カテゴリー 日々是好日

最近の読書

令和6年9月6日
以前は本屋で興味を引く本を見つけたらすぐに買って2~3日のうちに読んでいたが、最近ではすぐには読まないで「積んでおく、つんどく」が増えてきた。新聞や週刊誌の書評欄で見て取り寄せることもあるし、先日は養老孟司氏の「虫展」で陳列されていた「虫は人の鏡」も買ったし、「ホキ美術館展」で見つけた画家・野田弘氏の「写実を生きる」も買ったがまだどちらも読んでいない。こうして「つんどく・積読」が増えていくのである。
嵐山光三郎氏の「老人は荒野をめざす」も三分の一くらいしか読んでないし、青山透子氏の「日航123便墜落の新事実」も読みかけである。昼休みに一人で食事に出るときは、たいてい本持参であるがそんなに読めるものではない。でも手持無沙汰の時は活字がないと落ち着かないので、何かしら読んでいる。たとえマンションの広告でも目で追うのである。忙しい時ほど読みたくなるもので、以前はすごいスピードで次々と読んでいたものだ。本屋へ行くと、つい買ってしまうのでこれからも積読が増えていくんだろうな。

月光とピエロ

令和6年8月2日
猛暑が続くが相変わらず自転車通勤をしている。尤もアシスト自転車なので楽であるが。片道15分の間、大抵はその時に浮かんだ曲が脳内を流れている。今日は「月光とピエロ」が流れていた。この曲は、フランス文学者で詩人の堀口大学の処女詩集で、ギョーム・アポリネールと婚約者マリー・ローランサンの悲恋をえがいた詩を、作曲者・清水修が合唱曲にしたものである。「秋のピエロ」は第1回全日本合唱コンクールの課題曲に採用され、後に全5曲の男声合唱組曲として演奏されるようになった。
学生時代に一時所属していた合唱団でこれらの曲を知り、歌っていたので知らずに出てきたのだろう。
「月夜」
月の光の照る辻に ピエロさびしく立ちにけり
ピエロの姿白ければ 月の光に濡れにけり
あたりしみじみ見まはせど コロンビイヌの影もなし
あまりに事のかなしさに ピエロは涙ながしけり
この曲を東京混声合唱団のレコード(古い!)で聞いたときは、その音の重厚さにしびれた。それが頭の中で鳴っていたわけである。
コロナで入院していた時は太田裕美の「木綿のハンカチーフ」がずっと頭の中で鳴っていたから、自分はそういう体質なのだろう。その日によって変わるけれど大抵は何かの曲が鳴っているのである。

最近の外食

令和6年7月25日
暑い日が続くが外食は週に1~2回で以前と比べると少なくなっている。行く店はほぼ固定しているが、新しい店も見つけたいと思っていた。最近、友人に連れて行ってもらった店がよかったので紹介したい。
鷹野橋商店街の入り口近くの店名「ゆすら」は日本最古の酒蔵の酒「山桜桃(ゆすら)」からのものらしい。リーゾナブルで美味しい料理をあてにうまい酒を飲むというコンセプトの日本酒バーで、美人の女性二人がやっている。客は若い人から高齢の女性まで様々だが、皆気持ちよさそうに飲み、料理を楽しみ喋っている。まだ2回しか訪れていないが、定番の店になりそうな予感がある。
料理はおばんざい風で酒のあてにぴったりのものが多く、値段も張らないので若い人も通いやすいと思われる。こういう店が家の近くにあればいいのに。
ちなみに、家の近くにあればいいと思う店は多く、今の定番の店たちはたとえ遠くても通いたくなる店ばかりである。望みは自分が行くことができる間は、営業していて欲しい。店主が高齢で止めたり、病気で無くなったりする店が結構あるから。

ブログ20年!

令和6年7月12日
早いものでブログを始めて20年になる。2,004年4月から始めたので20年と少しである。最近はネタがなくなって本の紹介などを増やしているが、活動力も落ちているようだ。なにしろテニスは足腰が追い付かず、ずっと前にやめてしまったし、散歩もコロナ入院以来週に1~2回、尺八もやめてフルートも中断している。
何より食べる量が減っているが体重は増え気味で、アルコールは毎日おいしくいただいている。新しい店の開拓も以前ほどの情熱はなくなっているが、行きつけの店はいくつか確保している。近場の温泉や西日本の旅も回数が減っている。やはり活動力が落ちると話題も減るということがよくわかる。まあ、年相応の日常生活なんだろうとは思う。自転車通勤も相変わらずだけれど、腹の出た体形が恥ずかしい。それでもこれからジムに通うなんてことはしたくない。日常生活が普通に送れればいいと思っている。
なんだか投げやりな文章になってしまった。

WEB講演会

令和6年6月20日
今日は午後7時からWEB講演会があるので、診療終了後準備して講演を聞くことにしている。本来は医師会館まで行かなければならないのだが、コロナ以降WEB講演会がまだ続けられていて、じつに便利である。今回の講演は金沢大学名誉教授の藤原浩氏が演者で、「胚シグナルの解明とその臨床応用~生殖医学から腫瘍学へ~」と題したもので、興味深いと思われる。
講演会場で実際に聞くのは臨場感があっていいのだが、スライドの細かい数字などがよく見えないことなどがあり、WEBの方がはっきりわかる気がする。どちらも一長一短ありどちらにするか選べるのはいいことだと思う。特に、東京や東北、北海道などで学会があると、出席するだけで時間がかかり往復の旅費、宿代も入れると結構な負担になる。WEBだと移動の時間もいらないし、何より聞きたい講演を好きなだけ聞ける。日本産婦人科学会もWEBのおかげで参加できるようになった。ありがたいことである。そろそろ講演が始まる。じっくり聞くことにしよう。

