月別記事一覧 2008年6月

メタボ健診

平成20年6月28日(土)
40~70歳の人に特定健診(メタボ健診)が義務付けられた。この健診が将来の医療費を抑制できるということで始めることになったようだが、まさに見切り発車である。健康診断(ドックも含む)そのものが生命予後を延ばすとの検証もいまだないにもかかわらず、(延ばさないという論文ならいくつもある)追い討ちをかけるようにはじめられたのである。医療機関にとってはいいかもしれないが、普通に生活している人には迷惑な話である。
病んだ人、病に苦しんでいる人をすこしでも癒すために我々は存在するのだから、今困っている人にこそ時間と人手をかけるべきである。医療機関の数も医師・スタッフの数も限られた中で、健診にそれらを使うのは本末転倒である。本当に困っている人の視点から考えればおのずと答えは決まっているように思う。「過ちては改むるに憚ることなかれ」「君子は豹変す」という論語や易経の言葉に従って、改めるべきであろう。

チキンガーリックステーキ

平成20年6月21日(土)
梅雨に入りうっとうしい日が続く。この時期は健康診断、ドックなどで異常を見つけられて来院する人が多い。ほとんどが取るに足りないことばかりで、心配して来られる患者さんが気の毒である。健診システムそのものの見直しと、健診の義務付けの法律改正が必要である。
「チキンガーリックステーキ」というふざけた名前の男声6人のコーラスグループのコンサートに行ってみた。マイナーなグループだがその歌唱力はすばらしく、思わず帰りにCDを2枚買ってしまった。なんでも結成18年になるそうで地道に活動を続けているらしいが、すばらしいハーモニーがあり実力充分と思われるのにメジャーにはなれないようだ。実力があるので、もっと知られるようになってほしいものである。

檜垣先生の講演

平成20年6月13日(金)
先日、広島で最も多くの乳癌の治療をされている同門の先輩、檜垣先生の講演があった。我々が医者になった頃と比べて、日本女性の乳癌による死亡数が格段に増えていて、特に40歳台の患者さんが増えている事を実感を込めて話された。それでも欧米と比べて、まだ1/3から1/4ぐらいではあるけれど。
なぜ増えているのかは定かではないが、食生活の欧米化が原因ではないかということである。実際、米国在住の日系人(外国人との混血のない日本人)の乳癌の発症率はほぼ米国人と同じとの統計がある。
今回、いちばん聞きたかったのは、いつも患者さんに「自己検診が大切です。お風呂で月に一度でいいから石鹸をつけて、直接胸を洗ってください。それだけで検診に行くのと同じ程度に発見できます」が本当に正しいのかということであったが、「そのとおりです。間違いありません」とのお墨付きをもらい、意を強くしたことであった。

和のゆたか姿

平成20年6月7日(土)
とうかさんのゆかた祭りなので、クリニックの近くをゆかた姿の若い女性が結構歩いている。うちわなど持って、なかなか風情がある。それに引き換え、男性のスーツなどはどうもいただけない。
高温多湿の日本では、やはり着物がいちばん合っていると思う。衣食住それぞれ、その土地・気候に合って発達してきたのだから、我々は木と紙の家に住んで着物を着て魚と米を食べるのが最も無理がないのかもしれない。明治以降、欧米の様々な生活習慣や文化が入ってはきたが、代々受け継がれてきたDNAが簡単に変わるはずもなく、たとえ若い頃は洋服を着てコンクリートの家に住み、肉を食べワインを飲んでいても、年をとれば自然に和の世界になじんでいくものと思われる。自分も着物を着てみたいと思うことがある。もちろん、いかの塩辛で日本酒を飲むのは大好きである。やはり和に還るのである。

飲み過ぎ

平成20年6月2日(月)
このところ飲みすぎで胃が荒れているように感じていたが、ついにとどめを刺された。
先日、初めて行った居酒屋で注文したつまみのうちの4品が揚げ物だった。初めての店なので黒板に書いてある品書きを見て適当に注文したのだが、まさか揚げ物とは思わなかった品が2つ、しかもそれぞれの量が多くて1品注文を取り消すはめになってしまった。それほど飲んでないのに夜中に胃の不快感で目覚めてしまい、ガスターを飲んでやっと寝ついたが、翌日は一日中不快であった。
元来、胃は丈夫で何を食べても大丈夫、胃痛など経験したことがないくらいだったので大いに反省し、アルコールを控えたら今日はもう治っているようだ。丈夫な胃に生んでくれたことを親に感謝。