帰ってきたので我が家には親・子・孫が全員そろったことになる。以前、家族全員が揃うことはそうないだろうと言ったが、思ったより揃う機会が多いのはありがたいことである。
アルコールを控えているので胃の調子は良くなったが、尺八を吹く時間がないのはちょっとつらい。ゴルフと同様あまりこの楽器に向いていないのではと思いながら吹いている尺八であるが、練習しないと一層吹けなくなることがわかるからだ。夏が終わったらまた練習しようと思っているが、こういう普通の日々が貴重なのだと改めて思う。

夏休み

平成28年7月23日(土)
先日届いた広島市医師会だよりに「夏休み」をテーマにした随筆が載っていた。このコーナーは月毎にテーマを決め、会員の医師たちが指名により寄稿することになっているが、お題によっては原稿の集まりが少ないときもある。今回のお題はさすがに皆思い出が多かったと見えて10編の随筆が集まった。
なんといっても多かったのは、子供時代に祖父母の田舎の家で過ごした思い出を綴ったもので、読んでいると「となりのトトロ」を思わせる内容で、宮崎駿監督のアニメにノスタルジーを覚えるのは、あの世界こそが我々日本人の原風景だと思っている人が多いからだと感じた次第である。私自身は田舎育ちなので自然の良さは十分認識しているけれど、生活の不便なことや大変さがわかっているので短期間の滞在なら十分楽しめるだろうが、ずっと住めと言われるともろ手を挙げて賛成というわけにはいかない。
昭和30年代の当時、トイレは水洗ではないし冷蔵庫がないので食べ物の保存が難しかった。家の土間にはカマドがあり煮炊きはカマドと七輪で行っていた。風呂は薪で沸かす五右衛門風呂、クーラーは当然どの家にもなく、夜は暑いので窓を開けて虫が入らないように明かりを消して蚊帳をつって寝る生活である。昼間は農家なので仕事はたくさんあり、いかに手伝いをせずに遊びに行くかが子供にとっては最大の関心事であった。トマト、キュウリ、ナス、スイカなどは庭の畑に植えているので、いつでも新鮮なものが食べられる。川や池で水遊びができるし裏山に行けばセミやトンボ、カブトムシなどはいくらでもいる。「トトロの世界」は半分はそのとおりだったと納得する随筆であった。

のどもと過ぎれば

平成28年7月8日(金)
昨年の11月には胃痛のためアルコール禁止するつもりでいたが、胃の具合が回復したらまた飲みだしてしまった。夜はビール→日本酒→焼酎のお湯割りという順で、量もいつの間にか復活していたようである。以前とどこが違うのかといえばウイスキーの水割りが焼酎のお湯割りに替わっただけである。こちらの方が胃にやさしいのでつい飲み過ぎてしまう。結果、今週から調子が悪く、なんとか調整して昨日の飲みは何とか大丈夫だったが今日は朝から調子が悪く、今日の飲み会は無理である。しばらくはおかゆとうどんで凌いでいくしかない。アルコールに弱いくせに旨いのでつい飲み過ぎて何度も同じことをくりかえしている。お前はニワトリかと言われそうである。ちなみにニワトリは3歩あるけばもうそれまでのことを忘れるというが、自分もそういわれても仕方がない。まさに「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざ通りで情けないことである。

行きつけの店

平成28年6月10日(金)
料理をおいしく食べるために欠かせないのが酒であるが、晩酌をするようになったのは開業してからである。開業前は夜はお産で呼び出されることもあり、元来アルコールには強くないのであまり飲まなかった。開業後は次第に食事内容がつまみ中心になり、ビール・日本酒がおいしくなってしまった。
飲み(食事)に出るときは鮨屋・居酒屋が多くなり、せっかく行くのならおいしい店にしようと試行錯誤ののち、現在の状態に落ち着いている。平成22年からは行った店はほぼ記録することにしているが、2回以上行ったのは80軒ほどあり、その中で何度も訪れている行きつけの店は20軒ぐらい、鮨屋・魚の旨い料理屋・居酒屋・蕎麦屋・焼き肉店・天ぷら屋・イタリア料理店などが多い。初めは良く通っていたけれど次第に行かなくなったり、気に入っていたのに店がなくなったために行けなくなったり、いろいろ変遷はあったが今はだいたい固定している。それでもいい情報が入るととりあえず行ってみるようにはしている。思わぬ「当たり」の店に出くわすこともあるからである。
尾道・福山にも何軒か行きつけの店があるが休日の昼しか行けないのが残念である。いずれの店も一度は夜行って腰を落ち着けてアルコールと共に料理を楽しんでみたいと思っている。