令和7年10月31日
表題は石原慎太郎氏の4人の息子が両親の思い出をテーマを決めてそれぞれが綴った新刊書である。慎太郎氏は好きな作家で、大抵の著書は読んでいる。最後まで創作意欲は衰えていなくて感心していた。氏の息子たちもそれぞれが世に出てそれなりの地位を築いている。大人物の子供であってもひとかどの人物になるのは難しいと思うが、4人ともそれぞれちゃんとしていて凄いとしか言いようがない。
作品は11章からなり「母典子によせて」「父慎太郎が逝った日」「叔父裕次郎の思い出」「家」「海」「お正月」「教育」「仕事」「結婚」「介護」「相続」これらのテーマを伸晃・良純・宏高・延啓の4人の兄弟がそれぞれ3000字の原稿を書いていて、家族の貴重な写真も載せていて興味深い。自分が想像していたとおりのように感じたのは、慎太郎氏の著書やエッセイに親しんでいたからだろう。この本をもって慎太郎氏の幕は降りたのだと思う。



