かかりつけ医と健診

平成17年7月13日(水)
相変わらず曇天の日が続く。昼からは雨も降りまさに梅雨である。
子宮筋腫があり、他院で定期的にフォローしてもらっている患者さんが、健康診断や市の健診の子宮がん検診を希望して来院されることが少なからずある。いつも思うのだが、すでに信頼して行きつけの医療機関があるのであれば健診は必要ないのにどうしてさらに同じ検査を希望するのかということである。思うに、健診に対する信頼感と検査は何回でもした方がいいのではないかと考えているのだろう。健診はあくまで何も症状がなく、他に同じ科の医療機関に受診していない場合にはいいかもしれないが、そうでなければあまり意味がない。よく聞くと、何ヶ月か前にかかりつけの医院で子宮がん検診は異常なかったと言われるのである。健診はスクリーニングに過ぎなくて、信頼できる医療機関にかかっているのならその方が良いのだと縷々説明するのだが、いつも一定の比率でそういう人がおられる。スクリーニングが寿命の延びにどの程度寄与しているかは疑問であり、医療側も過大な幻想を抱かせないように有用性についてきちんと説明すべきであろう。