和を以て貴しとなす

令和5年3月23日
侍ジャパンがWBCでアメリカを破り優勝した。閉塞感のあった日本中が歓喜の雄たけびをあげたようだった。アメリカのチームはすごい選手ばかり揃えていて、少しでもスキを見せれば大量得点を与えてしまう布陣である。わが侍ジャパンは大谷選手をはじめみんなの素晴らしい活躍でメキシコには辛勝、アメリカにもわずかの差で勝つことができた。チームを見ていると皆自分よりもチームのため、相手を思いやる姿勢がみられて実にすがすがしく感じられた。まさに「和を以て貴しとなす」である。
我が国は聖徳太子の時代から孔子のこの言葉を国の根幹に置いていた。それを今に至るまで大事にしていることが確認できたのはうれしいことである。日本はこうして世界の中でも独自の発展を遂げてきた。それに対して儒教発祥の国は今や「力を持って貴しとなす」国になってしまっている。力は必要だけれどそれだけだと滅びることが歴史的にわかっているのに力を持った独裁者は同じ轍を踏んでしまうのである。我が国は「和を以て貴しとなす、礼も必要」をこのまま貫いていくことが大切である。