月別記事一覧 2017年8月

同門会名簿

平成29年8月25日(金)
母校の岡山大学産婦人科同門会の名簿が毎年送られてくるが、10年単位で見ていると会員の動向が良くわかる。現在400名以上の会員が在籍しているが、医師になって3年目の会員から高齢の大先輩まで多数の会員が卒業入局年度が古い順に載っている。
物故会員も毎年増えているが、明治27年卒業の先生が最も古く、昭和63年卒業の先生が最も若い。いずれ自分もこの欄に載るようになるのだろうが、若い人が載っているのを見るのはいい気がしない。もっと人生を全うしたかっただろうと思いをはせるのである。
開業している先生方を除いては10年も経つと勤務先もずいぶん変わっていて、定年退職した先輩たちもみられる。10年前と最も違ってきたのは、医局を辞めてしまった元会員数が29人から53人に増えたことである。以前はよほどのことがなければ医局を辞めることはなかったのだが、昨今はそうでもないようだ。医局制度そのものが衰退してきているのだろう。諸行無常である。

お盆明けは忙しい

平成29年8月18日(金)
当院は8月16日から診療を再開したが16日まで休みの医療機関もあり、中には今週一杯休みのところもあるので新規の患者さんがことのほか多かった。当院は希望者以外は予約なしでいつでも受け付けているので、問い合わせの患者さんから「予約しないでいいのですか?」とよく聞かれる。
あらかじめ食材の準備が必要な高級レストランではあるまいし、今困っている人を見るのが仕事なので時間内に来院された人は全員診察するようにしている。また、必要以上に再診しなくてもいいように、いつでも遠慮なく電話をかけてもらうように話している。検査の結果はもちろんのこと、ピルなど内服中に出血が起きたときなどにも問い合わせてもらえばいいのである。話を聞いてみて電話ですむことであればそれでよいし、来院が必要なら来ていただくが、実際には電話だけですむことが多い。患者さんも来院しなくてすむから楽だし、今すぐに診察・治療が必要な患者さんをそれだけ多く診ることができる。
このスタイルでずっとやってきているがこれからもこのままで行くつもりである。

 

明日から盆休み

平成29年8月10日(木)
明日11日は山の日で祝日なので、今年の盆休みは11日から15日までの5日間になった。1日は墓参りに田舎に行くが、あと4日では遠くに行けない。海外旅行にはあまり興味がないので、長期休みをとって海外に行こうというモチベーションがない。ヨーロッパは行ってみたいけれどなにしろ遠すぎる。せめて半日ぐらいの距離なら行ってみたいと思うのだが、往復にかかる時間を思うとなかなかその気にならない。そこで今年は東北地方に行くつもりである。
かつて一度だけ学会のついでに訪れた瑞巌寺の佇まいに感激して以来ぜひ松島・瑞巌寺を再訪したかったし、平泉・中尊寺にも行ってみたい。季節が秋なら岩手県の遠野から三陸海岸も訪れたいところである。さすがに十和田湖や太宰治記念館に行くのは無理だろうが、東北地方を少しでも体験したい。久しぶりの遠出で楽しみである。

猛暑が続く

平成29年8月4日(金)
一年のうちで一番暑い日が続くのは7月下旬から8月上旬の頃だと実感しているが、今まさにその時期で本当に暑い日が続く。相変わらず朝夕、自転車で通勤しているが涼しいクリニックに着くとほっとする。一番暑い時が今なら最も寒いのは2月の初め頃だろうか、まことにわが国は四季がはっきりしていてメリハリがあって面白い。最もいい季節は春と秋だろうが、それもこの暑い夏と寒い冬があってこそ快いのである。この季節の移り変わりが我が国独特の文化を生む大きな要因になっていると思う。
俳句はわずか十七文字の中に季語を入れて季節を示したうえで、情景に託した心境をあらわして文学になっている。新聞の俳句・短歌の欄には読者からの投稿がいつも満載で、感心しながら見ている。自分には俳句や短歌、川柳などをつくる(詠む)力はないが、いいものを読むのは好きである。自転車通勤の途中で頭に浮かんだ有名な句や歌などを味わいながら走るのも乙なものである。セミも今を盛りと鳴いていてまさに盛夏である。