武田邦彦著「偽善コロジー」

平成20年8月23日(土)
文部科学省の専門委員でもあり大学教授でもある武田邦彦氏の「偽善エコロジー」(幻灯舎新書)によれば、家庭で出た生ゴミを堆肥として再利用するのは危険であるという。また、「リサイクル法案」は非常にまやかしであり、納税者に負担を強いるだけで一部の業者、天下りの官僚のみが利益を得ているとんでも法案であるそうだ。家庭で細かく分別しているゴミはほとんどリサイクルされておらず、むだなお金が消えているだけで、効率からいえばゴミは金属とそれ以外に分けるだけでいいという。
これらはすべて、きちんとしたデータに基づいたもので大いに納得した。それでも一旦決まったら、利権がある限りこのままムダが続いていくのだろう。まるで健康診断(ドックを含む)が有用だと信じられて行われ続けていることと同じようで、どの分野にも似たようなことはあるものだと思った次第である。