平成29年7月7日(金)
表題は産婦人科医師で漫画家の茨木保氏が「日本医事新報」に連載している4コマ漫画である。この雑誌は開業医の多くが購入している週刊誌で、創刊は1921年、実に長く続いている医学雑誌である。勤務医だった頃、病院の図書室で医学誌を調べているとき偶然見つけて読んでみると、専門的なことから一般のことまで幅広い記事が載っているだけでなく、巻末に求人広告や求縁希望などの欄があり面白いので以後時々読んでいた。開業後は月刊の医学雑誌の購読はしていたが、廃刊したものや内容が今一なのでやめたものなどあるが、「日本医事新報」だけは止めずにずっと購読している。
「がんばれ!猫山先生」は産婦人科医の茨木氏自身が開業した後になかなか経営が軌道にのらない苦労などを漫画に託して描いていて、多くの読者の共感を得ているのである。さらに氏のやさしさとギャグの面白さが秀逸で、新規開業の前に読んでおくべき本の一冊に推薦されている。毎週1話が載っているが100話を超えるごとに1冊にまとめられて発売され、今回で第5巻がめでたく発売された。開業医をしながらよく毎週描けるものだと感心しているが、雑誌が届くと初めに読むのはこのマンガでいつもほっとする気持ちになる。ファンとして氏にはずっと掲載を続けてほしいものである。「がんばれ!茨木先生」