患者さんから聞いた怖い話

平成20年5月24日(土)
患者さんから聞いた恐い話を二つ。
(その1)胸のしこりが気になって近くの医院に行ったところ、「乳癌で、かなり進んでいるのですぐ手術が必要だ」と言われパニックになって故郷に帰り総合病院を受診したら、その日の検査で「悪いものではありませんが、しこりは取った方がいいと思います」とのことで、ようやく落ち着いた。その病院でしこりだけ切除して事なきを得た。でも乳癌だと告げられたときのストレスが大きくてしばらく生理が止まった。
(その2)当院で妊娠の診断して、本人が希望した某病院を紹介した。その後連絡がなかったのでどうなったかわからなかったが、数年後再び妊娠して当院を受診。前の妊娠は無事に生まれたことを確かめたが、紹介した病院とは違う病院で産んでいたので理由を聞くと、「お産近くになった時、医師から骨盤が小さいから帝王切開をする」と言われ、体格がいいのにと納得できず他の総合病院を受診して調べてもらったが、「骨盤は正常で、お産に問題はない」と言われそのままその病院で無事出産し、事なきを得た。その病院のそのような話は結構有名である。
以上2つとも恐い話であるが、現実なのである。身を守るための一番いい方法は、どの科でもいいから信頼できる医師を一人知っておくことである。いい医師はいいネットワークを持っているので、たとえ科が違っていても信頼できるところを教えてくれるに違いない。