平成16年7月16日(金)
暑くなってきた。特に昨日の午後などはむし風呂状態であった。サウナに入っている気分だ。こういう日はのどがかわいていてもがまんして、我慢に我慢を重ねた後に飲むビールは最高である。特に最初の一杯がうまゐ。あとは惰性であるが。
カルテの置き場所に苦労する。クリニックの設計の段階で諸先輩から「カルテ置き場は広く取ったほうが良い」とは聞いていてそうしたつもりであったが、導線の関係上今の大きさになってやはり苦労している。待合室をもっと小さくしてその分カルテ庫兼控え室を広くすれば良かった。医院をいくつも手がけた設計士の当院への最初の設計では、待合室は今よりもっと広く、受付カウンターは今より1,5倍は広かった。しかもオープンカウンターである。この部分に関してはいまだに失敗したと思っている。銀行ではあるまいし医院では受付けはセミ・オープンの方がいいと思う。あとはほぼ満足している。家を建てるときでも、3軒目でやっと満足のいくものができるという。クリニックでも同じなのだろうが、最低10年は改装する気はないので、今のところは直す所をしっかりイメージして いるのである。
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クリニックの設計
予定外の中絶手術
平成16年7月12日(月)
昨夜は参議院選挙の開票結果をテレビで見ていたが、田原総一郎の激論バトルが面白くてつい遅くまで見てしまった。つくづく政治はショーだと思う。魅力的な人物が最もリーダーとしてふさわしいのは、洋の東西を問わないのだろう。見た目、しゃべり方、表情やしぐさ、これらをテレビはあますところなく映すので、私も含めた一般大衆のその人物評はかなり正鵠を得ているのである。
今日は予定外の中絶手術があった。数ヶ月前に当院で手術した人だが、すぐに妊娠してしまい恥ずかしいので近くの他院で手術予定として、今日そこで手術をしようとしたが、手術をはじめた時にその先生から「難しくてできない、前にしてもらった所でしてください」と言われて当院に来ました、とのことであった。しかも紹介状もない。先生それはちょっと無責任ではありませんかいな。本人は今日は仕事も休みそのつもりで準備しているので、原則は来院当日は行わないのだが気の毒なので慎重に行う。特に問題なく終了。
電子カルテより紙カルテ
平成16年6月18日(金)
今週も後半となったが最近では金曜日にピークが来るようだ。土曜日はむしろゆったりとしている。
私はカルテはできるだけたくさん書くようにしているので、右手が結構疲れてくる。でも電子カルテになって、キーボードで打ち込むようになるのは正直いやで ある。第一患者さんの顔を見ながら話がしづらくなる。微妙な所見が記載しにくくなる。欄外に簡単なメモ(最近彼と別れた、主人が単身赴任した、姑とうまくいかない、その他)をとりにくくなる。私は悪筆なうえにこれらのメモは小さい字で書くので、自分以外にはまず読めない、時には自分にも読めないので丁度いいのである。
電子カルテなぞ便利かもしれないが、機械がなければどうしようもないし紙の方がわかりやすいではないか。よほどのことがない限りカルテは紙を使っていきたい。
ウイルスチェック
平成16年5月31日(月)
ついに本格的な梅雨に入ったようだ。朝からじめじめして不快だ。さらに「あなたの作成した文書にウイルスがあったので取り除いておいた」という差出人のはっきりしないメールが来て、困ってしまった。どうもインチキメールのようだが、もし本当なら当方からメールを出すと相手に迷惑がかかるのでメールを出せない。朝何通かメールを出していたので心配になる。確認したところ、出したメールにはウイルスは入っていないとのこと。ほっとするが万が一ということもある。そこでウイルスバスターを最新のものに入れ換えてチェックしてからにすることにした。もちろんプロバイダーと契約してウイルスチェックは行っているのだが。そうやって二重三重にチェックしてもすり抜けることもあるだろう。油断もすきもない。
昼にあなご天丼を食べようと近所の天ぷら屋へ行くも、なんとあなごが売り切れとのこと。6年通っているが初めてだった。ここの天ぷらは美味しく値段も手頃。一度食べる価値あり。
のど元過ぎれば
平成16年5月28日(金)
今日は朝からばたばたした一日だった。こういう日にはミスがおきやすいので気をひきしめる。そのせいだろうか夕方には結構疲れてしまった。ただ昔と比べて良いのは夜起こされないことだ。だから昼間少々しんどくても一晩寝れば大丈夫である。夜、しょっちゅう起こされるつらさは経験したものでないとわからないだろう。私ももうほとんどわからなくなっている。20年近く起こされ続けていたにもかかわらず、である。「のどもと過ぎれば熱さを忘れる」「人の痛みは百年でもがまんできる」などのことわざを思い出す。夜畳の上に寝転んでテレビを見ているうちに眠ってしまっていた。おやすみなさい。
ピルの副作用?
