短い秋

令和7年10月24日
日中は暖かい(暑い)が朝夕は肌寒い日々が続く。11月になったら暖房が必要になるかもしれない。暑い夏が長く続き、秋を味わう暇もなく冬に突入するようで、まことに味気ない季節の移り変わりである。以前は「天高く馬肥ゆる秋」「秋深き隣は何をする人ぞ」「豊穣の秋」など季節を礼賛するブログを書いていたのだが、そんな気持ちになれない。困ったものだ。自分は農家出身なので、小さい頃から畑仕事や田植え、稲刈りなど手伝いをいつもやらされていた。中学時代も稲刈りを手伝っていたが、さすがに高校時代はしなくて済むようになった。でも今から思えば良い経験だった。自分が刈り取った稲を干して、籾にし、玄米にして白米にする過程を経験することは、もう二度とできないことだろう。裏山に入れば自然そのもので、かつてはマツタケもとれたし山の畑にはサツマイモや落花生、ジャガイモなどを植えていた。家の裏の畑にはネギ、エンドウ豆、トウモロコシ、トマト、キュウリ、ナス、夏はスイカなどを収穫していたが、これらはすべて自分たち家族が食べるためなので小さな畑で充分なのである。
鶏の卵は取れたてだし、鶏肉もいつでもある。牛乳は近くの農家から買って(卵との物々交換?)毎日飲んでいた。今から思えば贅沢な日々だった。そして秋の日々を満喫していたように思う。