久しぶりの枝雀

令和6年5月24日
このところ桂枝雀のDVDを見ている。以前、はまっていた時に集めたCD、DVDなどが沢山あるがここ5~6年は一切見ていなかった。最近、ふと枝雀を見ようと思って再見するとやはり面白い。今見ているのは「枝雀落語大全」でDVD40枚あり1枚に2席の落語が収録されているので約80席の話が鑑賞できる。どれも熱演で1席語るだけで疲れるだろうと思ってしまうが、お客さんに笑ってもらおうと必死になっているのが伝わってくる。普段の会話やマクラの部分は自然で面白いのだが、古典落語のなると制約があるのでその中で笑いをとるのは難しいのだろう。もちろん枝雀の落語は抜群に面白いのだが、先達から教わったとおりに演じたものを自分の解釈で変えていった部分も多い。いつも落語のことを考え、稽古し新作落語もつくり(これがまた面白い)まさに落語一筋だった。
枝雀は20代の時に「鬱」になりその時は短時間で回復したのだが50代後半に再び「鬱」になり回復し始めた時に不幸なことがおこりこの世を去った。師である桂米朝は50代の枝雀をほめていたというが、落ち着いてきていい感じになっていたと思う。今生きていたらどんな落語を語っていたか見てみたいものである。

本の整理

令和6年5月17日
自宅の部屋の本棚もクリニックの部屋も本が溢れて置く場所がなくなっている。本棚にはもちろん入りきらず床に積み重ねているが、どうしようもなくなってきた。先日、自宅のマンガや本を段ボール2箱に詰めてBOOK OFFへ持ち込んだら4,000円くらいになった。あと20箱くらいは整理しないと本棚がきれいにならない。昔からこれは!と思って読んだ本は残しておきたいし、少しでも心に残る部分のある本も残しておきたい。もちろんマンガもいいものは残しておきたい。今一番余っているのは(故)さいとうかをのマンガで、ゴルゴ13シリーズ、仕掛け人藤枝梅安シリーズ、雲盗り暫平シリーズで10箱ぐらいあるかも。
古い本でもその当時は琴線に触れ熱心に読んだものは捨てることができない。実際に読み返すと、その頃のことが思い出されて何とも言えない気持ちになる。やはり本とはいいものだと思うが問題は置き場所である。困ったものだ。

休日診療

令和6年5月12日
今日は広島市の休日当番医として産婦人科の診療にあたる日である。年に2~3回まわってくるが、最近は休日が増えたのと施設が減っているため回数が増えてきた。日曜日はゆっくり休みたいがそうもいかない。順番なので連休の中日に当たることもあるし、外せない用事のある日に当たることもある。何回か頼まれて替わってあげたこともあるが、替わってもらったこともある。数か月前に医師会から都合を確認する文書が届くので、予定が決まっている場合はあらかじめ連絡すれば替えてくれる。問題は急な変更で一昨年コロナで入院した時は、知り合いの医師に代わってもらって事なきを得たが、ありがたいことであった。
ただ休日当番に来院する患者さんの数は、産婦人科が最も少なく内科や耳鼻科の患者数と比べると五分の一ぐらいで、果たして必要なのだろうかと思うこともある。最も診療が必要になる妊婦さんは、お産する予定の病院にいつでも相談できるので休日診療の産婦人科には来ないからだ。結構ヒマであるが替わりに日頃できない雑用などができるので、まあいいかと思う。

連休の谷間

令和6年5月2日
今、ゴールデンウイークで長い場合は10連休だというが、当院は暦どおりで4月30日、5月1日、2日は診療している。この連休の谷間は来院者が増えているが「他院で薬を貰っているけれどそこが閉まっているから来た」という人も多い。自分は海外旅行に興味がないし、混雑する上に値段の高くなるこの時期はあまり出かけたくない。もっとも今回は娘の嫁いでいる信州へ行く予定ではあるが。
昨日とは打って変わって今日は快晴で気温も高くなり、初夏のようだ。「夏も近づく八十八夜」と歌いたくなるような日差しである。そういえば「八十八夜」は立春から数えて88日、今年は5月1日が八十八夜だったそうだ。まさに暦どおりで先達はうまいこと言ったものだと感心する。いずれにせよ明日から4日間はゆっくり(でもないか)休めるのはありがたい。このところ忙しくて疲れている。リフレッシュするぞ!

パワーが落ちた?

令和6年4月26日
このところいろんな店に行きたいという意欲が落ちているように思う。以前はいい店があると知ればすぐに予約して出かけていたのに、今は新しい店をあまり開拓していない。旅行でも美味しい店が予約できなければ行かなかったのに、今はあまりこだわらない。数年前までは訪れた店をすべて記録していたが、最近は時々抜けてしまうことがある。何より食べる量が減っている(体重は増えているが)。昼に行く店も量の多くないところを選ぶようにしている。何しろ昼にとんかつを食べただけで体重が500gは増える(ような気がする)。一旦増えたらもう減らない。この間、生涯最高体重になって焦った。やはり代謝が落ちているうえに身体をあまり動かしていないからだろう。
平成22年4月から平成30年8月までの訪れた店の一覧表があるが、全部で260軒、一度だけしか行ってない店から80回以上訪れた店までよくまあこんなに行ったものだと自分ながら感心する。初めの頃は鮨や和食、居酒屋が主だったが次第にパスタ、焼肉などの店が増えてきて大体半々くらいになっている。かつてよく行っていたが行かなくなった店、もうなくなった店、今も通っている店など一覧表を眺めているだけでその頃の思い出がよみがえってくる。
今でも週1~2回は出かけるが、かつてに比べて回数も意欲も落ちている。そろそろ新店開拓しなければと思う。