平成16年5月17日(月)
湿度の高い不快な日が続く。まるで梅雨のような天気だ。先日のトライアスロンの妊婦さん(4月30日の日誌参照)であるが、順調に経過している。来月頃またトライアスロンの大会があるそうだがこれはキャンセルしたとのこと。今は一日3キロ程度ジョギングをしているとのこと。「散歩の方がいいですよ」とは言っておいたが彼女には散歩では物足りないだろう。きっとジョギングは止めないと思う。
Dさんはピルを飲み始めて10日目ごろから体中に発疹が出てきた。その頃、胃薬も飲み始めたので内科を受診したら「胃薬のアレルギーの可能性が高いが、ピルを飲んでいるのなら婦人科にも聞いておいたほうがよいです」とのことで来院、一旦中止してもらう。その後、連休初めに発疹の薬がなくなったので、休日診療で受診した所入院をすすめられ12日間某国立病院に入院していたとのこと。入院していた皮膚科ではピルの可能性が高いとのこと。詳しくは落ち着いたら検査する予定だそうである。当院でピルを処方して3年になり8000シートぐらいは出していると思うが、こんなことは初めてである。どうかな?と思ったことは何回かあるが、結局問題なかった。検査の結果が待たれる所であるがDさんはできればピルを続けたいとのことだった。
逆子のお産
平成16年5月15日(土)
早速昨日の日誌をパスしてしまった。忙しかったこともあるが、正直しんどくなったからだ。有名人のサイトで毎日日記を公開している人がいるが、その気力としつこさには心から敬意を表する。
久しぶりに来られた人が「先生に逆子を取り上げてもらいました。その子はもう8歳で元気に走り回っています。お産の時赤ちゃんが途中で出てこなくなって、先生が真っ青になったとおっしゃったんですよ」とのこと。思い出した。逆子の分娩の時、赤ちゃんがバンザイをしてびくともしなくなったことを。あの時は本当に血の気がひいた。小児科の先生と他の産婦人科の先生に、すぐに分娩室に来てもらうよう連絡を頼み、助産婦に子宮を押さえてもらいながら、上肢解脱、無事に生まれたが分娩まで1分はかかっただろうか。赤ちゃんが無事に泣いてピンク色になった時は心からほっとした。完全に忘れていたが、患者さんの言葉ではっきりと思い出してしまった。
今はお産をしていないのでこんな思いはしなくてすむが、妙にになつかしいのはどうしてだろうか。きっと産婦人科医の原点であるお産をしてみたい気持ちがあるのだろう。
カレンダーどおり
平成16年5月1日(土)
世の中は連休に突入だが当院はカレンダーどおり。今日は思ったより患者さんが少ない。差し迫った人と妊婦さんなどがちらほら。こういう日は合間に本を読む。夏目漱石人生論集、読むほどにすごい人物だと思う。警世の言葉も現代にぴったりで全く古びてない。思うに真理は過去、現在、未来をとわず永遠なのだろう。そしてそれを知る事ができるのはそれらの人達が遺した言葉のおかげである。先人の到達した真理、心境をうかがう事ができるのも言葉(文書)があるからだ。言葉は本当に大切である。人を理解するのも信頼しあえるのも、同時に人と人との関係を破壊するのも言葉である。
今日もダイエット無月経の人あり。ダイエットは体に悪い。それもダイエットが必要な人はせず、十分スリムな人に限ってさらにダイエットして無月経になる。困ったことだ。
明日から4連休。何をするかまだ決めてはいないが、北山修(若い人は知らないだろうが「帰ってきた酔っぱらい」などをうたい、詩も一杯書いた伝説のフォークグループの一人、現在九州大学医学部教授)のコンサートには行くつもりだ。
高齢妊娠でトライアスロン完走!
平成16年4月30日(金)
連続10日間休みがなかったので、昨日の休みは貴重だった。今日は朝から流産手術。今月は流産がいつもの月より多い。流産は誰の責任でもなく運であることを一層感じたのは、2週間ぶりに来たCさんの話を聞いたからだ。あまりに驚いたので思わず「これは皆さんに公表してください」と言ってしまった。
Cさんは2週間前に高齢初妊娠とわかり、大いに喜んでおられた。まだ初期なので1週間後に来院するようお話するも来院せず、2週間後の今日来院され順調なことを確認したが、なんとこの2週間のあいだに宮古島トライアスロンに出場され完走したそうだ。3キロメートル泳いで155キロメートル自転車に乗り、42,195キロメートルのフルマラソンを走る、それも14時間以内に!す、すごい。お腹の中の新しい命はなんて強いんだろうと思った。正常な妊娠の極限の強さを見せられた気がする。トライアスロンを完走できる人はたとえ妊娠していなくてもほとんどいないと思うが、妊娠して挑戦した人は私の知る限りでは一人もいない。もし事前に相談されていたら、絶対ダメと言っていただろう。ただ本音を言うと、胎芽(赤ちゃん)が正常なら少々走ろうがどうしようが流産することはない、と思っているのでその確信が一層強くなったといえる。
なにはともあれ次回は彼女のパワーを分けてもらい、ついでに爪のあかをわけてもらい、自分の怠け癖を治す薬にすると共に、流産の予防薬として売ろうかしらん。ああ驚いた。
うれしい出産の知らせ
平成16年4月28日(水)
世間はそろそろ大型連休に入る。そのためか今日は患者さんが多かった。1年ぶりとか2年ぶりの人もちらほら。今日クリニックに来たはがきに無事に生まれた赤ちゃんの写真があった。なかなか妊娠せず根気よく治療をしてうまく妊娠したのに、中期に流産して落ち込んでいた人。でも気を取り直して再度チャレンジして妊娠、今度は早くから総合病院を紹介していたのだ。本当に良かったと思う。喜んでいる顔が目に浮かぶようで、一番うれしい時だ。
明日は祝日で休みなので診療日誌もお休み。ちなみに予定はテニスらしきもの1、尺八の合同練習1、娘とバイクを見に行く(これは危ないからダメという意見が強く中止になるかも)ぐらいだ。



