令和3年9月16日
9月になって朝夕は肌寒さも感じられるようになった。これから一年で一番いい季節「天高く馬肥ゆる秋」になる。田舎育ちの身にはこの季節の思い出がよみがえってくる。稲刈り、当時は鎌で刈り取っていたので、日曜日は朝から晩まで手伝うのが当たり前だった。中学3年まで作業していたが、そのころから刈り取る機械ができて手伝わなくてよくなったが農作業は結構大変だった。今はなくなったようだが村祭りも当時はあり、近所の神社に出店が並んでいて、玩具や綿あめを買ってもらって喜んでいた。村の若い衆がみこしを担いで家々を回る。鬼の面をつけて(田舎では「ひょんこ」と言った)棒を持って女子供を追いかけまわして怖がらせる。この日は家ではごちそうが出る、といってもちらし寿司・巻き寿司ぐらいだけれど、子供にとってはうれしい一日だった。
運動会も秋に(東京オリンピックが夏に行われたのは狂気の沙汰である)行われる。小学校の運動会と日曜日に行われる村民運動会。一等になればノートや鉛筆をもらえるので頑張って走ったものだ。まわりはみな農家だったので五穀豊穣を祝うことが大切だったのである。