平成25年2月21日(金)
養老孟司氏によれば、氏にとって「読書」とは常に何かをしながらする行為で、「読書」自体が目的ですることはない。たとえば電車に乗って目的地に行くという行為がある時に、車内で読書するとか、教授会に出席しなければならないという目的があるときに、退屈しのぎに読書するとか、まさに「ながら族」だという。
これを読んだ時、自分の「読書」もまさにその通りだと思った。何か目的のある行為をしている時に読書できる状況なら、いつもなにか読んでいる。ついでに言えば、試験のために「本」の内容を覚えなければならないという、いわば「読書」自体が目的の時は全く読みたくなくなる。
クリニックでも自宅でも、いつの間にか山のように本が(マンガ・雑誌も含む)たまってしまうのでブックオフに持っていくが、残しておきたい本が少数ながらあるのでそれらの本が次第に増えていく。読書自体を目的としない「読書」は楽しいものである。